叢書・ウニベルシタス 1068
カフカ
マイナー文学のために〈新訳〉

四六判 / 218ページ / 上製 / 定価:2,700円 + 税 
ISBN978-4-588-01068-2 C1398 [2017年10月 刊行]

内容紹介

世紀の名著『アンチ・オイディプス』と『千のプラトー』の間に刊行された、すさまじい思考の生気が、新訳で蘇る! ただ不条理を内向させるのではなく、あくまで闘うカフカ、書きながら、奇妙な戦いを続けたカフカ、悲劇ではなく喜劇、否定ではなく肯定、超越ではなく内在……。〈マイナー文学〉として、カフカ自身の書いたテクストを〈名作〉の囲いから引きずりだす。〈政治〉の定義を再考し、生々しく蠕動する〈過程〉そのものとして読み直す。

著訳者プロフィール

ジル・ドゥルーズ(ドゥルーズ ジル)

(Gilles Deleuze)
1925年生まれ。哲学者。主な著書に、『経験論と主体性 ヒュームにおける人間的自然についての試論』『ベルクソニズム』『ニーチェと哲学』『カントの批判哲学』『プルーストとシーニュ』『マゾッホとサド』『スピノザと表現の問題』『意味の論理学』『差異と反復』『シネマ1・2』などがある。1995年死去。

フェリックス・ガタリ(ガタリ フェリックス)

(Félix Guattari)
1930年生まれ。哲学者、精神分析家。主な著書に、『精神分析と横断性 制度分析の試み』『分子革命 欲望社会のミクロ分析』『機械状無意識 スキゾ分析』『闘走機械』『分裂分析的地図作成法』『三つのエコロジー』『カオスモーズ』『リトルネロ』『人はなぜ記号に従属するのか 新たな世界の可能性を求めて』などがある。1992年死去。

宇野 邦一(ウノ クニイチ)

1948年生まれ。立教大学名誉教授。主な著書に、『意味の果てへの旅』『予定不調和』『D 死とイマージュ』『アルトー 思考と身体』『詩と権力のあいだ』『ドゥルーズ 流動の哲学』『ジャン・ジュネ 身振りと内在平面』『破局と渦の考察』『映像身体論』『ドゥルーズ 群れと結晶』『吉本隆明 煉獄の作法』『土方巽 衰弱体の思想』などがあり、訳書に、ドゥルーズ=ガタリ『アンチ・オイディプス』『千のプラトー』(共訳)、ドゥルーズ『フランシス・ベーコン 感覚の論理学』『シネマ2』(共訳)『フーコー』『襞 ライプニッツとバロック』『ドゥルーズ書簡とその他のテクスト』(共訳)、ベケット『伴侶』『見ちがい言いちがい』、ジュネ『判決』『薔薇の奇跡』、アルトー『神の裁きと訣別するため』(共訳)『タラウマラ』などがある。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

第1章 内容と表現
うなだれた頭、もたげた頭/写真、音

第2章 太りすぎのオイディプス
二重の乗り越え──社会的三角形、動物になること

第3章 マイナー文学
言葉/政治/集団

第4章 表現の構成要素
愛の手紙と悪魔の契約/短編小説と動物になること/長編小説と機械状アレンジメント

第5章 内在性と欲望
法、罪悪性等々に抗して/過程──隣接的なもの、連続的なもの、無制限なもの

第6章 系列の増殖
権力の問題/欲望、切片、線

第7章 連結器
女性と芸術家/芸術の反美学主義

第8章 ブロック、系列、強度
カフカによる建築の二つの状態/もろもろのブロック、それらの異なる形式と長編小説の構成/マニエリズム

第9章 アレンジメントとは何か
言表と欲望、表現と内容

訳注
訳者あとがき

関連書籍

『ベルクソニズム 〈新訳〉』
ジル・ドゥルーズ:著
『分子革命』
F.ガタリ:著
『もう一つの審判』
エリアス・カネッティ:著
『機械状無意識』
F.ガタリ:著
『シネマ1*運動イメージ』
ジル・ドゥルーズ:著
『シネマ2*時間イメージ』
ジル・ドゥルーズ:著
『政治と精神分析』
G.ドゥルーズ:著