アクセル・ホネット著/日暮雅夫、三崎和志、出口剛司、庄司信、宮本真也訳『私たちのなかの私』が、「図書新聞」(2017年11月11日号/辰巳伸知氏・評)にて紹介されました。
2017年 のアーカイブ
本田宏著『参加と交渉の政治学』が、「出版ニュース」(2017年11月上旬号)にて紹介されました。
法政大学出版局では、2014年より「法政大学出版局学術図書刊行助成制度」を設け、全国の各大学在職の研究者および民間研究者を対象に、優れた学術的価値を有する専門的研究成果の募集を行っております。
2017年も、春に第4回目の募集を行い、局内および小局理事会における厳正な審査と、外部の審査員による評価を経て、本年度は下記の3点の論文作品を刊行助成対象とすることに決定いたしました。 (さらに…)
本田宏著『参加と交渉の政治学』が、「生活経済政策」(2017年11月 第250号 武田宏子氏・評)にて紹介されました。
土屋喜敬著『相撲』が、「清流」(2017年11月号)にて紹介されました。
町田祐一著『近代都市の下層社会』が、「日本歴史」(2017年11月号/西成田豊氏・評)にて紹介されました。
池田有日子著『ユダヤ人問題からパレスチナ問題へ』が、「西日本新聞」(2017年10月22日付「郷土の本」)にて紹介されました。
1954年、イスラエル・ハイファ市生まれ。ハイファ大学講師を経て、現在、イギリス・エクセター大学教授、同大学パレスチナ研究所所長。イスラエル建国期のパレスチナ現代史を中心としたパレスチナ/イスラエル史研究。1984年に“Britain and the Arab-Israeli Conflict, 1948-1951”で博士号取得。主著に、The Making of the Arab-Israeli Conflict, 1947–1951 (I.B. Tauris, 1992) ; A History of Modern Palestine (Cambridge University Press, 2004) ; The Ethnic Cleansing of Palestine (Oneworld Publications, 2006=本書) などがある。近年は、ヨルダン川西岸地区・ガザ地区の被占領地、イスラエル国内のアラブ・パレスチナ人、アラブ世界出身のユダヤ教徒(アラブ系ユダヤ人)に関する著作も相次いで出版している。日本での講演録として、『イラン・パペ、パレスチナを語る』(つげ書房新社、2008年)がある。 広島市立大国際学部准教授。国際交流基金中東担当専門員、 成蹊大学アジア太平洋研究センター主任研究員などを経て、2017年4月より現職。専攻は中東地域研究、パレスチナ文化研究。単著に『〈不在者〉たちのイスラエル 占領文化とパレスチナ』(インパクト出版会、2008年)、最近の共著として『パレスチナを知るための60章』(明石書店、2016年)、『変革期イスラーム社会の宗教と紛争』(明石書店、2016年)、『中東と日本の針路 「安保法制」がもたらすもの』(大月書店、2016年)等があり、「ミーダーン〈対話のための広場〉」メンバーとしての共編書に『イラン・パペ、パレスチナを語る』(つげ書房新社、2008年)および『〈鏡〉としてのパレスチナ──ナクバから同時代を問う』(現代企画室、2010年)がある。 1973年生まれ。現在、東京経済大学准教授。専攻は社会思想史。
単著に『ユダヤとイスラエルのあいだ』(青土社、2008年)、『国ってなんだろう?』(平凡社、2016年)、共編書に『シオニズムの解剖──現代ユダヤ世界におけるディアスポラとイスラエルの相克』(平凡社、2011年)、『ディアスポラから世界を読む──離散を架橋するために』(明石書店、2009年)、共訳書に、『イラン・パペ、パレスチナを語る』(つげ書房新社、2008年)、サラ・ロイ『ホロコーストからガザへ──パレスチナの政治経済学』(青土社、2009年)、ジョナサン・ボヤーリン/ダニエル・ボヤーリン『ディアスポラの力──ユダヤ文化の今日性をめぐる試論』(平凡社、2008年)、などがある。 法政大学出版局 ホウセイダイガクシュッパンキョク プロローグ レッドハウス
第1章 「疑わしい」民族浄化なのか?
