西田勝著『グローカル的思考』が、「高知新聞」(2011年6月15日付/片岡雅文氏・評)にて紹介されました。
2011年 のアーカイブ
大橋完太郎著『ディドロの唯物論』が、「日本経済新聞」(2011年6月12日付/舘野真治氏・評)にて紹介されました。
主要著書:『デモクラシーの帝国――アメリカ・戦争・現代世界』(岩波新書、2002年)、『新編 平和のリアリズム』(岩波現代文庫、2010年)。 1950年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。現在、神奈川大学人間科学部教授。
主要著書:『フィリピン経済史研究――糖業資本と地主制』(勁草書房、1986年)、『フィリピン銀行史研究――植民地体制と金融』(御茶の水書房、2003年)。 法政大学出版局 ホウセイダイガクシュッパンキョク 序章 二つの帝国の物語──後発植民地主義としての日本とアメリカ
はじめに
一 植民地主義のレイトカマー
二 国家の卓越性
三 地政学の帝国
四 非公式の帝国と汎ナショナリズム
おわりに
第Ⅰ部 帝国と国民国家のせめぎあい
第1章 フィリピンと合衆国の帝国意識
はじめに
一 リベラル例外主義とフィリピン
二 例外主義を超えて
三 後見人としての支配とその辺境的起源
四 創出された政府
おわりに――帝国意識と流用
第2章 戦後日本とフィリピンのエリートの継続性──アメリカの影響
はじめに
一 戦後日本におけるアメリカの占領政策と改革
二 戦後フィリピンにおけるエリートの再生
三 対日協力問題
おわりに
第Ⅱ部 錯綜するイメージ――国民国家・ナショナリズム・戦争
第3章 日本との戦争、アメリカとの戦争──友と敵をめぐるフィリピン史の政争
はじめに
一 アメリカと日本に対するフィリピンの戦争を比較する
二 アルテミオ・リカルテ――フィリピン・アメリカ戦争の退役軍人、横浜への亡命者
三 ホセ・P・ラウレル大統領――日本占領下で未完の革命を呼び起こす
むすびにかえて――解放と一九四六年の独立
第4章 二つの戦後六○年──比米戦争と第二次世界大戦の記憶と哀悼
はじめに
一 対象喪失論と戦争の記憶
二 比米戦争の記憶と哀悼
三 日本人戦没者をめぐる哀悼と戦争の記憶
四 比較と対照
おわりに
第5章 象徴天皇制とホセ・リサールの神格化との比較考察
はじめに
一 ジョン・ダワー『敗北を抱きしめて』を読む
二 アメリカ植民地期フィリピンにおける「恩恵的同化」政策――戦後日本のひとつの起源として
三 フィリピンにおけるホセ・リサールの神格化
四 戦後日本の象徴天皇制
おわりに
第Ⅲ部 三つの主体の出会い――アメリカ・日本・フィリピン
第6章 対抗する陰影〈日本〉と〈アメリカ〉──フィリピン系アメリカ人の想像のなかで
はじめに
一 植民地期――モンカドとロムロ
二 戦後――ゴンザレスとサントス
三 二○世紀後半――ブレイナードとホルス
おわりに
第7章 権力の三重奏──フィリピン人、日本人、植民地権力の場所
はじめに
一 越境者の表象と多角的翻訳空間
二 「アジアのアメリカ」を求めて
三 優しい(マランビン)「アメリカ」男性
四 「アメリカ」の裏切り
おわりに
第8章 アメリカの磁場のなかの自己形成──山口百恵と小泉元首相をとおしてみるヨコスカと戦後日本のねじれ
はじめに
一 山口百恵が表わす横須賀
二 日本の郷愁への回帰
三 基地の街の小泉元首相
四 分裂するアメリカ・イメージ
おわりに
あとがき
索引 20世紀、アメリカはフィリピンを事実上併合し、続くアジア太平洋戦争によって、さらに日本が大東亜共栄圏の名のもとにフィリピンを侵略した。その後の敗戦にともない日本は、6年にもおよびアメリカの占領下に置かれることになる。本書は、このアメリカによる支配という経験がそれぞれの政治・社会・文化・歴史に与えた影響を、日比米の研究者がともに比較考察する画期的試み。 [執筆者](*は編者)
藤原 帰一(フジワラ キイチ)[序章]*
永野 善子(ナガノ ヨシコ)[第5章]*
ジュリアン・ゴウ(Julian Go)[第1章]
1970年生まれ。シカゴ大学博士(社会学)。現在、ボストン大学准教授。
著書:American Colonial State in the Philippines: Global Perspectives(co‐edited with Anne Foster, Durham, N. C.: Duke University Press, 2003); American Empire and the Politics of Meaning: Elite Political Culture in the Philippines and Puerto Rico during US Colonialism(Durham, N. C.: Duke University Press, 2008).
