中村敏子著『トマス・ホッブズの母権論』が、「図書新聞」(2017年8月12日号/佐藤正志氏・評)にて紹介されました。
2017年 のアーカイブ
陣内秀信著『水都ヴェネツィア』が、「西日本新聞」(2017年7月23日付)にて紹介されました。
板橋勇仁著『底無き意志の系譜──ショーペンハウアーと意志の否定の思想』が、以下の学会誌で書評・紹介されました。
『比較思想研究』第43号、2017年(井上克人氏・評)
『実存思想論集』第32号、2017年(嶺秀樹氏・評)
『西田哲学会年報』第14号、2017年(田中裕氏・評)
序論
第一章 本著の概要と意義
第二章 ルドゥ研究の系譜
第三章 ルドゥの生涯、主な建築作品と『建築論』の経
第一部 建築は詩のごとく(Ut poesis architectura)
第一章 建築の綴字法
第二章 円と球体
第三章 「語る建築」とアルファベットの結合術
第四章 エンブレムとしての建築
第一部結語 文字と可読性
第二部 性的建築と身体管理の契機――醇化・教育・監視
第一章 建築の性的身体
第二章 文筆家ルドゥの陰画としての建築家サド
第三章 教育と労働における性的な契機
第二部結語 連帯と結合
第三部 書物の中の/書物としての理想都市
第一章 イメージとテクストの連関
第二章 入信儀礼から終末へ
第三章 イメージとテクストの協働と裏切り
第三部結語 世界のモデルとしての書物
第四部 世界創造主としての建築家
第一章 宇宙の建築家
第二章 宇宙と都市
第三章 眼としての建築(家)
第四部結語 世界創造の模倣と「建築の起源」の再演
結語 ルドゥの建築と都市をめぐる構想は、「文字」と「言語」、「語り」についての方法論の模索でもあった。幻視的や奇矯といった形容とともに《呪われた建築家》とされてきた従来の像を刷新し、その特異性の本質を明らかにする。建築の起源としての幾何学性志向、都市構想と性愛、性的建築と身体管理、書物の構造が出来させる仮構的な都市空間──。新たな言語創造者による「都市の書法」の追究とともに、時代の認識と欲望のあり方を炙り出す。
英国の人類学者。現在、オックスフォード・ブルックス大学名誉教授。同大学ヨーロッパ日本研究センター初代所長。英語圏における人類学的日本研究の第一人者として知られる。本書のほか、Reclaiming Culture, The Orient Strikes Back, An Anthropologist in Japan, Understanding Japanese Society, Wrapping Culture等、多数の著書がある。2017年、旭日小綬章受章。 1955年東京生まれ。東京外国語大学英米語学科卒業。同大学大学院地域研究科修士課程修了。カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院人類学部博士課程修了(Ph.D.)。ヴァージニア・コモンウェルス大学助教授を経て、現在、北海道大学大学院文学研究科教授。主著にNative Anthropology(Trans Pacific Press, 2004)、『ネイティヴの人類学と民俗学』(弘文堂、2008年)がある。 1976年東京生まれ。上智大学文学部英文学科卒業。オックスフォード大学大学院社会人類学専攻博士課程修了(D.Phil.)。上智大学一般外国語教育センター講師を経て、現在、テンプル大学ジャパンキャンパス学部課程上級准教授。共編著にForeign Language Education in Japan: Exploring Qualitative Approaches(Sense Publishers, 2015)がある。 法政大学出版局 ホウセイダイガクシュッパンキョク 序
日本語版への序
増補新版まえがき
凡 例
序 章
新たな出会い
社会人類学者の仕事
社会人類学の歴史
社会人類学の現代的意義
第1章 世界を見る
おみやげとハンカチ
分類の学習
生・死・生き埋め
文化相対主義と人類学者のバイアス
分類法の変化──ジェンダーの問題
第2章 嫌悪・禁断・絶句
観察領域
タブー
穢 れ
清浄と分類
動物の範疇と言葉の乱用
第3章 贈答・交換・互酬性
人類学者の到着
贈 答
インド人の贈り物
交 換
互酬性
不可譲なモノ・もつれたモノ・包まれたモノ
第4章 儀 礼
靴と空虚な儀礼
儀礼の定義
通過儀礼
第5章 象徴体系としての社会