第2章 ユダヤ人だけの国家を目指して
第3章 分割と破壊──国連決議181とその衝撃
第4章 マスタープランの仕上げ
第5章 民族浄化の青写真──ダレット計画
第6章 まやかしの戦争と現実の戦争──1948年5月
第7章 浄化作戦の激化──1948年6月~9月
第8章 任務完了──1948年10月~1949年1月
第9章 占領、そしてその醜悪な諸相
第10章 ナクバの記憶を抹殺する
第11章 ナクバの否定と「和平プロセス」
第12章 要塞国家イスラエル
エピローグ グリーンハウス
訳者あとがき
索引 イスラエル人の歴史家である著者は、イギリスやイスラエルの軍事・外交文書や政治家の日記、パレスチナ人の証言など多彩な資料を駆使し、現代世界や中東情勢に影響を与え続ける組織的犯罪の真相を明らかにする。あのときパレスチナ全土でどのように住民は殺され、郷土を追われたのか。なぜ世界はそれを黙認したのか。当時の緊迫した状況や錯綜する思惑、追いつめられる人々の姿を描き、現在の不条理を問う。
マーティン・ヘグルンド著/吉松 覚、島田貴史、松田智裕訳『ラディカル無神論』が、「図書新聞」(2017年11月4日号/星野太氏・評)にて紹介されました。
1925年生まれ。哲学者。主な著書に、『経験論と主体性 ヒュームにおける人間的自然についての試論』『ベルクソニズム』『ニーチェと哲学』『カントの批判哲学』『プルーストとシーニュ』『マゾッホとサド』『スピノザと表現の問題』『意味の論理学』『差異と反復』『シネマ1・2』などがある。1995年死去。 (Félix Guattari)
1930年生まれ。哲学者、精神分析家。主な著書に、『精神分析と横断性 制度分析の試み』『分子革命 欲望社会のミクロ分析』『機械状無意識 スキゾ分析』『闘走機械』『分裂分析的地図作成法』『三つのエコロジー』『カオスモーズ』『リトルネロ』『人はなぜ記号に従属するのか 新たな世界の可能性を求めて』などがある。1992年死去。 1948年生まれ。立教大学名誉教授。主な著書に、『意味の果てへの旅』『予定不調和』『D 死とイマージュ』『アルトー 思考と身体』『詩と権力のあいだ』『ドゥルーズ 流動の哲学』『ジャン・ジュネ 身振りと内在平面』『破局と渦の考察』『映像身体論』『ドゥルーズ 群れと結晶』『吉本隆明 煉獄の作法』『土方巽 衰弱体の思想』などがあり、訳書に、ドゥルーズ=ガタリ『アンチ・オイディプス』『千のプラトー』(共訳)、ドゥルーズ『フランシス・ベーコン 感覚の論理学』『シネマ2』(共訳)『フーコー』『襞 ライプニッツとバロック』『ドゥルーズ書簡とその他のテクスト』(共訳)、ベケット『伴侶』『見ちがい言いちがい』、ジュネ『判決』『薔薇の奇跡』、アルトー『神の裁きと訣別するため』(共訳)『タラウマラ』などがある。 法政大学出版局 ホウセイダイガクシュッパンキョク 第1章 内容と表現
うなだれた頭、もたげた頭/写真、音
第2章 太りすぎのオイディプス
二重の乗り越え──社会的三角形、動物になること
第3章 マイナー文学
言葉/政治/集団
第4章 表現の構成要素
愛の手紙と悪魔の契約/短編小説と動物になること/長編小説と機械状アレンジメント
第5章 内在性と欲望
法、罪悪性等々に抗して/過程──隣接的なもの、連続的なもの、無制限なもの
第6章 系列の増殖
権力の問題/欲望、切片、線
第7章 連結器
女性と芸術家/芸術の反美学主義
第8章 ブロック、系列、強度
カフカによる建築の二つの状態/もろもろのブロック、それらの異なる形式と長編小説の構成/マニエリズム
第9章 アレンジメントとは何か
言表と欲望、表現と内容
訳注
