叢書・ウニベルシタス 50
文明の滴定 〈新装版〉
科学技術と中国の社会

四六判 / 462ページ / 上製 / 定価:4,800円 + 税 
ISBN978-4-588-14011-2 C1310 [2015年04月 刊行]

内容紹介

中国文明を科学技術史を通じて考察し、その技術、伝統、社会、思想を西洋文化との比較において追求する。西洋偏重の科学史を批判し、『中国の科学と文明』シリーズで衝撃を与えた著者が、中国科学の厳たる存在を説く。口絵12頁。

著訳者プロフィール

J.ニーダム(ニーダム ジョゼフ)

(Joseph Needham)
1900年ロンドンに生る。ケンブリッジ大学で医学を専攻し、F・G・ホプキンズのもとで生化学を研究。30年代からは中国学を研究、42年〜46年に英国大使館付科学顧問として重慶に滞在。中英科学機関の所長として活躍。ケンブリッジ大学に戻ってからは大著『中国の科学と文明』の執筆を行う。「ジョージ・サートン賞」「レオナルド・ダ・ヴィンチ賞」を受賞、中国社会科学院より名誉博士号を授与。ユネスコ自然科学部長、王立協会会員、国際科学史学会長など歴任し、1995年ケンブリッジで死去。

橋本 敬造(ハシモト ケイゾウ)

1941年兵庫県に生る。関西大学名誉教授。1972年にニーダムが来日した折に交流を深め、ニーダムの所属するキーズ・コレッジに招聘され、ケンブリッジ大学ニーダム研究所を拠点に研究活動を行う。ケンブリッジ大学でPh.D.著書に『中国占星術の世界』(東方書店)、訳書にJ・ニーダム『中国の科学と文明』5巻:「天の科学」、6巻:「地の科学」、11巻「航海技術」(以上、共訳、思索社)、G・N・デリー『科学とその働き──科学社会論の問い』など多数。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

口絵写真説明
日本語版への序文
序文

第一章 中国科学の伝統における貧困と勝利
 序
 伝統中国における科学技術の外観
 中国と西洋との対照
 伝統中国における科学技術者の社会的地位
 封建官僚制社会
 発明と労働力
 哲学的および神学的要因
 言語上の要因
 商人の役割
 旧世界における新しい科学の起源

第二章中国科学の世界への影響

第三章科学と社会の変化について

第四章古代中国における科学と社会

第五章中国における科学技術と社会の関係

第六章東と西の科学と社会

第七章時間と東洋人
 中国科学と自然哲学における時間
 時間、年代学および中国の歴史編纂
 機械的および水力機械的な時間の測定
 時間の生物学的変化
 時間と社会の退化あるいは進化、大同と太平
 発見者の神聖化と古代技術の時間的諸段階の認識
 時間累積的協同事業としての科学と知識
 中国と西洋における時間と歴史

第八章人間の方と自然の法則

原注・訳注
訳者あとがき
索引

関連書籍

『理解の鋳型』
J.ニーダム:著
『石の物語』
ジン・ワン:著
『標的とされた世界』
レイ・チョウ:著
『医師の社会史』
ロー・ミンチェン:著
『思想間の対話』
藤田 正勝:編