叢書・歴史学研究
江戸時代自治文化史論
一揆・祭礼の集合心性と地域・国制の秩序

A5判 / 432ページ / 上製 / 定価:5,800円 + 税 
ISBN978-4-588-25056-9 C3321 [2010年03月 刊行]

内容紹介

自治の原点は一揆であり,一揆の母体は産土神(鎮守)祭礼の中にある.祭礼に関わる人々の意識的深層は祖霊観念や弥勒信仰に象徴される再生観念・救済観念の中にある.このような観念に基づく祭礼や一揆の集合心性が意識的基層となって地域社会の秩序のみならず,国制の秩序をも制約する自治秩序は生み出された.本書は,こうした視座から江戸時代,町や村あるいは郷や郷の連合体を基礎に独自の自治秩序を創り出していった百姓身分・町人身分の人々の自治文化について論じ,この中に市民的自治の源流を探ろうとする.〔日本史・近世〕

著訳者プロフィール

澤登 寛聡(サワト ヒロサト)

1952年,千葉県夷隅郡夷隅町(いすみ市)に生まれる.法政大学大学院人文科学研究科日本史学専攻博士課程単位取得満期退学.博士(文学).現在,法政大学文学部教授,法政大学国際日本学研究所兼担所員.編著書:『(高井蘭山)農家調宝記』(編著,岩田書院,2001年),『富士山と日本人の心性』(共編著,岩田書院,2007年),『北東アジアのなかのアイヌ世界』(共編著,岩田書院,2008年).

※上記内容は本書刊行時のものです。