2003年10月新刊
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10月3日発売
定価(本体2800円+税)四六判
今井 敬潤(いまい きょうじゅん)著
《ものと人間の文化史115》
柿渋(かきしぶ)
ISBN4-588-21151-X C0320
柿渋はそのすぐれた防水・防腐効果により、古くから染料や塗料、さらには医薬品や醸造用の清澄剤などとして広く利用され、生活必需品とされてきた。柿渋をめぐる日本各地の伝承を記録し、文献資料をもとに伝統的柿渋製造技術とその利用の実態を明らかにして、忘れられた生活技術を復元しつつ、化学物質依存の生活から自然素材利用の生活への転換を提唱する。
〔歴史・民俗〕



10月6日発売
定価(本体6000円+税)四六判
K. クラーク/河野 徹 訳
《叢書ウニベルシタス69》
芸術と文明〈新装版〉
ISBN4-588-09904-3 C1370
イギリスBBCテレビシリーズで放映され、わが国でもNHKで二度連続放映された不朽の名作。ヨーロッパ過去数千年の文明史の壮大なドラマを、絵画、彫刻、哲学、文学、音楽、建築、科学と工業技術等の各分野で成就された天才的な偉業を通して再現させ、創造と破壊をかさねる人間の営為を時代精神との関わりから生き生きと描き上げる。本文406頁・カラー48頁・モノクロ図版224頁。
〔文明・芸術史〕



10月10日発売
定価(本体3000円+税)四六判
江藤 千秋(えとう ちあき)著
雪の山道〈15年戦争〉の記憶に生きて
ISBN4-588-31614-1 C0021
志願して戦場に散った旧制中学生たちの軌跡を描く、前著『積乱雲の彼方に―愛知一中予科練総決起事件の記録』は、戦時下の学園の実態を鋭く衝いて高い評価を得た。姉妹篇となる本書は、<15年戦争>の時代の様相を辿って戦争を問い直すとともに、特に勤労動員や名古屋大空襲の実体験などを丹念に記録する。戦争の惨禍とその記憶に生きた世代が遺す、戦争否定への痛切な証言である。
〔昭和史・ノンフィクション〕



10月16日発売
定価(本体2000円+税)四六判
M. エリアーデ/直野 敦 訳
ムントゥリャサ通りで〈新装版〉
ISBN4-588-49024-9 C1097
世界的な宗教学者エリアーデの幻想小説。現実世界と神話世界との交錯のうちにカフカ的状況がかもし出された傑作。 梅原猛氏評:…少なくとも私には、彼の宗教学の著書よりもむしろ彼の言いたいことが分る気がした。…これは世界的に見てかなり高い水準にある小説だと思うが、問題はなぜ宗教学者が、このような幻想小説・怪奇小説を書き続けねばならなかったのかということである…。
〔小説・宗教〕



10月20日発売
定価(本体5300円+税)四六判
J. - P. デュピュイ/米山 親能・泉谷 安規 訳
《叢書ウニベルシタス759》
犠牲と羨望 自由主義社会における正義の問題
ISBN4-588-00759-9 C1310
市場経済の帝国主義的支配下にある現代社会において<社会正義>とは何か―アダム・スミス、ケインズからハイエク、ロールズ、ノージックに至る正義論を厳密に検討して自由主義社会における正義の問題が犠牲の拒否と羨望の排除の問題に収斂することを明らかにするとともに、市場における秩序と無秩序のメカニズムをフロイトやカネッティの〈群衆理論〉を援用しつつ解明する。
〔経済学・哲学・思想史〕



10月23日発売
定価(本体3800円+税)A5判
東京都立大学フランス文学研究室 編
フランスを知る新〈フランス学〉入門
ISBN4-588-37110-X C1022
自由の国、文化と芸術の国、EUのリーダーたる政治の国、フランス。その言語・文学・社会・歴史・宗教・思想、パリと地方の土地・人物・出来事、さらにフランスと日本の間柄に至るまで、最新の知見・情報を駆使して明快に解説する。陣容を誇る都立大学仏文科スタッフによる、知的刺激溢れるプティ・アンシクロペディであり、仏文科学生はじめ、読者の多様な関心に応える好入門書。
〔フランス学〕



10月24日発売
定価(本体6900円+税)四六判
S. ユーウェン/平野 秀秋・左古 輝人・挾本 佳代 訳
PR! 世論操作の社会史
ISBN4-588-67203-7 C1036
商品や企業の広告から、ルーズベルトや、それに学んだレーガン政権の世論操作、情報戦争まで、パブリシティの誕生と肥大化の物語。その生理と病理の深層、人間と社会に対する影響を描いて、公衆に不可欠な情報のチャンネルが、営利を目的とするPR企業の隠然たる支配下に置かれていることを暴く。話題の渦を巻き起こした戦慄すべきレポート。
〔メディア・マスコミ論〕



10月29日発売
定価(本体4500円+税)四六判
R. クリッツマン/榎本 真理子 訳
震える山 クールー、食人、狂牛病
ISBN4-588-77201-5 C0047
パプアニューギニアの恐怖の風土病クールー(現地語で「震える」)は人肉食の風習から起こり、その感染源は近年世界を震撼させた狂牛病と同じ伝染性プリオンとされている。ニューギニア高地でいまなお原始時代さながらに生きる人々と生活を共にし、クールー患者の足跡をたどる科学調査のなかで、彼らの世界観や価値観をまなび、文明とは何かをも問う若き医学者の文化人類学的紀行。
〔医学・文化人類学〕



10月30日発売
定価(本体2400円+税)四六判
H. ブレーデカンプ/原 研二 訳
《叢書ウニベルシタス787》
フィレンツェのサッカー カルチョの図像学
ISBN4-588-00787-4 C1322
古代のハルパストゥム(足球)がルネサンスの時代に、オペラや騎馬試合とともにメディチ家の祝祭儀礼に組み込まれていく過程を、権力が群集を必要とする経緯としてとらえ、エリアス的な単純化を排した、もうひとつの〈サッカー誕生史〉を描く。ジャック・カロの銅版画を図像学的に読み解きつつ論じた16〜17世紀の謝肉祭論・宮廷文化論・暴力論でもある。
〔近世史・祝祭論〕


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