B.チェイス=リボウ著/井野瀬久美惠監訳『ホッテントット・ヴィーナス』が、「週刊読書人」(2012年6月22日号/荒このみ氏・評)にて紹介されました。
2012年 のアーカイブ
張玉萍著『戴季陶と近代日本』が、「歴史学研究」(No.894、2012年7月号/嵯峨隆氏・評)にて紹介されました。
S.カヴェル著/石原陽一郎訳『眼に映る世界』が、「キネマ旬報」(2012年7月上旬号/北小路隆志氏・評)にて紹介されました。
S.カヴェル著/石原陽一郎訳『眼に映る世界』が、「出版ニュース」(2012年7月上旬号)にて紹介されました。
6月23日(日)より、MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店において、『ムネモシュネ・アトラス』刊行記念+表象文化論学会賞ブックフェア「表象文化論のアトラス」が開催されます。 (さらに…)
現在、東北大学生協の7店舗において、大学出版部協会ブックフェアを開催しています。 (さらに…)
哲学者、美術史家。1953年6月13日生(サン=テティエンヌ、フランス)。リヨン大学で哲学の学士号を取得した後、美術史の修士号を取得。その後、社会科学高等研究院(E.H.E.S.S.)で博士号を取得。1990年から社会科学高等研究院の助教授。日本語訳として『アウラ・ヒステリカ──パリ精神病院の写真図像集』(リブロポート)、『フラ・アンジェリコ──神秘神学と絵画表現』(平凡社)、『ジャコメッティ──キューブと顔』(PARCO出版)、『ヴィーナスを開く』(白水社)、『残存するイメージ──アビ・ヴァールブルクによる美術史と幽霊たちの時間』(人文書院)、『イメージ、それでもなお──アウシュヴィッツからもぎ取られた四枚の写真』(平凡社)、『イメージの前で──美術史の目的への問い』(法政大学出版局)がある。 1953年生まれ。神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了(芸術学専攻)。横浜国立大学教授。共訳書にヒバード『ミケランジェロ』、リオタール『文の抗争』、同『遍歴』、同『異教入門』、フェリー『ホモ・エステティクス』(以上、法政大学出版局)ほか。 1964年生まれ。神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了(哲学専攻)。ルーヴァン=ラ=ヌーヴ、パリの各大学で文学、哲学・論理学史、美術史を修める。訳書にメディクス『ハプスブルク 記憶と場所──都市観相学の試み』(平凡社)、フェリー『ホモ・エステティクス』(共訳)ほか。 法政大学出版局 ホウセイダイガクシュッパンキョク 序論 開け──アナクロニズム的学問としての美術史
イメージの前で──時間の前で
パラドクスと呪われた部分
あらゆる歴史はアナクロニズム的である──モンタージュ
あらゆる歴史はさまざまなアナクロニズムからなる──徴候
アナクロニズムの星座──われわれの時代を前にしての美術史
第一部 アナクロニズムの考古学
第一章 原型‐イメージ 美術史、そして類似の系譜学
美術史はつねに二度始まる
大プリニウス──「類似は死んでいる」
顔の痕跡、法の痕跡
生成による類似と置換による類似
渦巻きとしての起源
第二章 悪意‐イメージ 美術史、そして時間という難問
美術史はつねに再び開始されねばならない
ヴァルター・ベンヤミン──記憶の考古学者にして屑拾い
イメージは残存する──歴史は解体される
モンタージュによる認識
万華鏡と難問──「時間はブレッツェルのような曲線を描く……」
第二部 アナクロニズムの近代性
第三章 闘争‐イメージ 反時代性、危機的経験、近代性
「美術史はあらゆる経験の闘争である……」
歴史の先端におけるカール・アインシュタイン──アナクロニズムの危険性
空間の経験と内的経験──視覚的徴候
「私の語りは体系的でない……」
第四章 アウラ‐イメージ 〈今〉、〈むかし〉、近代について
対象の仮定──「いかなる目も見飽きることのないもの」
時間の仮定──「根源、それは今」
場の仮定──「遠さの出現」
主体の仮定──「私は主語である。私はまた動詞でもある……。」
訳者あとがき
原注
書誌情報
図版目録
人名索引 ベンヤミン、アインシュタイン、ヴァールブルク……。二十世紀前半、大文字の〈歴史〉の破局のなかで閃光のように出現した知の星座が形づくるイメージ人類学とは何か。連続的時間を解体する歴史の弁証法がかいま見せる「徴候」「モンタージュ」「残存」を注視しつつ、プリニウスの古代からバーネット・ニューマンの現代までを往還し、アナクロニズムとしての美術史を実践する著者の理論的画期作。
