サピエンティア 51
イスラエル内パレスチナ人
隔離・差別・民主主義

四六判 / 276ページ / 上製 / 定価:3,400円 + 税 
ISBN978-4-588-60351-8 C1331 [2018年02月 刊行]

内容紹介

イスラエル内パレスチナ人とは、1948年のイスラエル建国時の民族浄化を免れ、イスラエル国内にとどまったアラブ人とその子孫を指す。ユダヤ人国家の理念を根底から揺さぶる存在であり、それゆえ苛烈な隔離、差別政策の標的とされてきた彼らの苦難はいかなるものであったか。西岸地区、ガザ地区のパレスチナ人と比べ国際社会の注目を集めることの少ない彼らの連帯と闘争に光を当てる。

著訳者プロフィール

B.ホワイト(ホワイト ベン)

(Ben White)
フリーランス・ジャーナリスト。『ガーディアン』『インデペンデント』『ニュー・ステーツマン』『アル・ジャジーラ』『インティファーダ』等に寄稿。著書にIsraeli Apartheid: A Beginner’s Guide (2009)、The 2014 Gaza War: 21 Questions & Answers (2016)がある。

脇浜 義明(ワキハマ ヨシアキ)

1941年生まれ。1973年、神戸大学大学院文学研究科修士課程修了。著書に、『ボクシングに賭ける』(1996年、岩波書店)、『教育困難校の可能性』(1999年、岩波書店)、編訳書に、『アメリカの差別問題』(1995年、明石書店)、訳書に、マン『GM帝国への挑戦』(1993年、第三書館)、セゲフ『エルヴィス・イン・エルサレム』(2004年、ミネルヴァ書房)、同『七番目の百万人』(2013年、ミネルヴァ書房)、キマーリング『ポリティサイド』(2004年、柘植書房新社)、ワイズ『アメリカ人種問題のジレンマ』(2011年、明石書店)、ワルシャウスキー『国境にて』(2014年、柘植書房新社)がある。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

 謝 辞
 序文(ハニーン・ゾアビ)

序 章
 焦点──イスラエル内パレスチナ人国民
 民主主義の否定
 小 括
第一章 「ユダヤ的かつ民主主義的」?
 二種類の国民に二種類の法律
 国民資格区分
 配偶者の引き離し
 イスラエルの憲法
 目的実現の手段
 解決不能な矛盾
第二章 土地体制
 法律による財産収奪
 砂漠を花園に──ベドウィン・パレスチナ人の追放
 存在する不在者
 アパルトヘイト行政
 隔離計画
 非公認村
 家屋解体
 受け入れ委員会
第三章 ユダヤ化と人口脅威
 人口脅威
 日常的レイシズム
 ガリラヤのユダヤ化
 ネゲヴ地方のユダヤ化
 奨励金
 小 括
第四章 系統的差別
 国家優先地域
 不均衡
 教 育
第五章 民主的変革潰し
 軍 政
 民主主義的変革の阻止
 処罰なき暴力
第六章 新しく想像力を働かすための見直し

 訳者あとがき
 付録 イスラエル内パレスチナ人に関する十の事実
 参考文献
 索 引

関連書籍

『パレスチナの民族浄化』
イラン・パペ:著
『エルサレム』
A.エロン:著
『ヴェール論争』
クリスチャン・ヨプケ:著