史上初の原爆被害記録、ジョン・ハーシーの『ヒロシマ』をめぐる、その孫・キャノンの旅を追ったドキュメンタリーが、二夜連続でテレビ放送されます。 (さらに…)
2015年 のアーカイブ
K.ローゼンクランツ著/寄川条路訳『日本国と日本人』が、「中央公論」(2015年8月号/山口文憲氏・評)にて紹介されました。
A.ホネット著/宮本真也・他訳『見えないこと』が、「出版ニュース」(2015年7月中旬号)にて紹介されました。
D.アーミテイジ著/平田雅博、他訳『思想のグローバル・ヒストリー』が、「図書新聞」(2015年7月18日号/大西晴樹氏・評)にて紹介されました。
「図書新聞」(2015年7月18日号)の2015年上半期読書アンケートにて、小局の書籍が多数紹介されました。
■M.クヴァンテ著/加藤泰史監訳『人間の尊厳と人格の自律』……金森修氏・評
■H.A.ベイカー・ジュニア著/松本昇、他訳/今福龍太解説『ブルースの文学』……中釜聡・評
■澤田直編『サルトル読本』……小倉孝誠氏・評
J.ハーシー著/石川欣一・他訳『ヒロシマ [増補版]』が、「灯台」(2015年8月号)にて紹介されました。
幼少年期(一八八九~一九〇二)
一 幕末維新期の庄内
二 幼少年時代
軍人を志して(一九〇二~一九〇九)
一 仙台陸軍地方幼年学校
二 東京陸軍中央幼年学校
三 陸軍士官学校
若松連隊時代(一九〇九~一九一九)
一 歩兵第六十五連隊
二 韓国駐箚
三 陸軍大学校
在京・在外武官時代(一九一九~一九二八)
一 教育総監部
二 漢口駐在
三 ベルリン駐在
四 陸軍大学校教官
関東軍参謀時代(一九二八~一九三二)
一 関東軍作戦参謀
二 満州事変前夜
三 満州事変
四 満州国建国
陸軍中枢へ(一九三二~一九三七)
一 国際連盟随員
二 歩兵第四連隊長時代
三 参謀本部時代
1 作戦課長
2 二・二六事件
3 戦争指導課長
4 作戦部長 満州事変から太平洋戦争・敗戦に至る激動期の中心人物として毀誉相半ばする異色の軍人・石原の思想と行動を厖大な書簡・日記等の資料を駆使して丹念に追跡し、その知られざる実像に迫る。満州国建国をめぐる軍首脳部内の葛藤や二・二六事件における反乱軍の断固たる鎮圧など、昭和史のカギを握る数々の事件の渦中で描かれた壮大な夢と、戦争へとひた走る現実の行方を辿る。
著書:ものと人間の文化史103『採集──ブナ林の恵み』、同133『鮭・鱒』Ⅰ・Ⅱ、同144『熊』、同161『白鳥』、『樹海の民──舟・熊・鮭と生存のミニマム』(以上、法政大学出版局)、『日本海漁業と漁船の系譜』(慶友社)、『越後荒川をめぐる民俗誌』(アペックス)。
編著:『ブナ林の民俗』(高志書院)。 法政大学出版局 ホウセイダイガクシュッパンキョク 序章 人類の食べ物
1 人は何を食べてきたか
2 命がけの漁撈
3 鱈という魚
4 人を養う鱈
第一章 鱈の発見
1 鱈と武家
2 中世の日本海と鱈場
3 小縄、延縄による釣漁
4 川舟衆と川崎衆
5 鱈と鱪漁
6 北地の鱈漁
第二章 北進する漁人
1 出稼ぎ漁業
2 慶長年間の朝鮮鱈
3 日本海と鱈
4 佐渡と真鱈、鯳
5 日本海中部海域から北へ
6 北海道移住
7 北方開拓
第三章 鱈延縄と川崎船
1 生息域と漁場
2 延縄
4 鱈船、小早漁船、川崎船
第四章 戦争と鱈
1 鱈と北洋
2 占守島と報效義會
3 朝鮮通漁
4 富山県水産講習所の鱈漁業試験
5 能登半島の鱈製品
第五章 鱈の食文化
1 武家の鱈料理
2 陣中食、戦闘食、保存食
3 鱈の郷土料理
4 擂り身
5 ヨーロッパの鱈料理
第六章 鱈と文芸
1 松尾芭蕉
2 与謝蕪村
3 小林一茶
4 食の鱈
5 落語「棒鱈」
6 ふるさとの文学
第七章 鱈と祭祀
1 「鱈まつり」
2 「寒鱈まつり」の広がり
