2007年4月刊
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4月1日発売
定価2310円(本体2200円+税)四六判
ヒラリー・パトナム著/関口 浩喜 他訳
《叢書・ウニベルシタス865》
存在論抜きの倫理
ISBN978-4-588-00865-8 C1310
古代から現代に至る西洋哲学史の全体を視野に収めて展開される存在論批判。存在論の桎梏から倫理(学)の解放を目論み、倫理学者が行なうべきは何らかの「体系」を構築することではなく、実生活上の問題の解決にあると主張し、新たに「三つの啓蒙」(プラトン、17〜18世紀、デューイ)の思想系譜に道徳哲学の伝統を探って、知性と技術をともに行使しての進歩の可能性を訴える。
〔哲学思想・倫理〕



4月2日発売
定価7665円(本体7300円+税)A5判
安渓 遊地(あんけい ゆうじ)編著
西表島の農耕文化 海上の道の発見
ISBN978-4-588-33489-4 C3025
東アジアと東南アジアの中継点にあたる西表島には、「海上の道」を通って南の島々から渡ってきたイネやイモの品種がある。そして稲作、畑作、さらにはそうした作業にまつわる祭りや儀式が数百年も続いてきた。本書は、30年におよぶフィールドワークと聞き取りをもとに、「人と自然と神々の世界」が今なお残る西表島の農耕文化や島々との交流から、人々の共生のあり方を考える。
〔沖縄民俗誌〕



4月2日発売
定価2940円(本体2800円+税)四六判
尹 慧 瑛(ユン・ヘヨン)著
暴力と和解のあいだ 北アイルランド紛争を生きる人びと
ISBN978-4-588-36605-5 C3022
北アイルランドはイギリスによる植民地支配の結果が凝縮されると同時に、30年以上にわたる紛争で社会が著しく分断された場でもある。カトリック・プロテスタント間での暴力と分断の克服が課題となる一方、歴史と記憶をめぐる対立や相互不信は和解の難しさを常に示してきた。本書はユニオニズムに焦点をあて、暴力と対立を生きるなかでのアイデンティティ・ポリティクスを考える。
〔アイルランド史〕



4月3日発売
定価4830円(本体4600円+税)A5判
趙 昌 鉉(チョ・チャンヒョン)著/阪堂 博之・阪堂 千津子 訳
《韓国の学術と文化26》
現代韓国の地方自治
ISBN978-4-588-08026-5 C3331
韓国の地方自治は、朝鮮戦争期の1952年に施行された。しかし、1961年の軍事クーデターにより朴正煕政権が成立するや地方自治制度は停止され、1991年に地方議会議員選挙が実施されて制度的に復活するまで30年の空白を経験した。本書は、そうした試練の過程を2005〜06年の法改正まで含めて展望し、韓国地方自治の意義と本質、組織と構造を概観・考察する。韓国地方自治法を付す。
〔政治・韓国現代史〕



4月9日発売
定価14700円(本体14000円+税)A5判
立花 雄一 編
横山源之助全集 別巻2 養蚕と製糸・他
ISBN978-4-588-61011-0 C0336
本巻には、「桐生足利織物事情調査」(1896)、「阪神製糸工場調査」(1897)の実績をもとに刊行された単著『養蚕と製糸』、外務省の嘱託としてブラジルの地理、珈琲耕地、鉱山移民、市街労働、農・工・商業等を調査した『南米ブラジル案内』、『北陸政論』に掲載された「工業取締論」「苞苴論」「貧富の懸隔」の3篇を収録。参考資料として1899年『毎日新聞』に掲載された「労働界彙報」を付す。
〔社会・労働〕



4月18日発売
定価2730円(本体2600円+税)四六判
ルドルフ・M. デッカー、ロッテ・C. ファン・ドゥ・ポル著/大木 昌 訳
兵士になった女性たち 近世ヨーロッパにおける異性装の伝統
ISBN978-4-588-36201-9 C3022
なぜ近世ヨーロッパの女性たちは、男装して陸海軍に入隊したり男性の職に就いたりしたのだろうか。なかには自らの性を偽り、女性に求愛して結婚までした女性もいた。本書は、主にオランダの裁判記録・自叙伝といった文字資料に加え、図版や古くから歌い継がれてきた流行り歌などを発掘し、それらを総合的に検討しながら社会の周縁に生きた女性たちの心性と歴史をいきいきと描き出す。
〔西欧社会史・女性史〕



4月20日発売
定価23100円(本体22000円+税)A5判
ドン・デシャン著/野沢 協 訳
ドン・デシャン哲学著作集(全一巻)
ISBN978-4-588-15047-0 C1310
啓蒙思想が隆盛なフランス十八世紀に、この時代思潮を「半啓蒙」と呼んでその不徹底さを衝き、宗教の廃絶と、法の支配する階級社会の廃絶とを同時に達成すべく独創的な形而上学体系と平等主義的社会理論を孤独の中で編み出した無名の修道士ドン・デシャン。同時代のルソーやディドロに強い関心と深い感銘を与えながら、余りにも過激な内容ゆえに封印されてきたその手稿を完全な姿で復元する。
〔思想・宗教〕



4月25日発売
定価4095円(本体3900円+税)四六判
オイゲン・フィンク/座小田 豊/信太 光郎/池田 準 訳
《叢書・ウニベルシタス862》
存在と人間 存在論的経験の本質について
ISBN978-4-588-00862-7 C1310
ヘーゲル『精神現象学』の解釈を中心に据え、「存在」と「人間」とを「存在論的人間」概念を介して結びつけつつ、西洋形而上学の根本的な理解を試みる。単なるヘーゲル解釈に留まることなく、ハイデガーのヘーゲル批判をさらに批判する中から、大きく「存在」の哲学へと立ち返り、さらには独自の「宇宙論」の主張に至る。フッサール現象学の紹介者ないしは後継者として知られるフィンクの論集。
〔哲学・思想〕


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