象徴とは何か
身体の象徴
関係の象徴化
集団的象徴とその解釈
シンボリズムの人類学的解釈
第6章 美と賜物,宝と戦利品
鑑賞と価値
生きた芸術
「世界を見る」窓口としての芸術
芸術と社会的地位
芸術と意味
審美性
芸術の定義
第7章 宇宙論Ⅰ──宗教・呪術・神話
宗教・科学・宇宙論
定義と区分
宗教の起源
宗教現象の説明
カルト──根強い宗教運動
第8章 宇宙論Ⅱ──妖術・シャーマニズム・シンクレティズム
宇宙論に見る固有の範疇
用語について
妖術信仰と邪術信仰の役割
エヴァンズ=プリチャードへの反論と異論
憑依とシャーマニズム
シンクレティズム
第9章 法律・秩序・社会統制
規則と規範
制裁(サンクション)
秩序と紛争
競合的規範と社会統制の文脈
第10章 政治の技法
政治の可能性
政治制度の類型
政治権力と地位の獲得
第11章 家族・親族・結婚
親族の多様性
親族関係の分類
単系出自集団
多文化社会における親族──事例研究
結 婚
第12章 経済と環境
結論に向けて
生業と生存
財産と土地保有
市場経済
環境の社会観
環境が社会生活に及ぼす影響
結 語
第13章 「つながりあった世界」のアイデンティティ
──観光・トランスナショナリズム・グローバリゼーション
はじめに
娯楽としての文化的差異
旅と観光の研究
エコツーリズムと聖地
パフォーマンス・アイデンティティ・オーセンティシティ
国境を越えたつながり
グローバル化するビジネス・モノ・思想
アイデンティティの選択?
おわりに
第14章 現代世界と人類学
はじめに
フィールドワークとその効用
グローバルな文脈における研究──「グローボグラフィ」
世界はなぜ人類学者を必要としているか
おわりに
補 遺 一人称の語り
ハウについて──寛大性と贈答の霊性(マヌカ・ヘナレ)
イニシエーション儀礼について(レシカール・オレ・ンギラ)
同性婚カップルの子育てについて(メアリー・マーサ・ビートン)
空間──場──場所と聖性について(ラアラ・フィッズノア)
国境を越えたアイデンティティについて(ウォング・シ・ラム)
映像誌
訳者あとがき
索 引
世界地図(本書で言及した民族と場所) 人類学の理論と民族誌をバランスよく配置し、独学でも人類学の世界に飛び込める絶好の入門書。定評ある旧版(2002年刊行・累計3刷)に、原書第3版(2016年刊)の増補部分を大幅追加して新たに刊行! イギリス人類学の最新成果とともに、昨今の観光やフィールドワークの問題を盛り込み、異文化としての日本の民族誌的事例も豊富に取り上げた本書からは、「いまなぜ人類学が必要か」が明確に見えてくる。 ■訂正のお知らせ(編集担当者より)
本書の刊行後、「343頁」に、印刷上のミスが生じていたことが発覚いたしました。
本文の2行目に、「旧版 訳者あとがき」という文字が誤って表示されており、その下の文字が見えなくなっております。
正しくは、1行目末より
Other People’s Worlds (London: Macmillan, 1999) の全訳…
となります。
読者の皆様および関係各位には、ご迷惑をおかけいたします。訂正してお詫び申し上げます。
おもな業績:『脱原子力の運動と政治―─日本のエネルギー政策の転換は可能か』(単著、北海道大学図書刊行会、2005年)、『反核から脱原発へ─―ドイツとヨーロッパ諸国の選択』(共編、昭和堂、2012年)、『脱原発の比較政治学』(共編、法政大学出版局、2014年)など。 法政大学出版局 ホウセイダイガクシュッパンキョク 序章 本書の問題意識とドイツの政治体制
第1章 原発建設はなぜ全て止まったのか
1955~1982年
第2章 高速増殖炉はなぜ稼働できなかったのか
1966~1991年
第3章 労働組合はなぜ脱原発に転換したのか
1976~1990年
第4章 核燃料工場と脱原発政権の誕生
1960~1995年
第5章 脱原発はどのようにして法律になったのか
1986~2016年
終章 民主政治のシステムの変化と脱原発
参考文献
あとがき 福島第一原発事故からまもなく、ドイツは原発の段階的廃止を決めた。いったん確立した原子力産業から撤退を決意するまでの政治過程をたどりながら、ドイツの民主政治の特徴を明らかにする。労働組合、環境団体、緑の党、メディアなどの組織や市民の活動は、連邦や州の政治にいかなる影響を与え、その結論を導いたのだろうか。小熊英二氏推薦!
