叢書・ウニベルシタス 845
社会を越える社会学 〈新装版〉
移動・環境・シチズンシップ

四六判 / 478ページ / 上製 / 価格 5,500円 (消費税 500円) 
ISBN978-4-588-09935-9 C1333 [2011年02月 刊行]

内容紹介

モノ、コト、ヒトが「社会を越える」ことによって社会学はいかなる方向に向かうのか──。市民社会論と時間・空間論を両輪に、従来の社会学においてブラックボックスとなっていた「移動」概念に焦点を当て、レジャーや仕事のための旅行から、情報や廃棄物の移動、都市テロや伝染病まで、21世紀の移動と越境を論じ、ポスト国民国家における脱中心的な市民社会を予見する。〔社会学/時間・空間論〕

著訳者プロフィール

ジョン・アーリ(アーリ,J.)

1946年に生まれる.ケンブリッジ大学で経済学を専攻し,その後,社会学で博士号を取得する.1970年からランカスター大学で講師・助教授を歴任し,1985年以降は同大学社会学科の主任教授を務めている.主著にThe Tourist Gaze: Leisure and Travel in Contemporary Societies(加太宏邦訳『観光のまなざし』法政大学出版局),Consuming Places(吉原直樹・大澤善信監訳『場所を消費する』同前),共編著にAutomobilities 2005(近森高明訳『自動車と移動の社会学』同前)など多数がある.

吉原 直樹(ヨシハラ ナオキ)

1948年,徳島県に生まれる.1972年,慶應義塾大学経済学部卒業.1977年,慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了.社会学博士.立命館大学助教授,神奈川大学教授を経て,現在,東北大学大学院文学研究科教授.主著に『都市空間の社会理論』(東京大学出版会,1994年),『都市とモダニティの理論』(東京大学出版会,2002年),『モビリティと場所』(東京大学出版会,2008年),共編著に『越境する都市とガバナンス』(法政大学出版局,2006年),監訳にD.ハーヴェイ『ポストモダニティの条件』(青木書店,1999年),J.アーリ『場所を消費する』(法政大学出版局,2003年),他がある.

※上記内容は本書刊行時のものです。