大杉栄研究 〈オンデマンド版〉

A5判 / 398ページ / 並製 / 価格 6,380円 (消費税 580円) 
ISBN978-4-588-92084-4 C1323 [2015年05月 刊行]

内容紹介

アナキズム研究の第一人者が綿密な実証と豊かな想像力によって描き上げた初の本格的評伝。現代思想史上に屹立する大杉栄の特異な存在に新たな光を照射した快著。年表・索引を付す。

著訳者プロフィール

大沢 正道(オオサワ マサミチ)

1927年 名古屋に生まれる
1950年 東京大学文学部哲学科卒業
    アナキズムを中心とする社会思想を専攻
著訳書 『恋と革命と』
    『アナキズム思想史』
    『反国家と自由の思想』
    H.リード『アナキズムの哲学』
    E.H.カー『バクーニン』ほか

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

大杉栄私見(序にかえて) 荒畑寒村

1章 反逆する青春
 1節 「自叙伝」の世界
 2節 社会主義者誕生
 3節 監獄でできあがった人間
 4節 一九一二年七月

2章 『近代思想』とその挫折
 1節 大正社会主義の第一声
 2節 二巻二十三冊の重み
 3節 『平民新聞』と『近代思想』の復活

3章 大杉栄の三つの顔
 1節 科学者の顔
 2節 哲学者の顔
 3節 文学者の顔

4章 死灰のなかから
 1節 大杉をめぐる三人の女
 2節 どん底時代

5章 労働運動への前進
 1節 北風会の結成へ
 2節 『労働運動』の理論と実践

6章 ロシア革命とアナ・ボル論争
 1節 一九一七年の衝撃
 2節 協同から抗争へ
 3節 アナキスト対ボリシェヴィキ

7章 死と生と
 1節 日本からの脱出
 2節 骨のない葬儀

大杉栄年譜
新版へのあとがき
索引