訳者あとがき 世紀の名著『アンチ・オイディプス』と『千のプラトー』の間に刊行された、すさまじい思考の生気が、新訳で蘇る! ただ不条理を内向させるのではなく、あくまで闘うカフカ、書きながら、奇妙な戦いを続けたカフカ、悲劇ではなく喜劇、否定ではなく肯定、超越ではなく内在……。〈マイナー文学〉として、カフカ自身の書いたテクストを〈名作〉の囲いから引きずりだす。〈政治〉の定義を再考し、生々しく蠕動する〈過程〉そのものとして読み直す。
土田知則著『現代思想のなかのプルースト』が、「山形新聞」「佐賀新聞」(2017年10月15日付)「神戸新聞」「徳島新聞」(2017年10月8日付)にて紹介されました。
著作に、「ハイデガーの動物・有機体論の超越論的再解釈」(『現象学年報』第22号、2006年)、「為されざる要なきを為すこととしての能力――『形而上学』Θ巻のハイデガーによる読解から」(日本哲学会編『哲學』第65号、2014年)、「偶然のしるしに知るは必然か――九鬼周造と在五中将」(『現代思想』、「総特集 九鬼周造」2017年1月臨時増刊号)など。訳書に、スティーヴン・レヴィン編、サイモン・クリッチリー&ライナー・シュールマン『ハイデガー『存在と時間』を読む』(法政大学出版局、2017年)がある。 法政大学出版局 ホウセイダイガクシュッパンキョク はじめに
凡 例
序 論
第1章 能力の問題と超越論的な人間中心主義
第2章 形而上学の二重性と人間的な現存在の地位
第3章 超越論的な生き物の哲学
第4章 超越する生き物の哲学
第5章 超越する生き物の有限な言葉
結びにかえて
あとがき
索引(人名索引、作品名索引、事項索引) 「動物は世界が貧しい」――この奇妙なテーゼを掲げたとき、20世紀最大の哲学者は何を見ていたのか。人間と他の生き物の関係を問い、「生きている」とは何を意味するのかを問うたマルティン・ハイデガー。その巨大な思想を「生き物」というかつてない観点から全面的に再構成する本書は、生をめぐる問いの根源に迫り、誰も見たことのない地平を出現させる。注目の気鋭が放つ待望の書。國分功一郎氏推薦!
1911年、ルーマニアに生まれる。1931年、ブカレスト大学文学部卒業。哲学教授資格を取得後、1937年、パリに留学。以降パリに定住してフランス語で著作を発表。孤独な無国籍者(自称「穴居人」)として、イデオロギーや教義で正当化された文明の虚妄と幻想を徹底的に告発し、人間存在の深奥から、ラディカルな懐疑思想を断章のかたちで展開する。『歴史とユートピア』でコンバ賞受賞。1995年6月20日死去。著書:『涙と聖者』(1937)、『崩壊概論』(1949)、『苦渋の三段論法』(1952)、『時間への失墜』(1964)、『生誕の災厄』(1973)、『告白と呪詛』(1987)ほか。 1934年、東京に生まれる。京都大学仏文科卒。訳書:シオラン『絶望のきわみで』、『時間への失墜』、『思想の黄昏』、『オマージュの試み』、『欺瞞の書』、『敗者の祈禱書』、『シオラン対談集』、『カイエ1957–1972』(日本翻訳文化賞受賞)、『ルーマニアの変容』、カイヨワ『旅路の果てに』ほか。 法政大学出版局 ホウセイダイガクシュッパンキョク 悪しき造物主
新しき神々
古生物学
自殺との遭遇
救われざる者
扼殺された思念
訳注
訳者あとがき パリの遊民として,全世界への呪言を綴る異色のエッセー。異端の神々や仏陀に託して己を語り,空・涅槃・死・救済をめぐって,変幻自在に人間存在への憎悪を語る。