主な著書に、『文化的再生産の社会学─ブルデュー理論からの展開』(藤原書店、1994年)、『文化と不平等─社会学的アプローチ』(有斐閣、1999年)、『移民社会フランスの危機』(岩波書店、2006年)。 1961年生まれ。東京大学大学院経済学研究科第二種博士課程修了(経済学博士)、法政大学社会学部専任講師、助教授を経て、現在、法政大学社会学部教授。専門は、アジア地域研究(東南アジア、とくにマレーシア)、国際経済。
主な著書・論文に、『マレーシアの経済発展と労働力構造─エスニシティ、ジェンダー、ナショナリティ』(法政大学出版局、1998年)、Akashi Yoji and Yoshimura Mako, eds., New Perspectives on Japanese Occupation in Malaya and Sinpgapore 1942-45( Singapore: National University of Singapore Press, 2008)、「マレーシアのジェンダーと市民社会」アジア政経学会監修/竹中千春ほか編『現代アジア研究〈2〉市民社会』(慶應義塾大学出版会、2008年)。 法政大学出版局 ホウセイダイガクシュッパンキョク 序論 移民、マイノリティの現在、およびその権利を問う (宮島 喬)
第Ⅰ部 日本における移住労働者政策──公的争点と規範形成の観点から
第1章 外国人労働者の権利と労働問題──労働者受け入れとしての技能実習制度 (上林千恵子)
一 外国人労働者の権利制限
二 外国人技能実習生の権利とその制約
三 生活管理の特徴
四 労働移動の自由について
第2章 外国人の〈教育を受ける権利〉と就学義務──その適用をめぐる諸問題 (宮島 喬)
一 外国人の子どもの教育をめぐるイシュー
二 なぜ外国人の除外か
三 ニューカマー外国人への対応の両面性──「希望する者のみ」でよいか
四 不就学問題とのかかわりで
五 公教育の問題点、学校の選択という問題
六 むすび│就学を確かなものとするために
第3章 在日外国人労働者の海外送金の現状と課題──高額送金手数料の是正問題を中心に (増田正人)
一 外国人労働者の海外送金問題の位置
二 日本の労働者送金の現状
三 金融機関を経由した送金への誘導とその課題
四 外国人の受け入れ体制の体系的な整備
第Ⅱ部 地域統合とトランスナショナルな規範
第4章 EUの拡大とトラフィッキング(人身売買)──旧社会主義国からの人の移動と「人権侵害」 (羽場久美子)
一 グローバリゼーション・冷戦の終焉と、人の移動
二 冷戦終焉後の「トラフィッキング(人身売買)」
三 EUのトラフィッキング対策
四 問題解決の方向〈どうすればよいのか〉
第5章 ヨーロッパとドイツ国籍法の改正──シュレーダー政権と外国人の「社会統合」 (清水 聡)
一 ドイツにおける国籍法改革の意味
二 ドイツにおける外国人の「社会統合」をめぐる問題
三 国籍法の改正過程 一九九八─二○○○年
四 新国籍法の採用による外国人の「社会統合」の現状
五 国籍法の改正と「新しい公共圏」
第6章 「メコン」地域の人の移動と規範形成──タイにおけるメコン移民の問題を中心に (渋谷淳一)
一 「メコン」地域の形成と域内の人の移動
二 「メコン」地域の概観│国際河川・人口・経済・民族
三 域内の人の移動
四 「メコン」地域の移民をめぐる規範を求めて
第Ⅲ部 国家・マイノリティ・公共圏
第7章 多数派(マジョリティ)のためのアファーマティヴ・アクション──マレーシア、南アフリカ、フィジー (吉村真子)
一 マイノリティとアファーマティヴ・アクション
二 マレーシアにおけるマルチ・エスニシティとエスニック政策
三 マレーシアにおけるエスニック政治の構造変化と新経済政策(NEP)見直しの議論
四 国際比較の視点から──南アフリカとフィジーのケース
五 マルチ・エスニック社会におけるエスニック政策と社会規範
第8章 海洋帝国アメリカにおける国民統合──ハワイとグアムを中心に (長島怜央)
一 海洋帝国アメリカの被植民者への着目
二 国民統合と被植民者
三 ハワイ人──編入領土/州の先住民
四 グアム・チャモロ人──非編入領土の先住民
五 海洋帝国の被植民者を取り巻く諸動向
第9章 クルド問題をめぐる公共圏とその変容──在外クルド人の展開とトルコ国内の変化に着目して (髙橋誠一)
一 クルド問題と公共圏
二 在外クルド人の存在とクルド問題のトランスナショナル化
