叢書・ウニベルシタス 741
脱構築とプラグマティズム 〈新装版〉
来たるべき民主主義

四六判 / 186ページ / 上製 / 定価:2,200円 + 税 
ISBN978-4-588-09975-5 C1310 [2013年12月 刊行]

内容紹介

来たるべき民主主義社会にとって政治的決定の根拠は何か、という現代の核心をなす問題をめぐって、脱構築(デリダ)対プラグマティズム(ローティ)の対立軸を中心に据え、クリッチリー、ラクラウ、ムフの論客を加えた白熱の討議。現代政治に内在する全体主義的傾向を批判し、「多元的民主主義」による政治そのものの根本的転換をめざす。

著訳者プロフィール

シャンタル・ムフ(ムフ,C.)

(Chantal Mouffe)
1943年ベルギー生まれの政治哲学者。ラディカル・デモクラシーの旗手として知られる。ルーヴァン・カトリック大学とパリ大学に学んだのち,エセックス大学で修士号を取得。60年代にはアルチュセールから圧倒的な影響を受けたが,70年代にはグラムシによって本質主義的な経済中心主義を脱し,コロンビア国立大学、ロンドン市立大学、ロンドン大学ウェストフィールド・カレッジの教授をへて、パリ国際哲学コレージュにも参画、現在はウェストミンスター大学「デモクラシー研究センター」の特別研究員として盛んな活動を展開している。2001年には来日して3大学でのシンポジウムに参加した。邦訳に、『政治的なものについて』(酒井隆史監訳、篠原雅武訳、明石書店)、『民主主義の逆説』(葛西弘隆訳、以文社)、『政治的なるものの再興』(千葉眞・田中智彦・土井美徳・山田竜訳、日本経済評論社)、編著『カール・シュミットの挑戦』(古賀敬太・佐野誠訳、風行社)、エルネスト・ラクラウとの共著『民主主義の革命:ヘゲモニーとポスト・マルクス主義』(西永亮・千葉眞訳、ちくま学芸文庫)などがある。

青木 隆嘉(アオキ タカヨシ)

1932年福岡県に生まれる。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学(哲学専攻)。大阪女子大学名誉教授。著書:『ニーチェと政治』、『ニーチェを学ぶ人のために』、共著:『実践哲学の現在』(以上、世界思想社)、『過剰としてのプラクシス』(晃洋書房)ほか。訳書:アーレント『思索日記』Ⅰ・Ⅱ(レッシング・ドイツ連邦共和国翻訳賞受賞)、ヴィラ『アレントとハイデガー:政治的なものの運命』、ヨベル『深い謎:ヘーゲル、ニーチェとユダヤ人』、ヘッフェ『倫理・政治的ディスクール』、エリアス『ドイツ人論』、『モーツァルト』、シュトラウス『始まりの喪失』、エーベリング『マルティン・ハイデガー』、デュル『神もなく韻律もなく』、ピヒト『ニーチェ』、アンダース『寓話・塔からの眺め』、『世界なき人間:文学・美術論集』、『異端の思想』、『時代おくれの人間』上下、カネッティ『蝿の苦しみ:断想』、ブルーメンベルク『神話の変奏』(以上、法政大学出版局)ほか。

※上記内容は本書刊行時のものです。