叢書・ウニベルシタス 204
象徴の理論〈新装版〉

四六判 / 536ページ / 上製 / 定価:5,300円 + 税 
ISBN978-4-588-09936-6 C1310 [2011年04月 刊行]

内容紹介

アリストテレスからフロイト、ソシュール、ヤコブソンにいたる西欧の記号学の系譜を独自の視点から発掘・再検討し、詩学、美学、修辞学、言語学等々の個々の領域で展開されてきた〈象徴体系論〉の成果を総合的に再構成しつつ、新たな〈言語活動の象徴学〉を構築する。

著訳者プロフィール

T.トドロフ(トドロフ ツヴェタン)

1939年,ブルガリアに生まれる.1973年,フランスに帰化.ロラン・バルトの指導のもとに『小説の記号学』(67)を著して構造主義的文学批評の先駆をなす.『象徴の理論』(77),『象徴表現と解釈』(78),『言説の諸ジャンル』(78),『批評の批評』(84)で文学の記号学的研究をすすめるかたわら,『他者の記号学──アメリカ大陸の征服』(82)以後,記号学的見地から〈他者〉の問題に関心を深め,『ミハイル・バフチン──対話の原理』(81),『アステカ帝国滅亡記──インディオによる物語』(83),『はかない幸福─ルソー』(85),『われわれと他者』(89),『極限に面して』『歴史のモラル』(91),『フランスの悲劇』(94),『共同生活』(95),『異郷に生きる者』(96),『未完の菜園』(98),『悪の記憶・善の誘惑』(2000),『越境者の思想』(02),『イラク戦争と明日の世界』(03),『絶対の冒険者たち』『啓蒙の精神』(06),『文学が脅かされている』(07)などを刊行している.91年,『歴史のモラル』でルソー賞を受賞.

及川 馥(オイカワ カオル)

1932年宮城県生まれ.東北大学大学院文学研究科博士課程修了.フランス文学専攻.茨城大学名誉教授,前愛国学園大学教授.主著:『バシュラールの詩学』『原初からの問い──バシュラール論考』.詩集:『テラスにて』『鳥?その他』『夕映え』.訳書:バシュラール『近似的認識試論』(共訳)・『科学的精神の形成』(共訳)・『大地と意志の夢想』・『夢想の詩学』・『エチュード』・『水と夢』,セール『生成』・『離脱の寓話』・『両性具有』・『第三の知恵』・『天使の伝説』・『パラジット』(共訳)・『自然契約』(共訳)・『アトラス』(共訳),トドロフ『はかない幸福─ルソー』・『象徴表現と解釈』(共訳)・『批評の批評』(共訳),ブラン『ボードレールのサディスム』・『ボードレール』(共訳),ヴェベール『テーマ批評とは何か』,ディエゲス『批評家とその言語』,ほか.

一之瀬 正興(イチノセ マサオキ)

1940年山梨県生まれ.東北大学大学院修士課程修了.フランス古典演劇専攻.成城大学文芸学部教授.訳書:オルランディ『モリエール』,ジュール・サンジェ『弁論術とレトリック』(共訳),ほか.

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

 題名について

第一章 西欧における記号学の発生

第二章 修辞学の栄枯盛衰

第三章 修辞学の終焉

第四章 模倣理論の不運

第五章 模倣と有縁化

第六章 ロマン主義の危機

第七章 言語とその分身

第八章 フロイトの修辞学(レトリック)

第九章 ソシュールにおける象徴的なもの

第十章 ヤコブソンの詩学

 三つの道
 付録──言表行為とフロイト

 原注
 訳者あとがき
 人名索引