テマリオ・C・リベラ(Temario C. Rivera)[第2章]
1947年生まれ。ウィスコンシン大学(マディソン校)博士(開発研究)。現在、国際基督教大学教養学部教授。
主要著書:Landlords and Capitalists: Class, Family and State in Philippine Manufacturing(Quezon City: University of the Philippines Press, 1994); State of the Nation: Philippines(Singapore: Institute of Southeast Asian Studies. 1998).
レイナルド・C・イレート(Reynaldo C. Ileto)[第3章]
1946年生まれ。コーネル大学博士(東南アジア史)。現在、国立シンガポール大学教授。
主要著書:Pasyon and Revolution: Popular Movements in the Philippines, 1840-1910(Quezon City: Ateneo de Manila University Press, 1979), Filipinos and their Revolution: Event, Discourse, and Historiography(Quezon City: Ateneo de Manila University Press, 1998).
中野 聡(ナカノ サトシ)[第4章]
1959年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。現在、一橋大学大学院社会学研究科教授。
主要著書:『フィリピン独立問題史――独立法問題をめぐる米比関係史の研究(1929-46年)』(龍渓書舎、1997年)、『歴史経験としてのアメリカ帝国――米比関係史の群像』(岩波書店、2007年)。
アウグスト・エスピリトゥ(Augusto Espiritu)[第6章]
1965年生まれ。カリフォルニア大学(ロサンゼルス校)博士(歴史学)。現在、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校准教授。
著書:Five Faces of Exile: The Nation and Filipino American Intellectuals(Stanford: Stanford University Press, 2005).
鈴木 伸枝(スズキ ノブエ)[第7章]
ハワイ大学博士(文化人類学)。現在、千葉大学文学部教授。
共編著:Men and Masculinities in Contemporary Japan(London: Routledge, 2003); 主要論文:“Outlawed Children: Japanese Filipino Children, Legal Defiance, and Ambivalent Citizenships,” Pacific Affairs, vol. 83, no. 1(2010).
清水 展(シミズ ヒロム)[第8章]
1951年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。社会学博士。現在、京都大学東南アジア研究所教授。
主要著書:『文化のなかの政治――フィリピン「二月革命」の物語』(弘文堂、1991年)、『噴火のこだま――ピナトゥボ・アエタの被災と新生をめぐる文化・開発・NGO』(九州大学出版会、2003年)。
[翻訳者]
鈴木 伸隆(スズキ ノブタカ)[第1章]
1965年生まれ。筑波大学大学院博士課程歴史人類学研究科修了。博士(文学)。現在、筑波大学大学院人文社会科学研究科准教授。
主要論文:「米国植民地統治下におけるミンダナオ支配と『モロ』としてのムスリム」『鹿児島大学多島圏研究センター南太平洋海域調査研究報告』第40号(2003年)、「ムスリムの再生を願うコロニアリズム――米国植民地行政官ナジェーブ・サリビーの『モロ問題』を通して」『東南アジアのイスラーム』(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所、2011年)。
岡田 泰平(オカダ タイヘイ)[第3章]
1971年生まれ。一橋大学大学院言語社会研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、成蹊大学文学部助教。
主要論文:「アメリカ植民地期フィリピンの公立学校教育における中央集権的性格――アメリカ人教育官僚の理念と教育行政組織を中心に」『〈教育と社会〉研究』第18号(2008年8月)、「他者としてのフィリピン人の形成――フィリピン植民地教育をめぐる越境的な教育社会史の試み」『歴史評論』第707号(2009年3月)。
芹澤 隆道(セリザワ タカミチ)[第4章]
1981年生まれ。現在、国立シンガポール大学博士課程在籍。
修士論文:「フィリピン鉱山開発からみたアメリカ植民地主義と日本占領」(東京外国語大学、2007年); 書評論文「アメリカから解放された歴史叙述に向けて」『クアドランテ』(東京外国語大学海外事情研究所)第8号(2006年)。
小川 玲子(オガワ レイコ)[第7章]
1964年生まれ。ライデン大学社会科学学部修士修了。現在、九州大学法学研究院准教授。
共著:Civic Engagement in Contemporary Japan: Established and Emerging Repertoires(New York: Springer, 2010);主要論文(共編):“Transnational Migration from Southeast Asia to East Asia and the Transformation of Reproductive Labor: Comparative Study between Korea, Taiwan and Japan”(Visiting Researcher’s Research Paper, Kitakyushu Forum on Asian Women, 2010).