三 イラク──フセイン政権の崩壊とクルド地方政府による自治
四 トルコ──EU加盟とAKP政権の誕生
五 公共圏におけるクルド問題の主題化──その意義と今後の課題
あとがき
人名・事項索引 ポスト冷戦期、グローバル化の時代にあって、東西南北を問わず、国境を越えて移動する人びとやマイノリティとよばれる人たちの権利や政治経済的平等を、どのように保障するのか。本書は、日本を含めたアジア諸国、ドイツやEU、旧ソ連・東欧圏におけるそうした人びとを、公正性が求められる公共圏のなかに位置づけ、規範形成との関わりで個別具体的に考察する。 [執筆者紹介](執筆順)
宮島 喬(ミヤジマ タカシ)[序章、第2章]*編者
吉村 真子(ヨシムラ マコ)[第7章]*編者
上林 千恵子(カミバヤシ チエコ)[第1章]
1949年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程満期退学、東京都立労働研究所研究員、江戸川大学教授を経て、現在、法政大学社会学部教授。専門は産業社会学。近年のテーマは外国人労働者問題、移民政策。
主な論文に、‘ Current Migration of IT Engineers to Japan: Beyond Immigration Control and Cultural Barriers,’ in C. Kuptsh and Pang Eng Fong, eds., Competing for Global Talent( Geneva: International Institute for Labour Studies, 2006)、「一時的外国人労働者受入れ制度の定着過程─外国人研修・技能実習制度を中心に」『社会志林』第55巻第1号(2009年)、「外国人単純労働者の受け入れ方法の検討─日本の技能実習制度と西欧諸国の受け入れ制度との比較から」五十嵐泰正編『労働再審② 越境する労働と〈移民〉』(大月書店、2010年)。
増田 正人(マスダ マサト)[第3章]
1960年生まれ。東大大学院経済学研究科第二種博士課程単位取得中退、現在、法政大学社会学部教授。専門は世界経済論、国際金融論。
主な著書・論文に、『国民的最低限保証─貧困と停滞からの脱却』(共著、大月書店、2010年)、『国際経済政策論』(共編、有斐閣、2005年)、「グローバル化と金融危機の30年」伊藤正直・藤井史朗編著『グローバル化・金融危機・地域再生(21世紀への挑戦2)』(日本経済評論社、2011年)。
羽場 久美子(ハバ クミコ)[第4章]
1952年生まれ。津田塾大学大学院国際関係学研究科博士課程修了。法政大学教授を経て、現在、青山学院大学国際政治経済学部教授。ハーヴァード大学客員研究員。学術博士(国際関係学)。専門は、国際政治、冷戦史、拡大EU・アジア地域統合論、ナショナリズム・マイノリティ研究。
主な著書に、『拡大ヨーロッパの挑戦─アメリカに並ぶ多元的パワーとなるか』(中央公論新社、2004年)、『グローバル時代のアジア地域統合』(岩波書店、2012年)、The Regional Integration and Institutionalization comparing Europe and Asia( co-editor, Kyoto: Shohkadoh, 2012)。
清水 聡(シミズ ソウ)[第5章]
1973年生まれ。明治大学大学院政治経済学研究科政治学専攻博士後期課程修了。博士(政治学)。明治大学政治経済学部専任助手、青山学院大学総合研究所客員研究員を経て、現在、法政大学社会学部兼任講師、明治大学政治経済学部兼任講師、玉川大学経営学部非常勤講師。専門は、国際政治学、ドイツ冷戦史、EU 研究。
主な論文・訳書に、「ドイツ統一とヨーロッパ統合」青木一能・大谷博愛・中邨章編『国家のゆくえ─ 21 世紀世界の座標軸』(芦書房、2001年)、「戦後ドイツと地域統合─西ヨーロッパと東アジアの国際政治」山本吉宣・羽場久美子・押村高編『国際政治から考える東アジア共同体』(ミネルヴァ書房、2012年)、T. ライザー『法社会学の基礎理論』(共訳、法律文化社、2012年)。
渋谷 淳一(シブヤ ジュンイチ)[第6章]
1979年生まれ。法政大学社会学研究科博士課程単位取得退学、川崎市専門調査員(外国人市民施策)を経て、現在、法政大学社会学部兼任講師。専門はアジアの地域主義・地域統合研究。