A・ホネット著/日暮雅夫、三崎和志、出口剛司、庄司信、宮本真也訳『私たちのなかの私』が、「出版ニュース」(2017年7月下旬号)にて紹介されました。
第一節 問題の所在
本書の目的
シオニスト運動の成立とパレスチナ問題の発生
シオニスト運動の「脆弱性」
「パレスチナ問題形成」と「ユダヤ難民問題」
「パレスチナ問題形成」と「アメリカ」
第二節 本書のアプローチ
ユダヤ人・ネーション/ユダヤ人国家
歴史と権力論
先行研究
本書の構成
第一部 アメリカ・シオニスト運動の成立──ルイス・ブランダイスを中心として
第一部 序
第一章 アメリカ・シオニスト運動の開始
第一節 シオニスト運動の開始
テオドール・ヘルツルと第一回シオニスト会議
第二節 初期のアメリカ・シオニスト運動
アメリカ・ユダヤ人の歴史
アメリカにおけるシオニスト運動の位置
第二章 ブランダイスと「アメリカ」・シオニスト運動の形成
第一節 ブランダイスのシオニスト化
法律家ルイス・ブランダイス
ブランダイスとシオニスト運動との出会い
アメリカ・シオニスト運動指導者へ
アメリカ・ユダヤ人会議開催の試み
第三章 アメリカ・シオニスト運動とパレスチナ・ユダヤ・ナショナル・ホーム
第一節 パレスチナ・ユダヤ・ナショナル・ホームの具体化とアメリカ・シオニスト運動
バルフォア宣言とアメリカ
ピッツバーグ綱領とZOAへの改編
第二節 ブランダイスの立場の変容
ブランダイスの理念的後退
ブランダイスのパレスチナ訪問とシカゴ大会──パレスチナ主義
第三節 ブランダイス派の敗北と復活──アメリカにおける東欧系ユダヤ人の動向
ブランダイス派の敗北
一九二〇年代におけるアメリカ・シオニスト運動とブランダイス派の復活
小 括
第二部 アメリカ・シオニスト運動と「パレスチナ」
第二部 序
第一章 アメリカ・シオニスト運動とパレスチナ・アラブ人
第一節 ユダヤ・ナショナル・ホームと「民主主義」
アメリカ・シオニスト運動における初期のパレスチナ・アラブ人に対する認識
サン・レモ会議
プリチェット報告
第二節 パレスチナ・アラブ人の政治主体化
パレスチナ議会設置問題(一九二八─二九年)
一九二九年「嘆きの壁」事件
ショー報告、パスフィールド白書
第二章 アラブの大蜂起・パレスチナ分割案・パレスチナ・アラブ人の「移住」
第一節 アラブの「大蜂起」
労働の征服とパレスチナ・アラブ人の経済状況
アラブの大蜂起
第二節 パレスチナ分割案
ピール委員会
ナチスの反ユダヤ政策とユダヤ難民問題
一九三八年秋の緊迫した状況とパレスチナ・アラブ人の「再植民」
小 括
第三部 アメリカにおける「パレスチナにおけるユダヤ・コモンウェルス建設」というアジェンダ形成・確定をめぐる権力過程
第三部 序
第一章 アメリカ・シオニスト運動における「ユダヤ人国家建設」「ユダヤ軍創設」というアジェンダをめぐる権力過程
第一節 「ユダヤ軍」「ユダヤ人国家」をめぐるベン・グリオンのアメリカでの活動
シオニスト運動における「アメリカ」の重要性
ベン・グリオンのアメリカにおける活動とアメリカ・シオニストの対応
一九三〇年代以降におけるアメリカにおける反ユダヤ主義
ベン・グリオンとアメリカ・シオニストの共鳴と齟齬
第二節 アメリカ・シオニスト指導部と「ユダヤ・コモンウェルス」
イーデン声明と「ユダヤ人国家」をめぐる議論の本格化
