内容紹介

英国を代表する政治哲学者の講演や論考のうち、教育論をまとめた生前最後の著作。現在の大学をめぐる状況に対し、教育の目的は技術を身につけることではないというソクラテス的な原則を想起せよ、と著者は訴える。実利主義と成果主義が世界中を席巻するいま、大学改革の理念を再考するにも、オークショット哲学の入門書としても最適な書。

著訳者プロフィール

マイケル・オークショット(オークショット マイケル)

(Michael Oakeshott)
1901年、ケント州チェルスフィールド生まれ。ケンブリッジ大学ゴンヴィル・アンド・キーズ・カレッジ卒業後、同カレッジのフェローおよび歴史学チューターをつとめた。第二次大戦で従軍の後、オックスフォード大学ナフィールド・カレッジを経て、1951年から1969年までLSE(London School of Economics and Political Science)政治科学教授。1990年、ドーセットのアクトンにて没。主な著書に、Experience and its Modes (Cambridge: Cambridge University Press, 1933); Rationalism in Politics and Other Essays (London: Methuen, 1962); On Human Conduct (Oxford: Clarendon Press, 1975); On History and Other Essays (Oxford: Basil Blackwell, 1983); The Politics of Faith and the Politics of Scepticism (New Haven and London: Yale University Press, 1996)などがある。

ティモシー・フラー(フラー ティモシー)

(Timothy Fuller)

野田 裕久(ノダ ヤスヒサ)

1959年生まれ。1985年京都大学大学院法学研究科修士課程修了。現在、愛媛大学法文学部教授。専攻は現代政治理論・現代イデオロギー論。
主な著訳書:M. オークショット『市民状態とは何か』(木鐸社、1993年)、『近代日本政治思想史入門──原典で学ぶ19の思想』(共著、ミネルヴァ書房、1999年)、『「大正」再考──希望と不安の時代』(共著、ミネルヴァ書房、2007年)、L. シーデントップ『トクヴィル』(晃洋書房、2007年)、『保守主義とは何か』(編著、ナカニシヤ出版、2010年)など。

中金 聡(ナカガネ サトシ)

1961年生まれ。1995年早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程修了。現在、国士舘大学政経学部教授。専攻は政治哲学・現代政治理論。
主な著訳書:『オークショットの政治哲学』(早稲田大学出版部、1995年)、『政治の生理学──必要悪のアートと論理』(勁草書房、2000年)、M. オークショット『リヴァイアサン序説』(法政大学出版局、2007年)、B. ド・ジュヴネル『純粋政治理論』(共訳、風行社、2014年)など。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

学びの場
学ぶことと教えること
教育──果たされぬその約束
大学の理念
大学
政治教育
解説 〈会話〉としての教育(中金聡)
訳者あとがき(野田裕久)

関連書籍

『反教養の理論』
コンラート・パウル・リースマン:著
『無知な教師』
ジャック・ランシエール:著
『大学制度の社会史 〈新装版〉』
ハンス=ヴェルナー・プラール:著
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V.H.H.グリーン:著
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J.ペリカン:著
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W.シヴェルブシュ:著
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『リヴァイアサン序説』
マイケル・オークショット:著