グローカル的思考

四六判 / 358ページ / 上製 / 定価:3,800円 + 税 
ISBN978-4-588-46013-5 C0095 [2011年05月 刊行]

内容紹介

社会から文学まで、現代の諸問題は国家や民族を超えた思考や、人びとの連帯によってしか解決できない。グローバル・ローカリズムの旗を掲げて、草の根市民運動とともに歩んできた著者の四半世紀におよぶ行動と発言の軌跡。本書は、二十数年前に中国人による芥川賞受賞を予測し、福島原発の危険性を見抜いた予言の書でもある。

著訳者プロフィール

西田 勝(ニシダ マサル)

1928年,静岡県に生まれる。1953年,東京大学文学部卒業,法政大学文学部教授を経て,現在〈西田勝・平和研究室〉主宰,植民地文化学会代表。主要著書に『近代日本の戦争と文学』『近代文学の発掘』(以上,法政大学出版局),『社会としての自分』(オリジン出版センター),『近代文学閑談』(三一書房),『私の反核日記』(日本図書センター),編訳書に『田岡嶺雲全集』(全8巻,刊行中。法政大学出版局),ゴードン・C・べネット『アメリカ非核自治体物語』(筑摩書房),『世界の平和博物館』(日本図書センター),呂元明『中国語で残された日本文学』(法政大学出版局),『《満洲国》文化細目』(共編,不二出版),『《満洲国》とは何だったのか』(共編,小学館)などがある。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

I 地球の一点から 社会と政治

II 歴史認識

  歴史認識としての言葉
  近代日本と台湾
  夜行列車のなかで
  日本語を話す中国人少女
  「満洲開拓」と現地中国農民

III 非核自治体と脱原発

  ヨーロッパの非核自治体運動
  非核ヨーロッパへ
  核戦争の危機は去っていない
  核廃絶への「良心の宣言」を国際法廷へ
  今こそ非核法を!
  脱原発と自治体
  抗議の方向を再考する時
  第二回非核自治体訪朝団頓挫の記
  非核宣言二〇年と新しい波
  無防備地域運動の問題点
  核兵器のない世界へ
  核廃絶の好機を生かそう!

IV 文学と思想

  今こそ大ロマンを!
  可能性としての古都
  韓国文学の現在
  ゴーリキーは日本にどう受容されたか
  夏目漱石の射程
  田岡嶺雲の「非文明」論
  大杉栄の「教科書・近代個人主義」
  荒畑寒村の戦中日記
  『人間屠殺所』の訳者
  賀川豊彦の環境小説
  葉山嘉樹の転向と「開拓団」
  里村欣三の生涯
  戦後思想の出発点
  本多秋五の方法
  小田実の原点の一つ
  大江健三郎の矛盾
  地域文学史家の真骨頂
  日本近代文学館誕生の「神話」と真実

Ⅴ 追悼と回想

  井伏鱒二
  王 承礼
  関 寛治
  武谷三男
  小田切秀雄
  宇都宮徳馬
  鎌田定夫
  松下竜一
  小田 実
  葉 石涛
  若い日の私

  初出一覧
  あとがき

■『グローカル的思考』への反響が下記サイトに掲載されています
西田勝・平和研究室