ZOAと緊急委員会
第三節 ユダヤ軍創設問題
ユダヤ軍委員会の設立
ユダヤ軍創設とアメリカ・ユダヤ人の募兵
非シオニストへの対応とユダヤ軍委員会との対抗
第二章 ビルトモア会議
第一節 ビルトモア会議に至る過程
第二節 ビルトモア会議(I)──ユダヤ軍・ユダヤ軍委員会
第三節 ビルトモア会議(II)──ユダヤ・コモンウェルス
第四節 イフードの結成とビルトモア決議の「綱領化」
第三章 一九四三年 アメリカ・ユダヤ人会議──アメリカ・シオニストの「団結」からアメリカ・ユダヤ人の「団結」へ
第一節 一九四三年秋のアメリカ・シオニスト運動をめぐる状況
ナチスによるユダヤ人大量虐殺
反対勢力の動向──「ユダヤ教のためのアメリカ会議」と「バーグソン・グループ」
アメリカ・ユダヤ人委員会との交渉
第二節 アメリカ・ユダヤ人会議開催に向けて
アメリカ・ユダヤ人会議の呼びかけと非・反シオニストへの対応
パレスチナ・アラブ人問題の浮上
バミューダ会議
アメリカにおける修正主義派の活動
アメリカ・ユダヤ人会議に向けたシオニストの草稿
第三節 アメリカ・ユダヤ人会議開催とその後
アメリカ・ユダヤ人会議
アメリカ・ユダヤ人委員会の孤立
小 括
終章 イスラエルの建国とパレスチナ問題の発生
第一節 ユダヤ人国家の建設とパレスチナ難民の発生
英米調査委員会
モリソン=グラディ案
ヨム・キプール声明
パレスチナ分割
イスラエルの建国とパレスチナ問題
第二節 むすびに代えて
ユダヤ人国家イスラエルの建国
アメリカ・シオニスト運動
パレスチナ問題の構造
あとがき
附録 主要人名・用語集
参考文献
索 引 イスラエルによるパレスチナ人への暴力は苛烈の度を増しつづけている。19世紀末より1948年のイスラエル建国に至る政治過程において決定的な役割を果たしたアメリカは、民主主義・民族自決の理念に反するユダヤ人国家建設をなぜ支持したのか。アメリカ人であり、ユダヤ人であり、シオニストであることの孕む矛盾のなかでイスラエル建国を実現したアメリカ・シオニスト運動の全容。
「週刊読書人」(2017年7月21日号)の2017年上半期読書アンケートにて、小局の書籍が紹介されました。 (さらに…)
1953年生まれのオーストリアの哲学者。ウィーン大学哲学科教授。19世紀から現代にかけての哲学・美学・芸術論・メディア論を専門分野として旺盛な研究・執筆活動を展開。ドイツ美学会やドイツ教育・知識学会の要職を歴任し、学際的国際学術会議フィロゾーフィクム・レヒおよび国際ギュンター・アンダース協会の創設者・会長も務める。オーストリア国営放送(ORF)の哲学講座「思考と生」で声価を高め、ウィーンの左右二大高級紙『スタンダート』『プレッセ』をはじめ、ドイツ・スイスの主要紙や主要局等、言論界で幅広く社会批評を続けている。オーストリア「2006年の科学者」賞、オーストリア文化報道国家賞(1996)、オーストリア出版名誉賞(2003)、ウィーン精神科学賞(2014)等多数の受賞歴があり、現代オーストリアで最も著名で、かつ最も支持を集めている思想家である。著作には、「大学改革」の錯誤を厳しく批判してドイツ語圏全体でベストセラーとなった本書のほか、特に近代以降の美学理論を現代における芸術の意味という視点から読み解いた『近代芸術の哲学』(1999)、オートメ化時代における人と物との関係を分析した『物の宇宙』(2010)、グローバル化社会の欲望・暴力性と他者排除の論理を鋭く批判した『境界の賛美』(2012)、さらに本書の続編『亡霊の時間』(2014)、『挑発としての教養』(2017近刊)などがある。 