主な論文に、「『メコン河』地域協力と地域統合─複合的地域制度と多層的ネットワークによる『メコン河』地域の形成」(学位論文、2004年)、「メコン流域の人の移動─地域統合の視点から」『歴史評論』(2009年9月)、「『メコン』地域主義と公共圏─開発と環境問題の視点から」『法政大学大学院紀要』(2010年)。
長島 怜央(ナガシマ レオ)[第8章]
1980年生まれ。法政大学大学院社会学研究科博士後期課単位取得退学。グアム大学客員研究員、東西センター(ハワイ)客員研究員を経て、現在、法政大学市ヶ谷リベラルアーツセンター・社会学部兼任講師。専門は国際社会学、文化人類学。
主な論文・著書に、「アメリカ領グアムにおける未完の脱植民地化─チャモロ・ナショナリストによる自己決定と主権の追求」藤田和子・松下冽編『新自由主義に揺れるグローバル・サウス─いま世界をどうみるか』(ミネルヴァ書房,2012 年刊行予定)、「『先住民の自己決定』批判としてのアメリカ立憲主義─グアムにおけるレイシズム、植民地主義、ナショナリズム」『社会志林』57巻4号(2011年),中山京子編『マリアナ諸島 グアム・サイパンを知るための54章』(分担執筆、明石書店、2012年刊行予定)。
髙橋 誠一(タカハシ セイイチ)[第9章]
1981年生まれ。法政大学大学院社会学研究科社会学専攻修士課程修了、日本学術振興会特別研究員(DC2)を経て、現在、法政大学大学院社会学研究科社会学専攻博士後期課程。専門は、社会学、国際社会学、クルド研究。
主な論文に、「〈他者〉の統治とシティズンシップ─包摂/排除のメカニズムとそのグレーゾーンをめぐって」『社会志林』第57巻4号(2011年)。
序章 モンテーニュとその時代
1 十六世紀のフランス
ルネサンス/宗教改革/宗教戦争
2 モンテーニュの生涯と作品──『エセー』と『旅日記』
商人から新興貴族へ/モンテーニュの前半生/『エセー』出版と旅と市長職/日記(『旅日記』)の発見と出版
第一章 旅の始まり──フランス東部の旅(シャンパーニュ、ロレーヌ)
出発──自邸からボーモンまで/旅の同行者たち/ボーモンからプロンビエール温泉まで/ジュスト・テレルを訪ねる(モー)/マルドナ氏からスパ温泉の話を聞く(エペルネ)/ストロッツィ元帥の墓を訪ねる(エペルネ)/フランス最初のルネサンス都市(ヴィトリ=ル=フランソワ)/マリ・ジェルマンの話(ヴィトリ=ル=フランソワ)/ジル・ド・トレーヴとコレージュ(バール=ル=デュック)/腎臓結石とユニークな湯治(プロンビエール温泉)/ばらばらの距離単位
第二章 スイス、ドイツの旅──ミュルーズからボルツァーノまで
フランス語圏からドイツ語圏へ/スイス、ドイツの宗教事情/フェーリクス・プラッターと会う(バーゼル)/バーデンからコンスタンツまで/南ドイツの諸都市を訪れる──リンダウからアウクスブルクヘ/アウクスブルクからバイエルン公領へ/この国の快適な生活/清潔な旅宿とガラス窓/プワルと羽根布団/食事と給仕/奇跡の教会(ゼーフェルト)/チロル風景とモンテーニュ/ドイツ語圏からイタリア語圏へ
第三章 イタリアの旅──トレントからローマまで
トレントと司教クレシウス/〈ツーリスト〉モンテーニュ/ヴェローナ、ヴィチェンツァ、パドーヴァ/奇妙な修道士たち/想像がはずれたヴェネツィア/モンテーニュの女性見学/パドーヴァからフェッラーラ、ボローニャへ/フィレンツェは〈美しい〉か?/庭園見物──プラトリーノ、カステッロ/シエーナからローマヘ
第四章 ローマ滞在記──憧れの都に逗留
ローマ教皇に謁見/カテナの処刑を見物/ローマの遺跡を前にして/ユダヤ教徒の儀式とローマの謝肉祭/モンテーニュ自らが日記を書く/ヴァティカン文庫を見学/オスティア見物/教皇庁の『エセー』検閲/イエズス会の勢力とモンテーニュ/聖週間のローマ/ローマ市民権允許状を授与される/庭園見物──ヴィッラ・デステ/モンテーニュとルネサンス美術
第五章 ロレート参詣と湯治日記──ローマからロレートを経てルッカへ
ロレートの聖堂に詣でる/貸し馬を利用する/アンコーナからルッカまで/デッラ・ヴィッラ温泉に長期滞在/湯治前期──飲泉と入浴とシャワー/湯治後期──体調不良と市長選出の知らせ/モンテーニュの知恵
第六章 トスカーナ巡遊、そして旅の終わり──ルッカからローマ、一路帰国の途に
カステッロ再訪と聖ヨハネ祭(フィレンツェ)/ピサおよびルッカ滞在/サンタ・クローチェ祭(ルッカ)/奇跡の教会(ヴィテルボ)/バニャイアとカプラローラ見物/ローマ到着/ローマからモン・スニ峠へ/道の長さがもどかしい
第七章 帰国後のモンテーニュ──『エセー』出版と市長選任をめぐって
