叢書・ウニベルシタス 590
絵画における真理 上 〈新装版〉

四六判 / 322ページ / 上製 / 定価:3,400円 + 税 
ISBN978-4-588-09961-8 C1310 [2012年11月 刊行]

内容紹介

絵画というトポスをめぐる(絵画の周囲をめぐる)考察。上巻にはデリダの絵画序説とも言える「パス=パルトゥー」、カントの『判断力批判』の特に「崇高」についての主論「パレルゴン」、およびイタリア生まれの画家ヴァレリオ=アダミのデッサンを論じた「+R(おまけに)」を収める。

著訳者プロフィール

ジャック・デリダ(デリダ,J.)

(Jacques Derrida)
1930年アルジェリアに生まれる。パリの高等師範学校で哲学を専攻。同校の哲学教授を経て、社会科学高等研究院教授を務める。西洋形而上学におけるロゴス中心主義の脱構築を提唱し、構造主義以降の人文社会科学の広範な領域──文学・芸術理論、言語論、政治・法哲学、歴史学、建築論ほか──に多大な影響をもたらした。1983年にフランス政府派遣の文化使節として来日、その時の記録が『他者の言語──デリダの日本講演』(高橋允昭編訳、法政大学出版局)として刊行されている。2004年死去。『エクリチュールと差異・上下』『絵画における真理・上下』『法の力』『ユリシーズ グラモフォン』『有限責任会社』『哲学の余白・上下』『シニェポンジュ』『アーカイヴの病』(以上、法政大学出版局)など多数の邦訳書がある。

高橋 允昭(タカハシ ノブアキ)

1931年山形県に生まれる。早稲田大学大学院哲学専攻修士課程修了。現代フランス思想を専攻。早稲田大学文学部教授。2000年3月死去。主な著訳書に『デリダの思想圏』(世界書院)、デリダ『声と現象』(理想社)、同『ポジシオン』(青土社)、同『他者の言語──デリダの日本講演』(編訳、法政大学出版局)、同『哲学の余白・上』(共訳、法政大学出版局)、リオタール『現象学』(白水社)などがある。

阿部 宏慈(アベ コウジ)

1955年宮城県に生まれる。東北大学大学院文学研究科博士課程中退。20世紀フランス文学および表象の理論を専攻。現在、山形大学人文学部教授(フランス文化論、映像論、表象文化論)。著書に『プルースト 距離の詩学』(平凡社)が、訳書に、M.ビュイダン『サハラ──ジル・ドゥルーズの美学』、M.セール『カルパッチョ』(以上、法政大学出版局)などがある。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

パス=パルトゥー

パレルゴン
 I レンム
 II パレルゴン
 III 純粋な切断の〈なしに〉
 IV 巨大なるもの

+R(おまけに)

 訳者あとがき