M.カルドー著/ 山本武彦・他訳『「人間の安全保障」論』が、「公明新聞」(2011年6月6日付/藪野祐三氏・評)にて紹介されました。
地下文書チラシI・II/チラシ(PDF655KB)
ノート一
ノート二
ノート三
第一節 ユダヤ人の書物について
第二節 新約聖書
第三節 預言の成就について
第四節 キリスト教が確立された驚くべき仕方
第五節 殉教者たちの証言について
第六節
第七節 教父と公会議。キリスト教の古さと広がり、
学識や品行で名高い人々がそれに与える同意
第八節
第九節 キリスト教の驚異的な効果
第十節 福音の光によってキリスト教哲学者がしたすばらしい発見
第十一節 祭祀の神聖さ
ノート四
第一節 神の存在について
第二節 道徳について
第三節 体系の流れを中断しまいとして十分詳述しなかった
いくつかの点の再考
第四節 難題の解決
第五節 教育と祭祀について
『軍人哲学者』(藤原真実訳)
『新しき思想の自由』(寺田元一訳)
来世の可能性に関するパスカル氏とロック氏の論法の考察
霊魂の本性に関する哲学者たちの見解
第一章 霊魂の不滅の証拠
第二章 霊魂死滅説の支持者は先の証拠に反駁するため何というか
第三章
第四章
×××氏による自由論
第一部
第二部
第三部
第四部
霊魂の実在と神の実在の考察
哲学者
『万人に開かれた天国』(三井吉俊訳)
第一項
第二項 反キリストを除きすべての人間は救われる。それでも、
反キリストというこの言葉には謎がある
第三項 聖パウロによるローマ人への手紙の第五章を、
私たちの仮説へ適用する
第四項 神がすべての人間を救うことを正しい理性は私たちに教える
第五項 理性による証拠の続き
第六項 反キリストについて
第七項 本体系の説明 あらゆる反論をいっそう容易に解消するために
第八項 本体系の続き イエス・キリスト到来以後
第九項 贖罪の恩寵と過剰の恩寵とは何か
第十項 この論文に対してなされうる反論への回答
第十一項 説明による回答
第十二項 反論の続き
第十三項
第十五項 本仮説から人々が引き出す利益
『被造無限論』(石川光一訳)
第一部 物質について
第二部 創造された精神について
第三部 数について
第四部 持続について
『ヒポクラテスからダマゲトスへの手紙』(楠本重行訳)
『世界形成論』(飯野和夫訳)
第一章
第二章 物質の最初の形相はいかなるものであったはずか
第三章 物質的実体はいかにして運動を獲得できたか
第四章 形相はいかにして生み出されえたか
第五章 形相は結びついてさまざまな存在物を生み出す
第六章 存在物はいかにして感覚を獲得するか
第七章 観念について
第八章 諸存在の生と死について
第九章 むすび 「初期啓蒙」を体現する、代表的な秘密出版・反宗教的文書を集めた本邦初訳シリーズ第2巻。近年注目を浴びるロベール・シャールの圧巻の著作『宗教についての異議』をはじめ、『軍人哲学者』『新しき思想の自由』『万人に開かれた天国』『被造無限論』『ヒポクラテスからダマゲトスへの手紙』『世界形成論』の全7作品を収録。近代を切り開く、権威からの解放闘争はどのように遂行されたのか。