『エセー』第二版における増補/『エセー』第二版における訂正/『エセー』初版刊行の背景/市長職と『エセー』第二版/馬上の人から書斎の人へ
終章 モンテーニュと〈旅〉
旅人モンテーニュの特質/モンテーニュと〈水〉/〈旅〉をめぐるエセー
注/あとがき/図版出典/文献一覧 透徹した人間省察の書『エセー』をつうじて近代的な思想の自由を切り開いたモンテーニュ。その懐疑主義とユマニスムは、もう一つの著作『旅日記』が示すとおり、ヨーロッパ諸国を旅した多様な経験に裏打ちされたものだった。1580年から81年の約一年半、スイス、ドイツ、イタリアを実見した記録である『旅日記』の行程をつぶさに追い、ルネサンス期の都市と自然の風景を再構成する。
G.ディディ=ユベルマン著/江澤健一郎訳『イメージの前で』が、「週刊読書人」(2012年6月15日号/河本真理氏・評)にて紹介されました。
1 中世音楽は存在するか 13
2 中世音楽の現在 ── 過去の芸術の再構成 25
3 世界の音楽的秩序 ── 音楽哲学 37
4 グレゴリオ聖歌と一〇〇〇年ころの音楽の文字・記号化 59
5 グレゴリオ聖歌のさまざまなジャンルと形式 73
6 トロープスとセクウェンツ ── 宗教詩 87
7 ビンゲンのヒルデガルト 101
8 初期のオルガヌム 117
9 トゥルバドゥール、トゥルヴェール、ミンネゼンガー 131
10 一二〇〇年頃のパリ・ノートル・ダムの音楽 151
11 アルス・アンティクァ ── 一三世紀の古芸術 173
12 ヨハネス・デ・グロケオと一三〇〇年ころのパリの音楽 187
13 楽 器 205
14 器楽音楽 221
15 アルス・ノヴァ ── 一四世紀の新音楽 237
16 ギョーム・ド・マショーと一四世紀のシャンソン 253
17 アルス・スブティリオール ── 中世の秋のアヴァンギャルド 281
18 トレチェント ── 一四世紀のイタリア音楽 297
19 一一五〇−一三五〇年ころのイベリア音楽 317
20 イングランドの音楽 341
付録 357
付録CD-ROMの使い方について 389
訳者あとがき 415
索 引 (i)
原 注 (v) 中世音楽を現代的感覚のみで聴くこと、理解することの不毛性と危うさ、つまらなさを指摘し、音楽における「個人性」の認識過程、イングランドやスペインの状況、ギリシャ思想との関連など、中世社会の全体を俯瞰する視野のもとに展開する音楽文化史。その対象は教会音楽のみならず、俗謡や恋愛歌の数々におよぶ。詳細なディスコグラフィーと、51点の楽譜および演奏を収録したCDを付す。
田辺悟著『鮪(まぐろ)』が、「神奈川新聞」(2012年6月10日付)にて紹介されました。
1930年生まれ。ミシガン大学卒業。コロンビア大学、ミシガン大学を経て、シカゴ大学教授。現代アリカの代表的人類学者。人類学と歴史学、経済学、社会学、政治学等を綜合する新進化論の理論的主導者として知られた。その後構造主義にのめり込み、構造主義が最も不得手とすると一般的に考えられている歴史研究と構造主義を融合する構造主義的歴史研究にうち込んでいる。訳書に、本書『石器時代の経済学』(72)、『人類学と文化記号論』(76)、『歴史の島々』(85)(以上、法政大学出版局刊)などがある。 1929年東京生まれ。京都大学仏文学科卒業。同大学院(旧制)修了後、パリ大学高等研究院に留学。大手前大学教授、甲南大学名誉教を歴任し、2006年9月死去。著書:『食具』、『もののけ Ⅰ・Ⅱ』(以上、ものと人間の文化史)、『ロマンの誕生』、『現代フランスの文学と思想』、『経済人類学の対位法』、『食の歴史人類学』、『経済人類学への招待』、『タブーの謎を解く』、『ジッドの秘められた愛と性』。訳書:マンデル『カール・マルクス』、マレ『労働者権力』、サーリンズ『人類学と文化記号論』、ゴドリエ『人類学の地平と針路』『観念と物質』『贈与の謎』、プィヨン編『経済人類学の現在』、ロダンソン『イスラームと資本主義』、トマス『人間と自然界』、アタリ『所有の歴史』、テスタール『新不平等起源論』ほか。 法政大学出版局 ホウセイダイガクシュッパンキョク 謝辞
序論
第一章 始原のあふれる社会
誤解の源泉
《ある種の物質的潤沢さ》
生活資料の自立生計
狩猟=採集民再考
第二章 家族制生産様式──過少生産構造
過少生産の諸相
家族制生産様式の概要
第三章 家族制生産様式──生産の強化
家族制生産の社会的撓曲の調査法について
親族制と経済強度
政治面での経済強化
第四章 贈与の霊
《テクストの解明》
レヴィ=ストロース、ファース、ヨハンセンの注解