1965年生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程満期退学。博士(文学)。ドイツ文学専攻。盛岡大学文学部教授。著書に『エディプスとドイツ近代小説』『世紀転換期ドイツの文化と思想 ニーチェ、フロイト、マーラー、トーマス・マンの時代』『楽都の薫り ウィーンの音楽会から』、共著に『価値崩壊と文学 ヘルマン・ブロッホ論集』、訳書にJ.ヘルマント『ドイツ近代文学理論史』(以上、同学社)ほか。 1970年生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。哲学専攻。盛岡大学文学部教授。共著書に『21世紀の哲学史』(昭和堂)、共訳書にディルタイ『シュライアーマッハーの生涯』、ブプナー『美的経験』、バーンスタイン『根源悪の系譜』(以上、法政大学出版局)ほか。論文に「ツァラトゥストラの言語」(『理想』第684号)、「「正義」の源泉としての力」(『哲學』第53号)ほか。 法政大学出版局 ホウセイダイガクシュッパンキョク 日本語版への序
序 言
第一章 億万長者になるのは誰か、
あるいは知っておかなければならないことのすべて
第二章 知識社会は何を知っているか?
第三章 教養・半教養・反教養
第四章 PISA──ランキングという妄想
第五章 知識にはどれくらいの重みがあるか?
第六章 ボローニャ──ヨーロッパ高等教育圏の空虚さ
第七章 エリート教育と反啓蒙
第八章 差引勘定の結果としての知識の価値
第九章 教育改革との決別
原 注
訳 注
訳者あとがき 現代オーストリアを代表する哲学者が、グローバル化した「知識社会」で経済効率やランキング競争一辺倒になったヨーロッパの大学改革を徹底批判し、すでに27刷を重ねた異例のベストセラー。「反教養」に支配され、実学重視の名のもとに繰り返されてきた場当たり的で空疎な教育改革ではなく、人間性の批判的啓蒙と伝統に根ざした大学の再生を問う。教員・学生・市民必読の書。
イサーク・イリイチ・ルービン著/竹永進編訳『マルクス貨幣論概説』が、「図書新聞」(2017年7月22日号/梅澤直樹氏・評)にて紹介されました。
「図書新聞」(2017年7月22日号)の2017年上半期読書アンケートにて、小局の書籍が多数紹介されました。
■長沼美香子著『訳された近代』……安田敏朗氏・評
■森宣雄、冨山一郎、戸邉秀明編『あま世へ』……石原俊氏・評
■権赫泰著/鄭栄桓訳『平和なき「平和主義」』……大野光明氏・評
■山田弘明、安西なつめ、澤井直、坂井建雄、香川知晶、竹田扇訳『デカルト 医学論集』……小松美彦氏・評
■M.ヘグルンド著/吉松覚、島田貴史、松田智裕訳『ラディカル無神論』……山本圭氏・評
■A.ホネット著/日暮雅夫、三崎和志、出口剛司、庄司信、宮本真也訳『私たちのなかの私』……細見和之氏・評
■G.W.F.ヘーゲル著/寄川条路監訳/石川伊織、小川真人、瀧本有香訳『美学講義』……船戸満之氏・評
西城戸誠・宮内泰介・黒田暁編『震災と地域再生』が、「地域社会学会年報」(2017年第29集)にて紹介されました。