ヒュームの生涯と著作──まえがきに代えて
はじめに
一 若きヒュームの思想形成
二 『人間本性論』
三 大学教授の夢
四 『イングランド史』
五 パリ滞在
六 晩年
I
ヒュームの哲学的立場
一 問題の設定
二 自然主義とはどんな考えのことか
三 ヒュームにおける目標と方法
四 ヒュームの「人間本性」分析
五 因果性と自然主義
六 「情念論」「道徳論」と自然主義
七 政治学と人間本性あるいは自然主義
八 自然主義と学問的立場
II
自由・偶然・必然──ヒューム因果論が遭遇する暗黒
一 未来視線と過去視線
二 過去からの束縛
三 他人称的な過去形
四 他行為可能性から偶然性へ
五 責任能力という陥穽
ヒュームにおける心の理論──心的実体の観念と心身問題について
はじめに
一 ヒュームの主題と方法
二 心的実体の観念の問題
三 心身問題(一)──心的実体と身体の場所的連結としての
四 心身問題(二)──心身の相互作用関係としての
おわりに
懐疑論──ヒュームによる認識論的規範性の見直し
はじめに
一 ヒュームの議論に関する典型的解釈
二 ヒュームの「全面的懐疑論」
三 反基礎づけ主義による疑いの解消の不充分
四 「全か無か」のディレンマと人間本性の自然な傾向性
五 「全か無か」のディレイマのヒュームによる解決
おわりに
ヒュームにおける宗教と哲学──神、世界、因果
はじめに
一 奇跡──『知性研究』第10節
二 宗教的仮説──『知性研究』第11節
三 人間本性における宗教の起源──『自然史』
四 計画性からの論証──『対話』その一
五 真なる宗教と偽なる宗教──『対話』その二
おわりに
III
ヒュームの情念論
はじめに
一 「情念論」の位置づけ
二 「知性論」および「道徳論」との結びつき
三 情念の位置づけ
四 穏やかな情念と激しい情念
五 直接情念と間接情念
六 反省的印象としての快苦
七 間接情念
八 間接情念の「間接性」
おわりに
ヒューム、その道徳哲学の視野
はじめに──感情の事実と道徳の規範
一 道徳感情と人格への顧慮
二 人為的な徳と社会的世界
三 事実と規範再び
ヒュームにおける社会科学の生誕
はじめに
一 理性主義哲学の批判と社会科学の方法
二 社会科学における因果法則と人間の自由
三 法則科学としての「政治学」
四 社会科学における偶然と必然
五 文明の学としての社会科学
哲学的精神と時代の精神
はじめに
一 人間本性の斉一性と文明の盛衰
二 一般的原因と偶然
三 歴史の効用
四 「時代の精神」
研究案内・年譜
ヒューム研究案内
一 ヒュームのテキスト
二 邦訳
三 ヒューム研究
四 日本におけるヒューム研究
ヒューム関係年譜
あとがき──ヒューミアンであるとはどのようなことか?