『贈与論』の政治哲学
第五章 未開交換の社会学
物財の流れと社会関係
相互性の図式
相互性と親族制の距離
相互性と親族性のランク
相互性と富
相互性と食物
均衡のとれた相互性について
後思案に
第六章 交換価値と未開交易の外交術
三つの交易システム
交換レートの時間的変動
未開・市場交易の社会組織
未開の交換価値論
交換レートの安定と変動
補遺A 相互性と親族制の距離にかんするノート
補遺B 相互性と親族制ランクにかんするノート
補遺C 相互性と富にかんするノート
原注
訳注
訳記
参考文献 未開社会の狩猟・採集に関する豊富なデータを駆使して、「始原のあふれる社会」を実証的に描き、「飢えと過重労働」だけを見る旧来の未開社会観を根底から覆す。あわせて、生産‐労働とは何かを問い直し、未開交換の相互性と外交術などの考察の上に、人類生存のための経済活動の理論を提示する。
1951年ナポリに生まれる。現在、ナポリ・フェデリーコ二世大学・社会学部・教授(政治学)。国際政治学会副会長(2002-2003年)、イタリア政治学会会長(2008-2010年)、コーネル大学客員教授、パリ政治学院客員教授、ハーヴァード大学客員研究員等を歴任。ナポリの日刊紙『マッティーナ』に政治評論を定期的に寄稿。e-learningシステムにも造詣が深く、ナポリ大学ではFedericaを開発し、コーネル大学のセオドア・ローウィ教授とともにインターネットを利用したインターラクティヴな政治学概念の辞書『ハイパーポリティックス』を2010年に刊行、現在は国際政治学会Web Portal for Electronic Sources部会長を務めている。www.maurocalise.it
1948年神戸に生まれる。現在、神戸市外国語大学・外国語学部・国際関係学科・教授(国際政治史)。神戸大学大学院法学研究科博士課程修了(法学博士)。コーネル大学客員研究員、フィレンツェ大学客員研究員を歴任。主著『権威と服従―カトリック政党とファシズム』(名古屋大学出版会、1989年)。共著には『戦士の革命・生産者の国家―イタリア・ファシズム』(太陽出版、1985年)、『1848―国家装置と民衆』(ミネルヴァ書房、1985年)、『比較政治の分析枠組』(ミネルヴァ書房、1986年)、『現代政治学入門』(ミネルヴァ書房、1992年)、『ヨーロッパ統合と文化・民族問題』(人文書院、1995年)、『政党派閥』(ミネルヴァ書房、1996年)、『イタリアの政治』(早稲田大学出版部、1999年)、『三つのデモクラシー』(岩波書店、2002年)、『EUのなかの国民国家』(早稲田大学出版部、2003年)、『日本社会党』(日本経済評論社、2003年)、『幻影のローマ』(青木書店、2006年)、『民主党政権は何をなすべきか』(岩波書店、2010年)。訳書にはR. デ・フェリーチェ『ファシズムを語る』(ミネルヴァ書房、1979年)、A. パーネビアンコ『政党』(ミネルヴァ書房、2005年)、S. コラリーツィ『イタリア20世紀史』(名古屋大学出版会、2010年)。 法政大学出版局 ホウセイダイガクシュッパンキョク 緒言
序論 10年後
第I部 もはや政党は存在しない
第1章 沈黙のスパイラル
第2章 恐竜の没落
第3章 ルソーの亡霊
第4章 アメリカのフロンティア
第5章 イギリス労働党の雪辱
第II部 指導者の復活
第6章 パーソナル・パーティ
第7章 民主主義の時代の「君主」
第8章 怖いもの知らずの「騎士」
第9章 傭兵隊長
第10章 首相党
第III部 指導者の二つの身体
第11章 政治的身体
第12章 失われた根拠
第13章 理性・利益・情念
結論 ウェーバーのもう一つの顔
解題──政治の人格化をめぐって 莫大な資産を武器に、突如イタリアの首相になったベルルスコーニ。伝統ある既成政党に属さない彼が、なぜ政治の頂点にたどりつき、長期政権を維持できたのか。マスメディアの巨大な力を背景に、イタリアの政治は政党型から劇場型へ転換し、指導者のパフォーマンスが重視されるようになった。日本はいま、同じ道を歩んでいるのではないだろうか。
1922-83。現代アメリカの代表的な社会学者。カナダに生まれ、トロント大学卒業後アメリカに移住。シカゴ大学大学院(社会学専攻)に進み、W.L.ウォーナーに師事。49年同大学で修士号を取得し、同年より51年までエディンバラ大学の社会人類学科に籍を置き、シェトランド諸島のフィールドワークに従事。
