交響する空間と場所 I
開かれた都市空間

四六判 / 308ページ / 上製 / 定価:3,800円 + 税 
ISBN978-4-588-67213-2 C3330 [2015年01月 刊行]

内容紹介

都市をめぐるナラティヴの変容を跡づけ、来たるべき都市社会学のありようを探る論集。第I巻は、グローバル化する世界において、歴史性やアイデンティティに依拠する「場所」を無化して現れたポストモダン的「空間」の諸相を多角的に論じ、資本への欲動と軌を一にする社会構造の所産としての「開かれた空間」が監視と排除の機制を基底とする「閉じられた空間」へと容易に転じうる危険性に警鐘を鳴らす(全2巻)。

著訳者プロフィール

吉原 直樹(ヨシハラ ナオキ)

1948年生まれ。東北大学名誉教授、大妻女子大学社会情報学部教授。社会学。著書に『「原発さまの町」からの脱却──大熊町から考えるコミュニティの未来』(岩波書店、2013年)、監訳書にJ.アーリ『グローバルな複雑性』(法政大学出版局、2014年)ほか。

堀田 泉(ホッタ イズミ)

1949年生まれ。近畿大学総合社会学部教授。社会学理論。著書に『モダニティにおける都市と市民』(御茶の水書房、2002年)、編著書に『21世紀社会の視軸と描像』(御茶の水書房、2004年)ほか。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序 場所から空間へ(吉原直樹)

第I部 都市空間とモダニティ

第一章 グローバル化と空間の機制(大澤善信)
第二章 情報化と乖離する世界──マニュエル・カステルThe information age trilogyの検討(笹島秀晃)
第三章 リスクのなかの都市空間──ニューヨークを中心として(高橋早苗)
第四章 モビリティとセキュリティの空間(菱山宏輔)

第II部 ゆらぐ都市的世界

第五章 ポスト福祉国家・シティズンシップ・参加(石沢真貴)
第六章 都市空間と文化変容──場所のナラティヴをめぐる相克(高橋雅也)
第七章 都市と相互作用の世界(松本行真)

索引