1897年、ブレスラウ生まれのユダヤ系ドイツ人社会学者。地元のギムナジウムを経てブレスラウ大学に入学、医学や哲学を学ぶ。第一次世界大戦では通信兵として従軍したのち、ハイデルベルク大学でリッケルト、ヤスパースらに哲学を学び、アルフレート・ウェーバー、カール・マンハイムの下で社会学の研究に従事する。その後、フランクフルト大学に移り、マンハイムの助手として働くが、ナチスに追われフランスやイギリスに亡命。1954年、57歳でレスター大学社会学部の専任教員に任命される。レスター大学を退職した後にガーナ大学社会学部教授として招聘される。レスター大学では数多くの有能な若手社会学者を指導し、社会学、心理学、歴史学などの該博な知識に裏打ちされた独自の社会理論を構築する。日本語訳に『文明化の過程』『宮廷社会』『死にゆく者の孤独』『参加と距離化』『モーツァルト』『社会学とは何か』『スポーツと文明化』(共著)『時間について』『ドイツ人論』『諸個人の社会』『定着者と部外者』(共著)『シンボルの理論』(以上、小局刊)があり、その他にも英語とドイツ語で書かれた数多くの論文がある。1977年、第1回アドルノ賞を受賞。ドイツ、フランス、オランダの大学からも名誉博士号や勲章が授与されている。1990年、オランダで93年の生涯を終えた。 1949年、広島に生まれる。1972年、早稲田大学第一文学部英文科卒業。1980年、同大学大学院文学研究科英文学専攻博士課程満期修了。早稲田大学教授。1990年、2001年、2011年、ケンブリッジ大学ダーウィン・カレッジ客員研究員。著書に『ロレンス文学のポリティクス』ほか(金星堂)。編著に『ノルベルト・エリアスと21世紀』(成文堂)、Norbert Elias and Globalization, Norbert Elias as Social Theorist(以上、DTP出版)。訳書にエリアス/ダニング『スポーツと文明化』、リヴィングストン『狂暴なる霊長類』、ハウツブロム『火と文明化』、パイン『火─その創造性と破壊性』、ダニング『問題としてのスポーツ』、ハルバータル/マルガリート『偶像崇拝』、エリアス/スコットソン『定着者と部外者』、エリアス『シンボルの理論』(以上、小局刊)、共訳書にウォディングトン/スミス『スポーツと薬物の社会学』(彩流社)などがある。 法政大学出版局 ホウセイダイガクシュッパンキョク 謝 辞
第一部 ノルベルト・エリアスとの伝記的インタビュー
第二部 人生の記録
学問が私に教えてくれたこと
アルフレート・ウェーバーとカールマンハイム(一)
アルフレート・ウェーバーとカールマンハイム(二)
定着者‐部外者関係の一部としてのユダヤ人についての感想
遅すぎるのか、あるいは早すぎるのか──過程社会学もしくは形態社会学の状況
原 註
訳 註
年 譜
文献案内
訳者あとがき
索 引 エリアスがその半生を率直な言葉で語ったロング・インタビューと、社会学に対する自身の姿勢をさまざまな角度から綴った自伝的エッセイを収める回想録。大戦期にはユダヤ系ドイツ人として亡命を重ね、学問の路を幾度となく妨げられながらも、生涯にわたり文明化と暴力の関係を問い続けた社会学の革新者エリアスの人間像が明かされる。
P.ブーレーズ、J.-P.シャンジュー、P.マヌリ著/笠羽映子訳『魅了されたニューロン』が、「文藝春秋」(2017年11月号/片山杜秀氏・評)にて紹介されました。
町田祐一著『近代都市の下層社会』が、「歴史評論」(第810号/中島久人氏・評)にて紹介されました。
P.ブーレーズ、J.-P.シャンジュー、P.マヌリ著/笠羽映子訳『魅了されたニューロン』が、「日本経済新聞」(2017年10月14日付/望月京氏・評)にて紹介されました。
永井義雄氏訳、エリー・アレヴィ著『哲学的急進主義の成立 I・II・III』が、このたび「第53回 日本翻訳出版文化賞」を受賞いたしました。
「過去1年で最も優れた翻訳書を刊行した出版社に対し贈られる賞」に選定いただき、光栄に存じます。
授賞式は、2017年10月20日に行われます。詳しくは、以下の日本翻訳家協会のウェブサイトをご覧ください。