53年にその成果をまとめた論文でシカゴ大学より博士号を受ける。54年より57年まで合衆国国立精神衛生研究所の研究員として研究のかたわら、精神病患者の参与観察を行なう。カリフォルニア大学バークレー校教授、ハーバード大学国際問題研究センター特別研究員、ペンシルバニア大学人類学・社会学系教授を歴任。この間、61年マッキーヴァー賞を受賞、82年アメリカ社会学会長に選任される。本書(67)のほか、『行為と演技──日常生活における自己呈示』(59)、『出会い──相互行為の社会学』(61)、『アサイラム──施設被収容者の日常世界』(61)、『スティグマの社会学──烙印を押されたアイデンティティ』(63)、『集まりの構造──新しい日常行動論を求めて』(63)等の著作がある。 1947年に生まれる。茨城大学文理学部英文学科卒業。茨城キリスト教大学教授。現代アメリカ文学専攻。2012年4月死去。
訳書:エドマンドソン『反抗する文学』、アイスラー『聖なる快楽』、テイラー『ノッツ nOts』、ワイス『危険を冒して書く』、ジラール『ミメーシスの文学と人類学』、カーン『時間の文化史』『空間の文化史』、パウエル『エロスと精気』、スタム『転倒させる快楽』、クンデラ『小説の精神』(共訳)、ジェイ『文化の意味論』──以上、法政大学出版局刊。アイスナー『カフカとプラハ』(共訳)、テツマロ・ハヤシ編『スタインベックの創作論』──以上、審美社刊。『スタインベック書簡集』(共訳)──大阪教育図書刊。 法政大学出版局 ホウセイダイガクシュッパンキョク 凡例
謝辞
序文
第一章 面目-行為──社会的相互行為における儀礼的要素について
各種の基本的面目-行為
点をかせぐ──面目-行為の攻撃的利用
適切な面目-行為を選ぶ
面目-行為における協力
自己の儀式的役割
会話の相互行為
面目と社会的関係
儀礼的秩序の性質
第二章 敬意表現と品行の性質
初めに
敬意表現
品行
敬意表現と品行
儀礼的冒瀆
結論
第三章 当惑と社会的組織
当惑という言葉
当惑の原因
当惑の領域
当惑の社会的機能
第四章 相互作用からの心的離反
I 序論
II かかわり合いの義務
III 心的離反の形態
IV かかわり合いにともなう侵害がもっている連鎖する性質
V かかわり合っているという見せかけ
VI 枠組みの一般化
VII 結論
第五章 精神的症候と公序良俗
第六章 アクションのあるところ
I チャンス
II 結果性
III 運命性
IV 実際的なギャンブル
V 適応
VI アクション
VII アクションのあるところ
VIII 性格
IX 性格の競争
X 結論
原注
訳者あとがき
人名索引
訳語対応表・事項索引 人と人との対面的状況における行為のパターンを詳細に分析・体系化し、相互行為の場における儀礼的要素を抽出しつつ、その社会的機能を究明する。デュルケームの影響の下に独自のコミュニケーション研究を行ない、フィールド・ワークに基づく日常生活の微視的分析をもとに、社会的存在としての人間の行動原理を儀礼(習慣)の観点から基礎づけたゴッフマン社会学の主著。
6月4より、中央大学生協多摩書籍部において、『法政大学出版局全点フェア』を開催しております。 (さらに…)
C.T.モーハンティー著/ 堀田碧監訳『境界なきフェミニズム』が、「出版ニュース」(2012年6月上旬号)にて紹介されました。
G.ディディ=ユベルマン著/江澤健一郎訳『イメージの前で』が、「図書新聞」(2012年6月9日号/谷川渥氏・評)にて紹介されました。
J.ルカーチ著/菅英輝訳『評伝 ジョージ・ケナン』が、「西洋史学」(No.244、2012年3月発行/小野沢透氏・評)にて紹介されました。
第Ⅰ部 市場と家族
第1章 市場と世帯経済──産業革命期イギリスにおける家族の経験 (ジェーン・ハンフリーズ/川崎暁子訳)
1 イントロダクション
2 世帯と経済に関する進化論と構造機能主義理論
3 工業化以前の世帯の規模と構成
4 産業革命期の世帯の規模と構成
5 利己的な個人と相互利益的な世帯
6 変化の一方で維持されたもの──住み込み奉公と家庭内企業
7 産業革命期における賃金収入世帯
8 世帯経済、生活水準と消費
9 結論
第2章 福祉国家の変容と家族政策──公私二分法とジェンダー平等 (原伸子)
1 福祉国家の変容と家族政策の主流化
2 福祉国家の新たな政治──「第三の道」の概念と政策
3 「ワーク・ライフ・バランス」政策の論理──ジェンダー平等政策から雇用政策へ
4 おわりに──WLB政策のインプリケーション
第3章 第二世代の両立支援と労働法──スウェーデン法を参考に (両角道代)
1 雇用システムと労働法
2 両立をめぐる法政策の基本構造