3 棒鱈への信仰
終章 人を扶け続けた鱈
1 鱈養殖漁業
2 人の生存を保障する技術
あとがき 日本海での鱈漁業が本格化する16 世紀から今日まで、漁場開拓の歴史と漁法や造船技術、漁民たちの暮らしの変遷を跡づけるとともに、応仁の乱以降の戦国時代から第二次世界大戦まで、戦時の非常食・保存食として鱈(マダラ)と鯳(スケトウダラ)が果たした役割を明らかにする。海洋資源の枯渇が問題視される現在、鱈をテーマに「海はどれほどの人を養えるか」についても考える問題提起の書。
ドイツのマールブルク近郊のユダヤ人家系に生まれる。ハンブルク大学で、E.カッシーラーの下ヤコービ研究により学位取得。ベルリンでユダヤ学の研究に携わった後、1938年にはアメリカに亡命。同年からニューヨークのニュー・スクールで、1949年からシカゴ大学で政治哲学を講じた。その間、本書のほか『ホッブズの政治学』(みすず書房)、『僭主政治について』(現代思潮新社)、『自然権と歴史』(ちくま学芸文庫)、『リベラリズム古代と近代』(ナカニシヤ出版)、『政治哲学とは何であるか?』(早稲田大学出版部)など、多数の書物を著し、1973年アナポリスで没す。古典の「注意深い読解」を通し、近代科学に代わる知的枠組みの探求と教育によって多くの弟子を育てた。シュトラウシアンと呼ばれる弟子たちは、アカデミーの世界はもとより政治、外交、法曹などの世界でも活躍。現代思想の最も注目される人物の一人である。 1948年生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学、広島大学論文博士(文学)。現在、摂南大学名誉教授(哲学・倫理学)。主な業績:『倫理学としての政治哲学――ひとつのレオ・シュトラウス政治哲学論』ナカニシヤ出版、2009年、『ポストモダンの人間論─―歴史終焉時代の知的パラダイムのために』ナカニシヤ出版、2010年、『政治哲学と対話の弁証法──ヘーゲルとレオ・シュトラウス』晃洋書房、2013年ほか。 1951年生まれ。シカゴ大学Ph.D.(政治学)。現在、早稲田大学政治経済学術院教授(政治哲学)。主な業績:『スピノザの政治哲学』早稲田大学出版部、1997年、『社会契約』東京大学出版会、2001年、レオ・シュトラウス『政治哲学とは何であるか?とその他の諸研究』(共訳)早稲田大学出版部、2014年ほか。 1954年生まれ。シカゴ大学Ph.D.(政治学)。現在、東京電機大学非常勤講師(政治哲学)。主な業績:On Descartes’ Meditations on First Philosophy: Science, Piety, and Enlightenment, 1996, デイヴィッド・グリーン『ギリシア政治理論──トゥキュディデスとプラトンにおける男のイメージ』(共訳)風行社、2014年ほか。 1978年生まれ。ボストン・カレッジPh.D.(政治学)。現在、日本学術振興会特別研究員(PD. 政治学・政治思想史)。主な業績:“Socrates’ Rhetorical Strategy in Plato’s Apology,” Athens Journal of Humanities & Arts, Vol. 1, No. 4, 2014, デイヴィッド・ジョンストン『正義はどう論じられてきたか──相互性の歴史的展開』(共訳)みすず書房、2015年ほか。 1976年生まれ。早稲田大学修士課程修了(政治学)。現在、麻布中学・高等学校教諭(政治哲学)。主な業績:「『政治哲学の歴史』におけるH. V. ジャッファとC. ロードのアリストテレス論の比較――「哲学」の位置付けを中心として」『政治哲学』第16号、2014年、デイヴィッド・グリーン『ギリシア政治理論──トゥキュディデスとプラトンにおける男のイメージ』(共訳)風行社、2014年ほか。 法政大学出版局 ホウセイダイガクシュッパンキョク 日本語版への序文(キャサリン・ズッカート)
