ものと人間の文化史 151
楠(くすのき)

四六判 / 338ページ / 上製 / 定価:3,200円 + 税 
ISBN978-4-588-21511-7 C0320 [2010年09月 刊行]

内容紹介

成長は遅いが着実に大木となることから、生き方のモデルとなり、また、信仰の対象ともなった楠は、同時に医薬品や防虫剤・農薬の原料、セルロイドの可塑剤として、人びとの暮らしに重要な役割を果たしてきた。本書は、その語源と字源、分布と繁殖、文学や美術における楠からキューピー人形や樟脳の船まで、楠と人間の深いかかわりの歴史をあとづけ、樹木と神道を論じて自然保護の問題にもおよぶ。〔文化史・植物〕

著訳者プロフィール

矢野 憲一(ヤノ ケンイチ)

1938年,三重県伊勢市に生まれる.國學院大學文学部日本史学科卒業.1962年伊勢神宮に奉職.神宮禰宜,神宮司庁広報課長,文化部長,神宮徴古館農業館館長などを歴任.2002年退職.現在,NPO法人五十鈴塾塾長.
著書:『鮫』『鮑』『枕』『杖』『亀』(以上,法政大学出版局・ものと人間の文化史),『伊勢神宮』,他多数.

矢野 高陽(ヤノ コウヨウ)

1972年,三重県伊勢市に生まれる.國學院大學文学部神道学科卒業.1995年鎌倉鶴岡八幡宮奉職.愛知県一宮市真清田神社を経て2002年伊勢神宮に奉職.現在,神宮宮掌,神宮司庁広報室勤務.

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

 はじめに 楠の木学問  
第一章 クス・くす・楠・樟  
第二章 文学や歴史にあらわれた楠  
第三章 民話や昔話の楠の木  
第四章 クスノキの利用 
第五章 楠の文化史  
第六章 楠の雑学・民俗学  
第七章 楠の巨木に誘われて  
第八章 樹木の信仰と自然保護  
 付録 日本のクスノキの巨樹
 参考文献
 あとがき