叢書・ウニベルシタス 169
カバラとその象徴的表現 〈新装版〉

四六判 / 338ページ / 上製 / 定価:3,800円 + 税 
ISBN978-4-588-09944-1 C1310 [2011年09月 刊行]

内容紹介

古代・中世の厖大な文献を渉猟しつつ、ユダヤ神秘主義者の失われた足跡を明らかにし、その思想の中心に光をあてる。カバラ伝承の象徴的表現に隠された意味を解き明かすとともに儀礼の具体的様相を詳細に分析し、カバラをユダヤ教思想史の中に位置づける。

著訳者プロフィール

ゲルショム・ショーレム(ショーレム,G.)

1897-1982年。ベルリン生まれのイスラエルのユダヤ学者。ドイツの大学で数学・物理学・哲学を学ぶ。シオニズム青年運動のグループに加わりパレスチナへの道を志向。1923年以降はエルサレムに移住。1933-65年エルサレムのヘブライ大学のユダヤ神秘主義及びカバラー学の教授。この分野の世界的権威。1958年ユダヤ研究にたいする「イスラエル賞」をはじめ、68-74年イスラエル科学人文学アカデミー会長、75年以降西ベルリン芸術アカデミー会員等、数々の顕彰に輝いた。生涯ユダヤ精神の精髄を説きつづけ、ドイツ・ユダヤ人史への厳しい批判と姿勢を堅持、彼の最大の思想的親友ヴァルター・ベンヤミンは「唯一の真のユダヤ精神の体現者」と評した。本書のほかに、『ユダヤ神秘主義』『ベンヤミン-ショーレム往復書簡』『ベルリンからエルサレムへ』『サバタイ・ツヴィ伝』などが邦訳(法政大学出版局刊)されている。

小岸 昭(コギシ アキラ)

1937年生まれ。ドイツ文学専攻。京都大学名誉教授。著書:『スペインを追われたユダヤ人』、『世俗宗教としてのナチズム』、『マラーノの系譜』、『隠れユダヤ教徒と隠れキリシタン』ほか。訳書:『ゲーテ全集13;「文学論」』、ブロッホ『群衆の心理』(共訳)、ヨベル『スピノザ 異端の系譜』(共訳)ほか。

岡部 仁(オカベ ヒトシ)

1947年生まれ。東京都立大学院修士課程修了。ドイツ文学専攻。元東京都立大学教授。2003年11月死去。訳書:マイヤー『同時代人ベンヤミン』、ボルツ/レイイェン『ベンヤミンの現在』、ショーレム『ベルリンからエルサレムへ』、コメレル『カルデロンの芸術』、ミュラー『魔術』、ブェールケ『未来を失った社会』、デュル『夢の時』(共訳)、ダヴィッド編『カフカ=コロキウム』(共訳)、アウエルバッハ『世界文学の文献学』(共訳)、ポングラチュ/ザントナー『夢の王国』(共訳)、ブルーメンベルク『難破船』(共訳)ほか。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

 はじめに

第一章 宗教的権威と神秘主義

第二章 ユダヤ教神秘主義における『トーラー』の意味

第三章 カバラと神話

第四章 カバラ儀礼における伝統と新しき創造

第五章 ゴーレムの表象

 原注
 訳者あとがき
 索引