序論
第 I 章 アリストテレスの政治学について
第 II 章 プラトンの共和国について
第 III 章 トゥキュディデスの『ペロポンネソス人たちとアテナイ人たちの戦争』について
注
訳者あとがき 本書は、アリストテレス、プラトン、トゥキュディデスの古典的テキストを省察する三章から成る。著者は、各テキストを政治学、政治哲学、政治史という三つの異なる知の形式の縮図として提示したうえで、都市と人間のあいだに存在する架橋することのできない緊張を明らかにする。
冨岡典子著『ごぼう』が、「赤旗」(2015年7月5日付)にて紹介されました。
植村和代著『織物』が、「信濃毎日新聞」(2015年7月5日付)にて紹介されました。
合田正人著『フラグメンテ』が、「図書新聞」(2015年7月11日号/渡名喜庸哲氏・評)にて紹介されました。
H.A.ベイカー・ジュニア著/松本昇、他訳/今福龍太解説『ブルースの文学』が、「出版ニュース」(2015年7月上旬号)にて紹介されました。
H.クレイシ著/武田将明訳『言葉と爆弾』が、「週刊ダイヤモンド」(2015年7月4日号/宮野源太郎氏・評)にて紹介されました。
1902-1968。ロシア(モスクワ)生まれの著名なヘーゲル研究家・哲学者。ロシア革命の際にロシアを離れ、ドイツに亡命する。K.ヤスパースの指導の下で、ロシアの神学者ソロヴィヨフに関する学位論文を書く。1926年にフランスに移住。同じロシア出身の思想家A.コイレと交流し、彼のヘーゲル研究に大いに影響される。1933年から39年まで、コイレの後継者として、パリの高等研究院でヘーゲル『精神現象学』講義を行う。この講義には、M.メルロ=ポンティ、J.ラカン、R.アロン、G.バタイユ、P.クロソウスキー、R.クノーなど、第二次大戦後のフランスを代表する大知識人が多数出席し、彼らの思想形成に絶大な影響を与えた。この講義はR.クノーにより整理され、1947年に『ヘーゲル読解入門』のタイトルで公刊される(邦訳、国文社)。戦後はフランス政府の高級官吏として、フランスの対外経済政策に影響を与え、ヨーロッパ統合のために外交的手腕を発揮する。1968年ブリュッセルで死去。彼は生前著作を公刊しなかったが、その死後、残された原稿のいくつかが編集・出版された。『法の現象学』『概念・時間・言説』『権威の概念』(邦訳、法政大学出版局)と同様、本書もその一つである。その他に、『異教哲学史試論(三巻)』『カント』などがある。 1971年生。上智大学法学部法律学科卒業。一橋大学大学院言語社会研究科博士課程満期退学。現在、早稲田大学法学部非常勤講師。専攻は社会思想史、フランス史。著書に『王権の修辞学』(講談社)、共著に『儀礼のオントロギー』(同)、訳書にコジェーヴ『権威の概念』、共訳書にフュレ『マルクスとフランス革命』(以上、法政大学出版局)がある。 法政大学出版局 ホウセイダイガクシュッパンキョク 「解題」(ロラン・ビバール)
序
無神論
草稿の形状
草稿の内容
『無神論』の人間学
無神論以降
「知の体系」
〈承認をめぐる闘争〉
「〈知の体系〉 の 〈改訂〉」
〈歴史の終わり〉と〈客観的実在〉
「〈知の体系〉」の人間学
結論 アレクサンドル・コジェーヴの作品における『無神論』
* * *
『無神論』(アレクサンドル・コジェーヴ)
[問題設定]
[無神論的宗教の観念。有神論と無神論]
[存在神学の問題──有神論、無神論、神の属性]
[世界外人間へ──三つの困難]
[世界内人間と世界外人間]
[「世界内人間」に固有の同質的な相互作用]
[有神論と無神論の諸事例]
[人間と神、または二重化された人間]
