パリの断頭台 〈新装版〉
七代にわたる死刑執行人サンソン家年代記

四六判 / 320ページ / 上製 / 定価:2,600円 + 税 
ISBN978-4-588-36416-7 C0098 [2014年03月 刊行]

内容紹介

人が人を処刑することは許されるか──ギロチンの出現するフランス革命期を中心に、七代・二百年にわたって死刑執行人をつとめたサンソン家の年代記を、資料をもとに淡々と語りつつ、その心理的振幅・人間崩壊の過程を描き、死を、そして死刑制度を鋭く見すえる。米国推理作家協会賞受賞。

著訳者プロフィール

バーバラ・レヴィ(レヴィ,B.)

(Barbara Levy)
アメリカの女流作家。1921年ニューヨーク生まれ。父は心臓病専門の医師。祖父は実業家で、のちルーズヴェルト大統領のもとで駐仏大使をつとめた。フランスへの興味はこの祖父の影響による。ヴァッサー・カレッジでフランス文学・フランス史を専攻、卒業後コピーライター、『パリ・ヘラルド』紙のコラムニストなどをつとめた。本書はシナリオ・ライターからサンソン家の歴史調査を依頼されたのがきっかけとなって数年後に書き上げられ、米国推理作家協会賞を受賞した。他に、Adrienne(アドリエンヌ)1960、Place of Judgement(裁きの庭)1965、推理小説The Missing Matisse(失われたマチス)1969、The Shinning Mischief(華麗なる災い)1971、などの著書がある。

喜多 迅鷹(キタ トシタカ)

長崎市出身。1948年、東京大学法学部卒業。元東京都立大学・横浜市立大学講師。
著書:ポルトガルスケッチ紀行『珍酡の酒』
   『東欧・激動の底流はここに(上・下)』、他
訳書:トリストラム『地球を測った男たち』
   シェニョー『自由への最終列車』、他

喜多 元子(キタ モトコ)

東京都出身。1961年、東京外国語大学英米文学科卒業。英米文学の翻訳に従事。
訳書:コッホ『北極グマの四季』
   モーガン『巨大穀物商社』
   フェル『紀元前のアメリカ』
   アジモフ『聖書を科学する』
   マクべイン『ジャックと豆の木』
   バートゥ『嫌われる日本人』、他

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

 はじめに

プロローグ

初代サンソンのデビュー

初代シャルル・サンソンの運命の恋

初代シャルル・サンソンの生活と生涯

二代目シャルルとその子ジャン‐バチストの生活と生涯

シャルル‐アンリと二つの処刑──ダミアンと首飾り事件

近づく大革命とシャルル‐アンリ

フランス革命の勃発とシャルル‐アンリの生活

ギロチンの出現

浮沈するシャルル‐アンリの身の上

ルイ十六世とシャルロット・コルデーの処刑

マリー・アントワネットの処刑

落ちつづけるギロチン

蝋人形とシャルル‐アンリ

恐怖政治とシャルル‐アンリ

革命暦の採用

恐怖政治の末期

革命暦とともに去ったシャルル‐アンリ

アンリ‐サンソンの人生

アンリ‐サンソンのキャリア

革命後の処刑人の生活──アンリ‐サンソンとその息子

王制復古後の処刑人の仕事

新しい社会(七月王制)の波とサンソン家

ギロチンは血を流しつづける

アンリ‐サンソン親子の態度

アンリ‐クレマンの自棄的生活

死刑廃止への動き

「ムシュウ・ド・パリは生きている」

 訳者あとがき
 あとがき再び