索引(人名・事項) イギリス経験論哲学の最高峰、デイヴィッド・ヒュームの思想世界――9人のヒューミアンが最新の研究を踏まえ、その魅力と豊かな問題性を照射する読解・研究入門。 執筆者
神野 慧一郎(カミノ ケイイチロウ)
大阪市立大学名誉教授。著書;『ヒューム研究』(ミネルヴァ書房)、『モラル・サイエンスの形成』(名古屋大学出版会)、訳書;ヒュプナー『科学的理性批判』『神話の真理』(法政大学出版局、共訳)ほか。
一ノ瀬 正樹(イチノセ マサキ)
東京大学大学院人文社会系研究科教授。哲学専攻。著書;『原因と理由の迷宮』(勁草書房)、『死の所有』(東京大学出版会)、『確率と曖昧性の哲学』(岩波書店)ほか。
真船 えり(マフネ エリ)
日本大学文理学部、慶應義塾大学非常勤講師。哲学専攻。論文;「ヒュームにおける心身問題について─デカルトからヒュームへ─」(『精神科学』日本大学哲学研究室、第47号)ほか。
久米 暁(クメ アキラ)
関西学院大学文学部教授。哲学専攻。著書;『ヒュームの懐疑論』(岩波書店)、訳書;ハッキング『何が社会的に構成されるのか』(岩波書店、共訳)ほか。
石川 徹(イシカワ トオル)
香川大学教育学部教授。哲学専攻。著書;『西洋哲学史〔近代編〕』(ミネルヴァ書房、共著)ほか。
伊勢 俊彦(イセ トシヒコ)
立命館大学文学部教授。英米近現代文学専攻。論文;「自然と規範──ヒュームの約束論における」(『科学哲学』第30号)ほか。
坂本 達哉(サカモト タツヤ)
慶應義塾大学経済学部教授。社会思想史専攻。著書;『ヒュームの文明社会』(創文社)ほか。
壽里 竜(スサト リュウ)
関西大学経済学部准教授。社会思想史専攻。論文;“The Idea of Chivalry in the Scottish Enlightenment: The Case of David Hume,” Hume Studies 33:1ほか。
M.カルドー著/ 山本武彦・他訳『「人間の安全保障」論』が、「読売新聞」(2011年6月5日付/細谷雄一氏・評)にて紹介されました。
F.ナイト著/深沢俊訳『ベートーヴェンと変革の時代』が、「赤旗」(2011年6月5日付/亀田美佐子氏・評)にて紹介されました。
はじめに
1章 ルカーチにおける物象化
2章 ルカーチからハイデガー、デューイへ
3章 承認の優位
4章 承認の忘却としての物象化
5章 自己物象化の輪郭
6章 物象化の社会的起源
訳者解説1(宮本真也)
訳者解説2(辰巳伸知)
人名索引 フランクフルト学派の強い影響下で独自の社会理論を形成し、「批判理論」の現代における代表者とされるホネットの講義録。「物象化」をめぐり、公式にはルカーチの議論と立ち向かいながら、非公式には現代の社会的批判理論が支持すべきパラダイムについての再検討を行う。同講義におけるJ.バトラー、R.ゴイス、J.リアの批判、それに対するホネットの反批判をも紹介した訳者の詳細な解説を付す。
II 歴史認識
歴史認識としての言葉
近代日本と台湾
夜行列車のなかで
日本語を話す中国人少女
「満洲開拓」と現地中国農民
III 非核自治体と脱原発
ヨーロッパの非核自治体運動
非核ヨーロッパへ
核戦争の危機は去っていない
核廃絶への「良心の宣言」を国際法廷へ
今こそ非核法を!
脱原発と自治体
抗議の方向を再考する時
第二回非核自治体訪朝団頓挫の記
非核宣言二〇年と新しい波
無防備地域運動の問題点
核兵器のない世界へ
核廃絶の好機を生かそう!
IV 文学と思想
今こそ大ロマンを!