[「世界内人間」への「世界外人間」の与えられ]
[有神論、無神論、死のパラドックス]
[無神論者と有神論者の可死性について──自己意識へ]
[揺るぎない確信のトーヌスと不安を与える未知のもののトーヌス]
[なじみ深い親密性への揺るぎない確信と、不安を与える疎遠なものへの絶望からくる恐怖──内部と外部]
[不安の与えられについて……]
[恐怖の与えられに対して……]
[与えられの外部性について……]
[……人間の自由としての自殺の可能性について]
[境界線としての死と差異としての意識──無神論者と自殺]
[潜在的自殺者としての無神論者──個体性、自由、そして有限性]
[有神論あるいは境界線としての死──神への道へ]
[非──無神論者の魂と死、無神論者の自由と有限性]
[有神論的直観についての有神論的解釈──神の問い]
[有神論、無神論、そして神への道]
[神への道の観念]
[有神論と無神論──定義]
[有神論]
[無神論]
[無神論の問いへの回帰]
[無神論、有神論、哲学──導入部]
[有神論と無神論との論争]
[無神論的直観に関する有神論的解釈]
[有神論的直観に関する無神論的解釈について]
[有神論と無神論との論争の存在論的意味──有限と無限、哲学の場所・意味・役割]
[有神論と無神論──無と向き合う神]
[無神論者の無と有限]
[無限としての有神論の神]
[有限と無限]
[無神論的宗教の観念への回帰──哲学の場所、意味、役割。哲学と知の体系]
訳者あとがき
注(『無神論』)
注(解題) 若き亡命ロシア人哲学者が、戦間期パリのヘーゲル講義で名を轟かせる以前の1931年にロシア語で書きつけた、神と人間、世界と無をめぐる根源的な思索のノート。公表を禁じられていた本テクストは、のちのコジェーヴの知られざる理論的出発点であり、ヘーゲルやハイデガーとの対決であるとともに、20世紀知識人の実存の記録でもある。思想史の欠落を埋める一冊、ロラン・ビバールによる解題付。
1963年ハーヴァード大学卒業後、シカゴ大学大学院に学び、1970年に博士号を取得。近代ヨーロッパ史および音楽の社会史を専門とする歴史学者として、カリフォルニア大学ロングビーチ校歴史学科などで教授を務め、現在は、同校の名誉教授。著書にThe Great Trans-formation of Musical Taste: Concert Programming from Haydn to Brahms(邦訳は法政大学出版局より近刊予定)など。 法政大学大学院博士課程(哲学専攻)修了後、シカゴ大学大学院文化史研究科(学際領域)に留学、文化人類学・社会心理学・音楽文化論・歴史学を学ぶ。法政大学名誉教授。訳書にギャラップ『音楽祭の社会史』、ゴールドスティーン『政治的検閲』(以上、共訳、法政大学出版局刊)など。 法政大学出版局 ホウセイダイガクシュッパンキョク はしがき
日本語版への序言
第一楽章 導入部
第二楽章 文化の爆発的展開──その概観
第三楽章 上層階級のポピュラー音楽愛好家
第四楽章 上層階級のクラシック音楽愛好家
導入部
第一主題 ロンドン
第二主題 パリ
第三主題 ウィーン
第五楽章 下層階級のための演奏会と聴衆
導入部
第一主題 管弦楽演奏会と室内楽演奏会
第二主題 合唱演奏会
第三主題 プロムナード・コンサート
終結部
第六楽章 終曲
(付録)中産階級の大きさ
参考文献
原注
訳注
訳者あとがき
付表
索引 1830~48年におけるパリ、ロンドン、ウィーンの社会構造を分析し、聴衆の階層、職業、家族等を政治・経済・社会のダイナミックな動きの中に鮮明に描き出す。口絵4頁を付す。
進藤久美子著『市川房枝と「大東亜戦争」』が、「日本歴史」(2015年7月号/石月静恵氏・評)にて紹介されました。