叢書・ウニベルシタス 256
大学制度の社会史 〈新装版〉

四六判 / 406ページ / 上製 / 定価:4,000円 + 税 
ISBN978-4-588-14004-4 C1337 [2015年02月 刊行]

内容紹介

中世の起源から現代に至るヨーロッパ大学史を、歴史的に堆積された制度の重層性と多機能性という視点から取り上げ、教授・学生の生活と知的労働、講義や試験の実態、学位や就職の問題等にわたり、時代と社会の動向を背景に巨細に描く。社会史の注目の成果。

著訳者プロフィール

ハンス=ヴェルナー・プラール(プラール,H.-W.)

(Hans-Werner Prahl)
1944年生まれ。社会学・政治学博士。キール大学教授。専攻:社会学、大学問題。著書:『大学における試験制度──その意味と無意味』『試験への不安』『余暇の社会学──発展・構想・展望』『マスメディアの社会学』『社会学史』『青少年の社会学』など。

山本 尤(ヤマモト ユウ)

1930年生まれ。京都府立医科大学名誉教授、大阪電気通信大学教授。専攻:ドイツ文学、思想史。著訳書:『ナチズムと大学──国家権力と学問の自由』(中公新書);ザフランスキー『ショーペンハウアー』『ハイデガー』『悪』『ニーチェ』『人間はどこまでグローバル化に耐えられるか』、ショーレム編『ベンヤミン=ショーレム往復書簡』、アルトハウス『ヘーゲル伝』、ボルツ『仮象小史』『カオスとシミュレーション』、グロス『カール・シュミットとユダヤ人』、キーゼル編『ユンガー=シュミット往復書簡』(以上単独訳、法政大学出版局)、シャルガフ『過去からの警告』『未来批判』『証人』『懐疑的省察ABC』『自然・人間・科学』、ザフランスキー『人間にはいくつの真理が必要か』、ボルツ『批判理論の系譜学』、アリー『最終解決』、ブルーメンベルク『世界の読解可能性』(以上共訳、法政大学出版局)ほか。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

一 序━━千年の黴(かび)?
 歴史と歴史書
 大学制度についての理論
 大学制度の諸機能
 本書の内容について

二 揺らん期━━文筆家文化とアカデミー

三 中世
 社会史的発展傾向
 最初の大学━━ボローニャとパリ
 その他の大学
 経済的基盤
 教授内容と学習形態
 試験と学位
 職業化と職業構造
 大学と社会構造

四 領邦国家の時代
 社会史的発展傾向
 大学の発展
 イエズス会の影響
 教授内容と学習形態
 試験と学位
 大学と職業
 大学と社会構造

五 絶対主義の時代
 社会史的発展傾向
 大学制度の発展
 教授内容と学習形態
 試験、学位、就職
 アカデミーと専門学校
 大学と社会構造

六 文化国家から産業資本主義へ
 社会史的発展傾向
 大学の理想主義的新生
 改革と復古の狭間における大学
 専門学校と工科大学
 科学技術と文教政策
 大学経営と大学政策
 教授内容と学習形態
 試験と学位
 大学と職業
 大学と社会構造

七 ワイマール共和国における大学
 社会史的発展傾向
 大学改革
 学生数と職業構造
 大学と社会構造

八 ナチ時代の大学

九 一九四五年以後のドイツの大学
 ドイツ連邦共和国
 ドイツ民主共和国

一〇 欠陥部分と将来の見通し

 原注
 訳者あとがき
 資料
 参考文献