3 両立に関連する雇用上の不利益と法規制
4 第二世代の両立支援の構造と基本理念
5 日本法への示唆
第Ⅱ部 福祉レジームと家族政策
第4章 アメリカの福祉改革 福祉退出者研究の教訓と洞察 (江沢あや/前原直子訳)
1 アメリカの福祉改革から15年
2 アメリカ福祉改革
3 個人的責任とTANF(貧困世帯一時扶助)
4 福祉改革とその結果の評価
5 改革がもたらした結果の評価──日本への教訓
第5章 イギリスの成年後見法にみる福祉社会の構想──判断能力の不十分な成年者をとりまく家族、社会、国家 (菅富美枝)
1 本章の視点
2 2005年意思決定能力法
3 家族の枠組みを超えた支援体制──制度の担い手としての広義の「市民」
4 家族の機能を補完する仕組みの構築
5 むすびにかえて──個人、家族、市民、国家が織りなす、自己決定を支援する社会
第6章 フランスの家族手当と家族政策の歴史的転換──「主婦手当」問題を中心として (深澤敦)
1 本章の課題と「二階建て」のフランス家族手当制度
2 フランスにおける家族手当制度の生成と展開
3 仲裁裁定と最初の主婦手当(割増)の導入
4 1938年11月12日政令法と「家族法典」
5 第二次世界大戦後における家族手当と家族政策の展開
第7章 ドイツ社会国家と家族政策 (齋藤純子)
1 家族に対する経済的支援の展開
2 児童手当──子の存在にもとづく普遍的な給付
3 育児休業制度──親手当と親時間への発展
4 保育の拡充
5 家族政策の変遷と社会国家の変容
第8章 ひとり親家族の子育てと福祉援助──貧困家族におけるジェンダーと家族主義からの考察 (岩田美香)
1 問題の背景
2 ひとり親家族にみるジェンダーと家族責任の重なり
3 家族問題と家族主義
4 二つの「支え手」への援助展開
第Ⅲ部 家族と女性の歴史分析
第9章 近代日本の企業福祉と労働者家族 (榎一江)
1 課題と方法
2 大正期におけるパターナリズムの再編
3 繊維産業の社宅・家族政策
4 労働者家族の生活──倉敷紡績の調査から
5 結語
第10章 イギリスにおける女性労働と古典派経済学──ガヴァネス問題から男女同一賃金論まで (舩木惠子)
1 淑女の貧困
2 『イングリッシュ・ウーマンズ・ジャーナル』における「ヴァネス問題」
3 パークスによる解説記事「ジョン・スチュアート・ミルの見解」
4 フォーセットとラズボーンの男女同一賃金論をめぐる相異
5 男女同一賃金論の二つの帰結
第11章 雑誌『青鞜』における「堕胎論争」の一考察──妊娠した原田皐月・伊藤野枝・平塚らいてうにとっての母になること (松尾純子)
1 「母性」を問う
2 「獄中の女より男に」──子どものための堕胎
3 両性の自律──避妊の肯定
4 性の自律の苦痛──避妊と子捨ての“あいだ”で
5 〈母性〉を問う──原田皐月・伊藤野枝・平塚らいてうの“新しい母”をふまえて
人名・事項索引 1980年代以降は福祉国家が縮減していくとともに、他方では、グローバリゼーションのもとで家族政策が主流となっていく歴史的な過程であった。本書は、福祉国家の今後の方向性に対して社会政策としての家族政策がもつ含意を、アメリカ、イギリス、ドイツ、スウェーデン、日本などの歴史的な事例を通して、理論的かつ政策的な観点から比較検証する共同研究の成果。 [執筆者](執筆・翻訳順)
ジェーン・ハンフリーズ(Jane Humphries) [第1章]
オックスフォード大学オールソウルズ・カレッジ教授
川崎 暁子(カワサキ アキコ) [第1章翻訳]
NPO法人Bridge Asia Foundation
原 伸子(ハラ ノブコ) [第2章](*編者)
法政大学経済学部教授
両角 道代(モロズミ ミチヨ) [第3章]
明治学院大学法学部教授
江沢 あや(エザワ アヤ) [第4章]
ライデン大学日本学部准教授
前原 直子(マエハラ ナオコ) [第4章翻訳]
中央大学経済研究所客員研究員
菅 富美枝(スガ フミエ) [第5章]
法政大学経済学部准教授
深澤 敦(フカサワ アツシ) [第6章]
立命館大学産業社会学部教授
齋藤 純子(サイトウ ジュンコ) [第7章]
国立国会図書館調査及び立法考査局社会労働調査室主幹
岩田 美香(イワタ ミカ) [第8章]
法政大学現代福祉学部教授
榎 一江(エノキ カズエ) [第9章]
法政大学大原社会問題研究所准教授
舩木 惠子(フナキ ケイコ) [第10章]
武蔵大学総合研究所研究員
松尾 純子(マツオ ジュンコ) [第11章]
法政大学大原社会問題研究所兼任研究員