2005年10月刊
FAX 注文書(プリントしてご利用下さい)

10月3日発売
定価5040円(本体4800円+税)四六判
レイナルド・C. イレート著/清水 展・永野 善子 監修/川田・宮脇・高野 訳
《叢書ウニベルシタス827》
キリスト受難詩と革命 1840〜1910年のフィリピン民衆運動
ISBN4-588-00827-7 C3322
スペインとアメリカの二つの植民地支配に対するフィリピン民衆の抵抗運動はいかなる特徴をもっていたのか。本書は未刊行の一次史料や既刊文書を渉猟することによって、一般民衆のあいだで伝承されてきた歌や詩や宗教伝統などを掘り起こし、なかでもパション、すなわちキリストの人生と死と復活についての現地住民による語りが、変化を志向する運動の文化的枠組みを築いたことを鮮やかに描きだす。不朽の名著の完訳。
〔フィリピン史〕

10月3日発売
定価14700円(本体14000円+税)A5判
立花 雄一 編
横山源之助全集 第8巻 殖民(二)
ISBN4-588-61008-2 C0336
本巻は第7巻に続き、明治36年から大正4年までの殖民論61篇を収録し、北はシベリアから南は南洋諸島におよぶ日本人移民の活動と生活の現状、移民会社の功罪をつぶさに語る。巻末には、ペルー、チリ、アルゼンチン、ブラジルへの渡航の方法と費用、現地の気候風土から風俗習慣、産業、労賃、日本人会の存在と活動までを詳細に記述した単著『南米渡航案内』を併録する。
〔社会・労働〕

10月7日発売
定価3990円(本体3800円+税)四六判
アルブレヒト・レーマン著/識名 章喜・大淵 知直 訳
《叢書ウニベルシタス825》
森のフォークロア ドイツ人の自然観と森林文化
ISBN4-588-00825-0 C1336
ドイツの国土の約三分の一はさまざまな形態の森に覆われ、過去六百年間にわたって森の面積比率に変動はないという。森の経済的・観光的利用など日本と多くの類似点をもつドイツの森の歴史を文化学・民俗学の視点からたどり、象徴としての森、森の美しさ、森への憧れと不安、森の伝説、動物たち、森の利用、「森の死」とエコロジー運動などを明らかにし、森の息吹と人々が育む自然観を生き生きと伝える。
〔自然保護・民俗学〕

10月14日発売
定価4830円(本体4600円+税)四六判
ステファニー・L. バーチェフスキー著/野崎 嘉信・山本 洋 訳
《叢書ウニベルシタス828》
大英帝国の伝説 アーサー王とロビン・フッド
ISBN4-588-00828-5 C1322
政治・社会制度の頂点にある国王アーサーと、権力構造を覆そうとする森の義賊ロビン・フッド――この相反する伝説上の人物が、ヴィクトリア時代にいずれも国民的ヒーローとなったのはなぜか。複雑な民族融合体としての大英帝国において国民的アイデンティティーが形成される過程を、二大伝説の変容とその解釈の歴史を通して鮮やかに描いたダイナミックな英国精神史。
〔文化史・精神史〕

10月19日発売
定価2415円(本体2300円+税)四六判
ジャック・テスタール著/小林 幹生 訳
《りぶらりあ選書》
透明な卵 補助生殖医療の未来
ISBN4-588-02225-3 C1347
フランス初の体外受精児誕生に成功した補助生殖医療の第一人者が、DNA二重らせん構造の発見にはじまる分子生物学と遺伝子工学のめざましい発展を自らの補助生殖研究と実践活動の歩みを通して振り返り、この革命的技術が人類の未来に何をもたらすか――人間の条件を根底から覆しかねないそのおそるべき危険性を警告する。生殖医療の現場に立つ科学者の立場から生命倫理を問う告発の書。(序文=ミシェル・セール)
〔医療・生命倫理〕

10月20日発売
定価5040円(本体4800円+税)四六判
トム・ロックモア著/北川 東子・仲正 昌樹 訳
《叢書ウニベルシタス823》
ハイデガーとフランス哲学
ISBN4-588-00823-4 C1310
前著『ハイデガー哲学とナチズム』からの発展的な考察。第二次世界大戦後、すでにハイデガーとナチズムとの関係が周知となっていたにも関わらず、フランス哲学のヒューマニスト的な伝統の中で、ハイデガーが決定的主導的思想家となりえたのはなぜか。その謎めいた現象の核心に迫りつつ、ある思想が文化横断的に影響力をもつに至る「思想のグローバル化」の問題を提起する。
〔哲学・思想〕

10月24日発売
定価4200円(本体4000円+税)四六判
ヒラリー・パトナム著/野本 和幸 監訳/関口 浩喜・他訳
《叢書ウニベルシタス830》
心・身体・世界 三つ撚りの綱/自然な実在論
ISBN4-588-00830-7 C1310
数理論理学・科学哲学・言語哲学をはじめ多方面のテーマに斬新な思考を提起し、世界の哲学界をリードしてきたパトナムが、形而上学的実在論から内的実在論を経て「自然な実在論」へと自らの哲学的立場を大変身させた注目の書。デカルト以来近世哲学を支配してきた認識論的前提の廃棄を目論み、同時に近年の英米哲学の流行とも言える物理主義的な「心の哲学」、「唯物論的デカルト主義」に先鋭な批判を加える、独創性豊かな「新たなパトナム哲学」の展開。
〔哲学・思想〕

10月25日発売
定価7665円(本体7300円+税)A5判
千田 靖子 著
図説 からくり人形の世界
ISBN4-588-42008-9 C0076
からくり人形は江戸時代、ものづくりに優れた職人たちが知恵と技術を駆使して作り出した自動機構であり、今日まで各地の祭りで奉納芸を演じるなど、庶民に親しまれて幅広く活躍している。からくり人形の宝庫といわれる愛知県をはじめ、北海道から沖縄まで、全国各地のからくり人形の山車や興行を探訪してその由来と現状を豊富な写真と共に紹介し、人形にまつわる人々のなりわいと、地域に根づいた伝統芸能の魅力の秘密を探る。
〔芸能・民俗・文化〕

10月27日発売
定価2940円(本体本体2800円+税)四六判
スタンリー・カベル著/齋藤 直子 訳
《叢書ウニベルシタス833》
センス・オブ・ウォールデン
ISBN4-588-00833-1 C1310
ソロー『森の生活』を、単なる牧歌的生活の記録、自然回帰のための教養書としてでなく、多様かつ多層的なことばの交響する〈ことばの洗礼〉の書として、書くこと・読むことについての〈英雄的書物〉として、読み解く。またカント、ウィトゲンシュタイン、ハイデガー、東洋思想との対話を通じて、その哲学的な美と精密さを浮き彫りにする一方、「市民性」の教育の書として再生させる。
〔哲学・思想・アメリカ文学〕
2005年9月← | HOME | →2005年11月