叢書・ウニベルシタス 627
見えないものを見る 〈新装版〉
カンディンスキー論

四六判 / 240ページ / 上製 / 定価:3,000円 + 税 
ISBN978-4-588-14035-8 C1310 [2016年05月 刊行]

内容紹介

〈生の現象学〉の立場からカンディンスキーの絵画作品とその抽象絵画論を入念に考察し、人間の形而上学的認識能力に絵画の本質を探りつつ、芸術創造の秘密に迫る。

著訳者プロフィール

ミシェル・アンリ(アンリ ミシェル)

(Michel Henry)
1922年、旧仏領インドシナのハイフォンに生まれる。7歳のときフランスに帰国し、アンリ四世校に通う。1945年、哲学教授資格を取得し、リセで教鞭を執るかたわら国家博士論文を書く。1978年に退官するまで、ポール・ヴァレリー大学(モンペリエ第三大学)哲学教授。小説家としても知られ、ルノド賞受賞作を含む3冊をガリマール書店から出版している。戦時中、強制労働局へ懲発されたが、ドイツ行きを拒んで地下に潜行。この「地下潜行」体験はアンリ哲学に決定的な影響を及ぼし、独自の「生の哲学」形成の契機となる。主著に『現出の本質』(1963)、『身体の哲学と現象学』(65)、『マルクス』(76)、『精神分析の系譜』(85)、『野蛮』(87)、『見えないものを見る』(本書、88)、『実質的現象学』(90)、『共産主義から資本主義へ』(90)、『われは真理なり』(96)、『受肉』(2000)、『キリストの言葉』(2002)など。2002年7月3日死去。

青木 研二(アオキケンジ)

1948年茨城県生,東京教育大学大学院文学研究科博士課程修了.フランス文学,フランス現代芸術専攻.茨城大学名誉教授.訳書にセール『北西航路〈ヘルメス・〉』,『コミュニケーション〈ヘルメス・〉』(共訳)など.

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次


内部/外部―見えないものと見えるもの
「抽象絵画」という表現において「抽象」の意味するもの
フォルム
純粋な絵画的フォルム
抽象的なフォルム―要素の理論
絵画性の解明


基礎平面
要素の統一性
目に見えない色
フォルムと色
フォルムと色の統一性に関する困難さ
コンポジション
壮大な芸術
音楽と絵画
芸術の本質
絵画はすべて抽象的である
芸術と宇宙

原注
訳注
訳者あとがき

関連書籍

『受肉』
M.アンリ:著
『実質的現象学』
M.アンリ:著
『マルクス』
M.アンリ:著
『野蛮』
M.アンリ:著