叢書・ウニベルシタス 1066
図像の哲学
いかにイメージは意味をつくるか

四六判 / 328ページ / 上製 / 定価:5,000円 + 税 
ISBN978-4-588-01066-8 C3310 [2017年09月 刊行]

内容紹介

ガダマーの薫陶を受け、ブレーデカンプと並ぶイコノロジーの第一人者による最新の成果。20世紀のデジタル革命で図像はますます重要性を増した。ハイデガーのスナップ写真から話を始め、先史時代の洞窟壁画、レントゲン写真、中世の地図や宗教画からウォーホルなどあらゆるジャンル100点以上をもとに、言語とは異なる図像の意味を哲学的に考察する。ウニベルシタス初のオールカラー。

著訳者プロフィール

ゴットフリート・ベーム(ベーム・ゴットフリート)

(Gottfried Boehm)
1942年、ブラウナウ(ボヘミア)に生まれる。H.= G.ガダマーのもとで研鑽を積み、1968年に博土号(哲学)、1974年に教授資格(美術史)を取得。1975年以降、ルール大学(ボッフム)で教鞭を執り、1979年、ユストゥス・リービッヒ大学(ギーセン)教授、1986年以降、バーゼル大学教授。2005年以降、バーゼル、スイス国立科学財団(SNSF)の戦略的研究重点分野「像の批判的検討──像の力と意味」代表。著書:『遠近法研究──初期近代の哲学と芸術』『肖像と個性──イタリア・ルネサンスにおける肖像画の誕生』『ポール・セザンヌ《サント・ヴィクトワール山》』(邦訳、三元社)。編著:『ゼミナール──解釈学と諸学問』『像とは何か』『叙述の技術、芸術の叙述──古代から現代にいたる画文共鳴(エクフラシス)の伝統』。

塩川 千夏(シオカワ チナツ)

1964年東京に生まれる。上智大学大学院哲学研究科博士後期課程満期修了。成蹊中学・高等学校教諭。著書:『自己意識の現象学──生命と知をめぐって』(共著、世界思想社)。

村井 則夫(ムライ ノリオ)

1962年東京に生まれる。上智大学大学院哲学研究科博士課程満期終了。中央大学文学部教授。著書:『人文学の可能性──言語・歴史・形象』『解体と遡行──ハイデガーと形而上学の歴史』『ニーチェ──仮象の文献学』(以上、知泉書館)、『ニーチェ──ツァラトゥストラの謎』(中公新書)。訳書:ブルーメンベルク『われわれが生きている現実──技術・芸術・修辞学』、シュナイダース『理性への希望』、ブルーメンベルク『近代の正統性III』(以上、法政大学出版局)、他。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに 画像の魅力、画像の議論
第1章  「見せること」の背景
    「像」の直示的根底
第2章 言語の彼方
     画像の論理のための覚書
第3章 聖像破壊(イコノクラスム)
     廃棄、止揚、否定
第4章 開けた地平線
     自然像の歴史
第5章 眼と手のあいだ
     認識の装置としての図像
第6章 イコン的知
     モデルとしての図像
第7章 痕跡と感知力
     デッサンの考古学
第8章 図像の連続的活動
     近代におけるジャンルと図像
第9章 表現と装飾
     アンリ・マティスによる絵画の変貌
第10章 未規定性
     図像の論理のために
第11章 概念と図像
     ソクラテス的問いの限界
第12章 絵画の力
    「精神病患者」の芸術と絵画の言説
第13章 存在の増加
     解釈学的反省と図像芸術
訳者あとがき

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