可能性としての古都
韓国文学の現在
ゴーリキーは日本にどう受容されたか
夏目漱石の射程
田岡嶺雲の「非文明」論
大杉栄の「教科書・近代個人主義」
荒畑寒村の戦中日記
『人間屠殺所』の訳者
賀川豊彦の環境小説
葉山嘉樹の転向と「開拓団」
里村欣三の生涯
戦後思想の出発点
本多秋五の方法
小田実の原点の一つ
大江健三郎の矛盾
地域文学史家の真骨頂
日本近代文学館誕生の「神話」と真実
Ⅴ 追悼と回想
井伏鱒二
王 承礼
関 寛治
武谷三男
小田切秀雄
宇都宮徳馬
鎌田定夫
松下竜一
小田 実
葉 石涛
若い日の私
初出一覧
あとがき ・ 小局既刊『近代日本の戦争と文学』の姉妹篇です。 社会から文学まで、現代の諸問題は国家や民族を超えた思考や、人びとの連帯によってしか解決できない。グローバル・ローカリズムの旗を掲げて、草の根市民運動とともに歩んできた著者の四半世紀におよぶ行動と発言の軌跡。本書は、二十数年前に中国人による芥川賞受賞を予測し、福島原発の危険性を見抜いた予言の書でもある。 ■『グローカル的思考』への反響が下記サイトに掲載されています
西田勝・平和研究室
H.ブレーデカンプ著/濱中春訳『ダーウィンの珊瑚』が、「毎日新聞」(2011年5月29日付)にて紹介されました。
P.クローデル著/宇京賴三訳『大恐慌のアメリカ』が、「週刊文春」(2011年6月2号/鹿島茂氏・評)にて紹介されました。
M.カルドー著/ 山本武彦・他訳『「人間の安全保障」論』が、「聖教新聞」(2011年5月25日付)にて紹介されました。
高村雅彦編著『タイの水辺都市』が、「東京新聞」(2011年5月24日付/自著を語る)にて掲載されました。
第五篇 東インドにおけるデンマーク、オーステンデ、スウェーデン、プロイセン、スペイン、ロシアの貿易。ヨーロッパと大インドとの結びつきに関する重要ないくつかの問題
訳 注
訳者解説
索 引
事項索引
人名索引
地名索引
・世界史・思想史・地理学等の基本文献。
・『両インド史 東インド篇/上巻』(2009年06月刊行)、定価:18900円
東インドという総称のもとに含まれる非ヨーロッパ地域の文物を考察するとともに、「他者」との比較対照によって、ヨーロッパ的な「自己」をも分析・検討の対象とした『両インド史』東インド篇のうち、本巻では、第四篇「東インドにおけるフランス人の旅行、植民地、戦争、貿易」、第五篇「東インドにおけるデンマーク、オーステンデ、スウェーデン、プロイセン、スペイン、ロシアの貿易」を収める。
序 章 知られざる契約
第一章 四つの系譜の展開
第二章 自律性の宣言
第三章 相互依存
第四章 一人で暮らす
第五章 愛の道
第六章 個人──複数性と普遍性
第七章 価値の選択
第八章 人間性のために作られた道徳
第九章 高揚の欲求
終 章 人間主義者の賭け
訳者あとがき
参考文献
人名索引 個人と社会、自律性と社会性をめぐって格闘してきた偉大なユマニストたち──ルネサンス期のモンテーニュ、啓蒙主義の世紀のルソー、フランス革命前後のコンスタン──の思想の系譜を詳細に検討しつつ人間主義のモデルを構築し、科学万能主義によって崩壊しつつある人間のモラルと民主主義の原理を問い直す。『歴史のモラル』『われわれと他者』につづくモラル探求の書。
第一章 農業水利権の法的諸問題
第二章 新たなる水利権の生成──親水水利権・克雪水利権
第三章 慣行農業水利権の解体
第四章 溜池水利権の解体
第五章 治水・利水の政策と法の歴史
第六章 河川法案審議における流水占用料
第七章 現代水利紛争の諸類型
戦後水関係主要判例
水利権関係主要文献
索引 平成2年度日本農業法学会賞受賞 水利政策の展開に伴う法秩序の形成過程を跡づけ,環境問題を背景に「治水・利水」から,「保水・親水」への転換の経緯を展望。
歌舞伎の類型の論理について──序にかえて
II
歌舞伎──構造の形成
花道考
江戸歌舞伎の観客
「序びらき」の意義
III
「紋切型」の攻撃性
化粧の図像学
歌舞伎の排諧性
変化舞踊の構成法に見る排諧精神
江戸歌舞伎と浮世絵の聖性
都市民衆の宗教意識
IV
「ふり」をめぐっての断章
日本人の身ぶり表現
V
合巻などより見た三代目瀬川如皐
黙阿弥の白浪物
初出一覧
あとがき
索引 江戸時代250年間に形成された歌舞伎の構造を、都市民衆の実生活と生活意識の推移・変遷のなかに捉えなおし、その作者・演技者・観客のそれぞれの成立背景を、庶民信仰、浮世絵、舞踊、文学、俳諧等々にわたる江戸文化への多角的考察を通して浮き彫りにしつつ、「類型の演劇」としての歌舞伎の成立基盤に日本人の精神構造の特質を探る。