ルネサンスの音楽世界
テキスト、音、図像による新たな体験

A5判 / 556ページ / 上製 / 定価:8,800円 + 税 
ISBN978-4-588-42015-3 C1073 [2016年01月 刊行]

内容紹介

好評既刊『中世の音楽世界』の著者によるルネサンス音楽史。芸術が人びとの生活の一部となり、また自己顕示の手段となった中世後期、西洋音楽はかつてない多様化の時代を迎えた。和声法、記譜法、歌曲のテキスト、楽器といった技法的側面から、宮廷、教会、祝祭、ダンスとの関わりまで、ルネサンス音楽の全貌をさまざまな角度から浮かび上がらせる。付録CDに本書の理解を深める楽譜および演奏を多数収録。

著訳者プロフィール

ベルンハルト・モールバッハ(モールバッハ ベルンハルト)

(Bernhard Morbach)
1949年、ドイツ,ラインラントプファルツの生まれ。ザールブリュッケン大学で音楽学、芸術史などを学ぶ。ザールラントなどで音楽関係の教職の後、1979年以降、ラジオ放送を通して古音楽の紹介、解説を続けている。放送局SFB(Sender Freies Berlin)=今日のRBB(Rundfunk Berlin Brandenburg)での番組は今日までに約6000回に及ぶ。その結実の一つが本書および、『中世の音楽世界』(日本語訳、法政大学出版局)、『バロックの音楽世界』の三部作となっている。放送の他、ライブなどを通して、古音楽の復活、再生だけでなく、それを今日に「生かす」ことに心を注いでいる。

井本 晌二(イモト ショウジ)

1943年に生まれる。東京大学文学部独文学科卒業。東京都立大学大学院修士課程(独文学専攻)修了。元・横浜国立大学教育人間科学部教授。訳書に、B. モールバッハ『中世の音楽世界』(法政大学出版局)、H.-C.シャーパー『西洋音楽史・上下』、O. E.ドイッチュ他編『モーツァルトの生涯』(以上、シンフォニア)、共訳に、M. キンツィンガー『中世の知識と権力』、W.ハルトゥング『中世の旅芸人』、F.ライヒェルト『世界の体験』、N.オーラー『巡礼の文化史』、N.エリアス『時間について』、N.ビショッフ『エディプスの謎・下』(以上、法政大学出版局)、O.ボルスト『中世ヨーロッパ生活誌・上下』(白水社)、A.ボルスト『中世の巷にて』(平凡社)などがある。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

 まえがき──耳に宿る魂

0 中世、ルネサンスと古楽──音楽生活の諸相 当時と現代
1 音楽上の基本語彙
2 ルネサンス音楽は存在するか
3 対位法と魂の喜び──ヨハネス・ティンクトリスと一五世紀の新音楽
4 宮廷の音楽──自己顕示、心の涵養、気晴らし
5 生活の中の芸術と音楽
6 ミサ曲
7 モテット
8 多声リート──シャンソンとテナー・リート
9 多声リート──マドリガル、ビリャンシーコ、ソング
10 ソロの器楽曲──オルガン、チェンバロ、リュート、ビウエラ
11 自己顕示と会話──器楽アンサンブルのための音楽
12 ダンスのための音楽──舞曲としての音楽、楽しみの高度文化

 付録 ルネサンス 作曲家列伝
 付録 プラトン哲学と宇宙論──クースのニコラウス、マルシリオ・フィチーノ、ロバート・フラッド、ヨハネス・ケプラー
 訳者あとがき

 4章及び8~12章のためのディスコグラフィー
 原注
 索引

書評掲載

「出版ニュース」(2016-3 中旬号)にて紹介されました。

「ぶらあぼ」(2016年4月号)にて紹介されました。

関連書籍

『中世の音楽世界』
ベルンハルト・モールバッハ:著
『中世の旅芸人』
W.ハルトゥング:著
『中世の知識と権力』
マルティン・キンツィンガー:著
『中世の戦争と修道院文化の形成』
キャサリン・アレン・スミス:著