歴史学の未来へ

四六判 / 286ページ / 上製 / 定価:3,200円 + 税 
ISBN978-4-588-35005-4 C1020 [2011年04月 刊行]

内容紹介

近年における歴史研究のさまざまな方法・アプローチを概観し、個々の研究者の提起する方法を内在的に理解し批判しつつ、歴史学の未来のために、それをいかに活かすべきかを検討する。歴史学における人文学的研究の多大な影響、歴史の主体の地球的広がりがもたらしたポストコロニアル的な観点など、E. H.カー『歴史とは何か』(岩波新書)以降半世紀の変化と発展をふまえて展開する史学方法論の好入門書。

著訳者プロフィール

ノーマン・ウィルソン(ウィルソン ノーマン)

1994年,U. C. L. A.にてPh. D.(History)取得.2001年にノースカロライナ州のMethodist College准教授,2003年にペンシルヴェニア州のMessiah College歴史学部准教授に就任し,2007年から同大学教授.専攻:ヨーロッパ近代史,史学史.本書のほか,編著としてWorld Eras: The European Renaissance and Reformation (Gale, 2001)がある.

南塚 信吾(ミナミヅカシンゴ)

1942年,富山県生まれ.千葉大学文学部教授をへて,現在法政大学国際文化学部教授.NPO歴史文化交流フォーラムと世界史研究所を主宰.アジア世界史学会会長.
主著に,『静かな革命』(東京大学出版会,1987年),『ハンガリーに蹄鉄よ響け』(平凡社,1992年),『義賊伝説』(岩波書店,1996年),Social Bandits in the Nineteenth Century Hungary(Columbia UP., 2008)など.

木村 真(キムラマコト)

日本女子大学非常勤講師.
共著に,『バルカン史』(山川出版社,1998年),『バルカン史と歴史教育』(明石書店,2008年).

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

  序  ix

第1章 歴史とは何であったか  1
第2章 歴史とは何か  29
第3章 歴史認識の諸問題:
    歴史主義,現在主義,歴史叙述  45
第4章 隣接科学との交流  73
第5章 さまざまな歴史学  107
第6章 歴史の行為者  159
第7章 ポストモダンの挑戦  191
第8章 ポストコロニアルと歴史学の視野  209
第9章 歴史学の未来  235

訳者補論 実証主義とポストモダンの歴史学の対話  249

  訳者あとがき  265
  人名索引  269