2004年11月刊
FAX 注文書(プリントしてご利用下さい)




11月4日発売
定価8190円(本体7800円+税)四六判
クラウス・テーヴェライト著/田村 和彦 訳
《叢書ウニベルシタス653》
男たちの妄想 男たちの身体――白色テロルの精神分析のために
ISBN4-588-00653-3 C1311
「すべての男はファシストである」か?――第一次大戦終了直後から1920年代の初めまでドイツで活動し、ナチズムの先駆と位置づけられる「義勇軍」の分析を中心に、ファシズムに対して親和的な心性の起源を、男性一般の心理や行動の深部に伏在する器質的な欠陥ないし障害に探る。ドゥルーズ/ガタリ〈欲望生産〉の方法を実践した破天荒な大著、全2冊完結。
〔男性論/歴史・精神分析〕



11月4日発売
定価6615円(本体6300円+税)A5判
田 耕 旭(チョン・キョンウク)著/野村 伸一 監訳/李 美江(イ・ミガン)訳
《韓国の学術と文化18》
韓国仮面劇 その歴史と原理
ISBN4-588-08018-0 C3376
中世末の朝鮮社会に生まれ、民衆文化に深く根を下して今日まで脈々と継承されてきた仮面劇(タルチュム)の歴史的展開を辿りつつ韓国仮面劇の全体像に迫る。下層芸人集団と民俗文化とのかかわり、台詞や劇形式の構造分析にまで及び、日本の能や獅子舞への影響を示唆する有力な手がかりを提供するなど、アジア民衆のおおらかな芸能の底流をえがく。
〔芸能・民俗〕



11月4日発売
定価4725円(本体4500円+税)四六判
ユルゲン・ハーバーマス著/高野 昌行 訳
《叢書ウニベルシタス803》
他者の受容 多文化社会の政治理論に関する研究
ISBN4-588-00803-X C1310
リスク共同体化の深まる多元主義世界の現実の中で、他者の受容を可能とする「差異に敏感な普遍主義」の論理を展開する注目の書。私的自律と公共的自律の等根源性と相補関係を強調してロールズと論争し、共和主義的普遍主義に立つ「包括的共同体」の法構想を示す一方、国家の枠組みを超える人道主義や人権政治を擁護する。ハーバーマスは2004年度「京都賞」受賞のため11月に来日、京都・東京で講演の予定。
〔哲学・思想〕



11月9日発売
定価7980円(本体7600円+税)四六判
ニクラス・ルーマン著/馬場 靖雄 訳
《叢書ウニベルシタス800》
社会の芸術
ISBN4-588-00800-5 C1336
多様性と個性の世界――芸術。しかし、芸術は一体どのようなシステムだろうか。それはまた、社会システムの中でどう存在するのか。直観と想像力、知覚とコミュニケーションの機能に注目しつつ、システムと環境、メディアと形式、観察の一次性と二次性、自己言及と他者言及、等々の差異・区分によって芸術システムを究明し、他の社会的諸機能システムとの相互的な刺激の可能性を示唆する芸術の社会理論。
〔社会学・芸術〕



11月16日発売
定価3465円(本体3300円+税)四六判
岡田 紀子 著
《思想*多島海シリーズ》
ニーチェ私論 道化、詩人と自称した哲学者
ISBN4-588-10004-1 C1310
精神の成熟を示す指標に、ニーチェは「造形的・治癒的・模造的・再製的」な力を挙げたことがある。それを指針として、ニーチェのテクストを縦横自在、ゲリラ的に渡り歩き、心を捉えた問題から、この稀有な思想家の、彩り豊かな比喩や逆説、脈絡の深い洞察を解毒してゆく。「権力意思の哲学」と力闘する一方、「息をつかせてくれるもの」と戯れる、柔軟かつ繊細な私論の冴え。
〔哲学・思想〕



11月18日発売
定価2625円(本体2500円+税)四六判
柳父 章 著
近代日本語の思想 翻訳文体成立事情
ISBN4-588-43610-4 C1311
日本語の「主語」は近代以後、翻訳によってつくられた――大日本帝国憲法に象徴される翻訳悪文の系譜を分析して近代日本語の欠陥を摘出するとともに、漱石、志賀直哉、谷崎などによる新文体創出の軌跡をたどりつつ、日本語の論理と思想の問題点を抉り出す。日本語論から日本文化論へ――柳父翻訳理論の集大成。
〔日本語・日本文化論〕



11月22日発売
定価1890円(本体1800円+税)四六判
ユルゲン・ハーバーマス著/三島 憲一 訳
《叢書ウニベルシタス802》
人間の将来とバイオエシックス
ISBN4-588-00802-1 C1310
キルケゴールを先駆とするポスト形而上学的な思考は、ある生活の仕方の是非を問うて人々を縛るような答えをだすことを断念した。が、今日の遺伝子技術や優生学的思考のありようを前に、哲学は、生命倫理および人間性の将来に対し、ポスト形而上学的な思考の諸前提を放棄せずにどう論争に加わるべきか、を問う。理性道徳と人権を人間的な生活の基盤に貫く新・人間学の提唱。
〔哲学思想・生命倫理〕



11月22日発売
定価3990円(本体3800円+税)四六判
ペニー・スパーク著/菅 靖子・暮沢 剛巳・門田 園子 訳
《りぶらりあ選書》
パステルカラーの罠 ジェンダーのデザイン史
ISBN4-588-02224-5 C1336
近代デザインの歴史をジェンダーとの関わりに焦点を絞り明らかにしたユニークな試み。「女性の趣味をデザイン改革」「近代と男らしさ」「近代と女性らしさ」などを主な論旨に、インテリア、ショッピング、キッチン等々に見られる典型的な女性の価値観が、男性中心の合理的な文化の潮流のなかで抑圧されてきた事実を明らかにし、「女性文化」の観点からその再構成・再評価を図る。
〔デザイン史・女性史〕



11月29日発売
定価4725円(本体4500円+税)四六判
エリアス・カネッティ著/池内 紀 訳
眩暈(めまい) 〈新装版〉
ISBN4-588-12016-6 C0097
ノーベル賞作家カネッティの長篇小説。万巻の書に埋もれた一東洋学者が非人間的な群衆世界の渦に巻き込まれ、発狂して自己と書庫とを破壊するにいたる異常の物語。「群衆と権力」をテーマにして錯綜する狂気と錯乱の風景を描き、解しがたく浅薄な「現代」を深く烈しく抉って、トーマス・マンにその氾濫する想像力と構想筆致を驚嘆させた二十世紀ドイツ文学を代表する傑作。
〔外国文学・小説〕



11月29日発売
定価1890円(本体1800円+税)四六判
エリアス・カネッティ著/岩田 行一 訳
マラケシュの声 ある旅のあとの断想 〈新装版〉
ISBN4-588-12017-4 C0098 C1310
モロッコの古都マラケシュの人々の心に深く旅し、その話し言葉・叫び声・つぶやき・歌などの神話的・呪術的に響きあう聴覚上の世界に、失われた「原初の言葉の顕現」と「人間の魂の始原の郷国」を探りだす。異文化に触れ合いながら、作家カネッティの「死の意識」の風景の中に、マラケシュが直面する内的現実を浮き彫りにした感受性あふれる紀行文学的文明論。
〔外国文学・文明論〕


2004年10月← | HOME | →2004年12月