和紙文化研究事典

A5判 / 448ページ / 上製 / 定価:7,800円 + 税 
ISBN978-4-588-32127-6 C0021 [2012年10月 刊行]

内容紹介

日本の伝統工芸品である手漉き和紙は、用途の多彩さと強度、さらに「質の美」において世界に類を見ない。しかし、D. ハンターらによって絶賛されながらも、国内での関心は低く研究者の層も薄いことから、多くの誤謬が「通説」としてまかり通ってきた。その現状を改善し、和紙の伝統を後世に正しく伝えるべく刊行された『和紙文化辞典』(わがみ堂)に、「和紙文化の歴史」を増補し改訂した新版。

著訳者プロフィール

久米 康生(クメ ヤスオ)

1921年,徳島県に生まれる.1946年より毎日新聞記者,1976年に定年退職後,和紙の研究に専念,1989年から2011年まで和紙文化研究会代表,現在,同研究会名誉会長.和紙関係の著書・編著は三十点余におよぶ.主著に,『和紙文化誌』(毎日コミュニケーションズ),『和紙文化辞典』(わがみ堂),『和紙の源流』(岩波書店),『彩飾和紙譜』(平凡社),『和紙生活誌』(雄松堂書店),訳書に,銭存訓『中国の紙と印刷の文化史』(法政大学出版局)がある.

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

  はじめに
和紙文化の歴史
  紙つくりは中国前漢代に始まる
  古代日本の紙
  王朝文化を支えた紙屋紙と檀紙
  中世武家社会の紙
  近世町人社会の重要な生活物資に
  多彩な生活文化用品としての加工
  洋紙の圧力に耐えて守る伝統
  和紙製法の特徴
  製紙原料の特質
  丹念な手づくり
  丁重な紙料つくり
  洗練された紙漉き
  和紙の仕上げ
  粘剤のすぐれた作用
  ネリを抽出する植物
  塡料としての米粉と白土
和紙の寸法
全国の紙郷分布
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和紙文化用語解説
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和紙史略年表
和紙文化関係の主要文献