法政大学現代法研究所叢書 34
市民社会と立憲主義

A5判 / 310ページ / 上製 / 定価:3,000円 + 税 
ISBN978-4-588-63034-7 C1331 [2012年03月 刊行]

内容紹介

国家と区別される領域としての市民社会は、どのように歴史的に形成され、今日いかなる役割を果たしているのか。権力を制約する原理としての立憲主義の来歴と、その現代的意義は何か。市場経済のグローバル化のなかで、政治的なものの再定義が迫られている。規範的な政治哲学と実証的な現状分析とを組み合わせ、政治の現在について多面的に検討する共同研究の成果。

著訳者プロフィール

中野 勝郎(ナカノ カツロウ)

法政大学法学部政治学科教授

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

 第1部 主権・立憲主義

第1章 憲法制定権力と主権──ネグリ、シュミット、アレント (高橋和則)

第2章 護憲論者ジェイムズ・マディソン (中野勝郎)

第3章 尾高朝雄の現象学的一般国家学 (細井 保)

第4章 日本国憲法前文は誰が書いたか──行為遂行性と事実確認性の間 (鵜飼健史)

第5章 フィリピンにおける直接民主主義制度 (小林丈人)

 第2部 福祉国家・自由主義

第6章 自由化原理の適用をめぐる問題──チュルゴーとネッケル、二人の偽政者像を中心に (安藤裕介)

第7章 近代における「個人」あるいは「個人主義」の思想的意味について──新自由主義的「個人主義」批判ならびにアントニオ・グラムシの「個人主義」認識 (谷本純一)

第8章 D・G・グリーンの『市民社会の再創出』──一九一一年を転換点と位置づける福祉史観を中心に (山本 卓)

第9章 敵対性はどこにあるのか──シャンタル・ムフ『政治的なものについて』をめぐって (杉田 敦)

 第3部 社会・倫理

第10章 共感の機能と諸問題 (蜂谷 徹)

第11章 貨幣と社会性──E・レヴィナスにおける犠牲の論理 (高浦 一)

第12章 社会的希望としてのナショナル・アイデンティティ──ガッサン・ハージの議論を基点に (栗林 大)

第13章 近代期朝鮮の知識人における儒教とキリスト教の相克そして超克──丸山眞男の国民主義論議との比較的視座をめぐって (崔 先鎬)

第14章 国際政治の「規範化」と国内政治の「脱規範化」? (川崎 修)

 あとがき

[著者一覧](執筆順)

高橋 和則(タカハシ カズノリ) 中央大学等非常勤講師

中野 勝郎(ナカノ カツロウ) 法政大学法学部政治学科教授

細井 保(ホソイ タモツ) 法政大学法学部政治学科教授

鵜飼 健史(ウカイ タケフミ) 日本学術振興会特別研究員

小林 丈人(コバヤシ タケト) 神奈川県立保健福祉大学非常勤講師

安藤 裕介(アンドウ ユウスケ) 立教大学法学部助教

谷本 純一(タニモト ジュンイチ) 法政大学法学部・リベラルアーツセンター兼任講師

山本 卓(ヤマモト タク) 立教大学法学部特任准教授

杉田 敦(スギタ アツシ) 法政大学法学部政治学科教授

蜂谷 徹(ハチヤ トオル) 中央大学通信教育部インストラクター

高浦 一(タカウラ ハジメ) 中央大学大学院法学研究科博士後期課程

栗林 大(クリバヤシ オオキ) 中央大学通信教育部インストラクター

崔 先鎬(チェ ソンホ) 法政大学リベラルアーツセンター・立教大学異文化コミュニケーション学部兼任講師

川崎 修(カワサキ オサム) 立教大学法学部教授

関連書籍

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