1925年生まれのフランスの哲学者。69年からパリ第八大学教授。哲学史を独自の仕方で読みかえるとともに、哲学本来のあり方を概念の創造に求め、構造主義以降の思想・芸術・文化に多大な影響を及ぼした。主な著書に、本書のほか『ニーチェと哲学』、『プルーストとシーニュ』、『スピノザと表現の問題』、『意味の論理学』、『差異と反復』、『感覚の論理』、『シネマ1・2』、『襞 ライプニッツとバロック』などがある。また精神分析家フェリックス・ガタリとの共著で『アンチ・オイディプス』、『カフカ』、『千のプラトー』、『哲学とは何か』を刊行。1995年死去。 1964年生。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学。大阪大学人間科学研究科教授。哲学・現代思想。著書に『瞬間と永遠』(岩波書店)、『ヴィータ・テクニカ』(青土社)、『生と権力の哲学』(ちくま新書)、『日本哲学原論序説』(人文書院)、『賭博/偶然の哲学』(河出書房新社)ほか。 1981年生。大阪大学人間科学研究科博士後期課程単位取得退学。大阪大学人間科学研究科助教。論文に「ドゥルーズ『意味の論理学』におけるエピクロス派解釈について」(『フランス哲学・思想研究』第17号), “The Aesthetics of Nature in Deleuze’s Philosophy”(Philosophy Study, Vol. 3, No. 9) ほか。 法政大学出版局 ホウセイダイガクシュッパンキョク 第一章 方法としての直観
第二章 直接与件としての持続
第三章 潜在的共存としての記憶
第四章 持続は一なのか多なのか
第五章 分化の運動としてのエラン・ヴィタール
訳者解説
原 注 哲学史家ドゥルーズの初期代表作。直観や持続、記憶の理論を精査し、差異と多様体の概念を創造することでその後のベルクソン解釈を完全に塗り替えるとともに、ドゥルーズ自身の哲学をも決定づけた古典。潜在性と現勢性とはいかなる関係にあり、持続の一元論とは何を意味するのか? 長く親しまれた『ベルクソンの哲学』(宇波彰氏訳)から40年以上を経て、近年の研究動向を取り入れた新訳刊行!
ハリー・コリンズ著/鈴木俊洋訳『我々みんなが科学の専門家なのか?』が、「朝日新聞」(2017年7月9日付/佐倉統氏・評)にて紹介されました。
―生の鏡としての『ギリシア詞華集』―
Ⅰ 暮 事物描写に映し出される世界
Ⅱ 笑 諷刺と嘲笑から透けて見えるもの
Ⅲ 祈 神に告げる生の軌跡
Ⅳ 酒 酒宴・飲酒の讃歌
Ⅴ 性 めくるめく愛の絵巻を繙く
Ⅵ 死 人生の万華鏡
おわりに
あとがき 公衆浴場への賛歌、酒宴での大失態、かなわぬ恋の恨み言、さらには男女と男同士どちらの性愛のほうが素晴らしいかをめぐる論争まで、二〇〇〇年前に生きた人々の声を収めた『ギリシア詞華集』──古典詩翻訳の名手がそのエッセンスを満載して贈る、軽妙洒脱で楽しい古代ギリシア日常・ガイド。「酒」、「性」、「死」など、六つのテーマに沿って、今と変わらぬ人々の生活が赤裸々に映し出される。
ハリー・コリンズ著/鈴木俊洋訳『我々みんなが科学の専門家なのか?』が、「出版ニュース」(2017年7月上旬号)にて紹介されました。
李穂枝著『韓国政治思想史』が、「東アジア近代史」(2017年6月第21号/荻恵里子氏・評)にて紹介されました。