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読者の皆様へ

《叢書・ウニベルシタス》は1967年にE.フィッシャーの『芸術はなぜ必要か』をもってスタートしました。「書物による大学」をめざして今年で38年,この間に787点・811冊(2005年7月末現在)を刊行してまいりました。人間とその世界,思想・歴史・芸術・科学等々の分野でより根源的な問題を洞察する書物群を,古典・新刊問わず広く世界に求める翻訳叢書としては,わが国有数のコレクションであると自負しております。
しかし,800点を越えるバックリストには品切れもふえました。品切れ即重版ということが容易ではない時代ですが,より多くの読者,新しい読者に読んでいただきたいと願い,ここに重版プロジェクト〈精選復興〉を開始致します。いずれも,刊行後書評その他で好評を得て版を重ねてまいりました,20世紀の古典と言ってよい書物ばかりです。これらを手にしていただく読者に,新たな発見と驚きと思索に満ちた,静かで濃密な時間がありますように。
叢書新刊の継続刊行と並行して,本プロジェクトを続けてまいります。読者・関係各位のご支援・ご協力を願ってやみません。

 2005年7月 法政大学出版局



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第1回(2002年9月)

M. メルロ=ポンティ/中島盛夫訳
知覚の現象学
ISBN4-588-00112-4 904頁 定価7560円(税込)

R. ジラール/古田幸男訳
暴力と聖なるもの
ISBN4-588-00115-9 618頁 定価6300円(税込)

T. トドロフ/及川馥・大谷尚文・菊地良夫訳
他者の記号学 アメリカ大陸の征服
ISBN4-588-00199-X 370頁 定価4410円(税込)

J. デリダ/高橋允昭編訳
他者の言語 デリダの日本講演
ISBN4-588-00281-3 406頁 定価4725円(税込)

Th. W. アドルノ/三光長治訳
ミニマ・モラリア 傷ついた生活裡の省察
ISBN4-588-00087-X 430頁 定価4410円(税込)

Th. W. アドルノ/古賀徹・細見和之訳
認識論のメタクリティーク
ISBN4-588-00489-1 370頁 定価4725円(税込)



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第2回(2003年1月)

M. サーリンズ/山内昶訳
石器時代の経済学
ISBN4-588-00133-7 464頁 定価5040円(税込)

E. モラン/古田幸男訳
人間と死
ISBN4-588-00048-9 448頁 定価4410円(税込)

J. ル・ゴッフ/渡辺香根夫・内田洋訳
煉獄の誕生
ISBN4-588-00236-8 698頁 定価7350円(税込)

E. M. シオラン/金井裕訳
悪しき造物主
ISBN4-588-00139-6 228頁 定価2940円(税込)

G. カンギレム/金森修監訳
科学史・科学哲学研究
ISBN4-588-00340-2 674頁 定価7140円(税込)



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第3回(2003年4月)

R. ジラール/小池健男訳
世の初めから隠されていること
ISBN4-588-00134-5 760頁 定価7560円(税込)

R. アイスラー/野島秀勝訳
聖杯と剣 われらの歴史,われらの未来
ISBN4-588-00329-1 486頁 定価4515円(税込)

J. アタリ/山内昶訳
所有の歴史 本義にも転義にも
ISBN4-588-00440-9 580頁 定価6510円(税込)

J. - F. リオタール/陸井・小野・外山・森田訳
文の抗争
ISBN4-588-00269-4 410頁 定価4515円(税込)

N. エリアス/中居実訳
死にゆく者の孤独
ISBN4-588-00304-6 150頁 定価2310円(税込)



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第4回(2003年9月)

E. マッハ/野家啓一編訳
時間と空間
ISBN4-588-00081-0 258頁 定価3150円(税込)

K. R. ポパー/藤本隆志・石垣壽郎・森博訳
推測と反駁
ISBN4-588-00095-0 810頁 定価8400円(税込)

G. ドゥルーズ/宇波彰訳
プルーストとシーニュ(増補版)
ISBN4-588-00049-7 256頁 定価2940円(税込)

J. ボードリヤール/宇波彰訳
物の体系 記号の消費
ISBN4-588-00103-5 274頁 定価3150円(税込)

J. ボードリヤール/今村・宇波・桜井訳
記号の経済学批判
ISBN4-588-00117-5 304頁 定価3465円(税込)

P. リクール/久米博訳
他者のような自己自身
ISBN4-588-00530-8 560頁 定価6825円(税込)




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第5回(2004年5月)

F. ガタリ/杉村昌昭訳
分子革命 欲望社会のミクロ分析
ISBN4-588-00234-1 340頁 定価3675円(税込)

F. ガタリ/高岡幸一訳
機械状無意識 スキゾ分析
ISBN4-588-00308-9 426頁 定価4725円(税込)

J. - N. カプフェレ/古田幸男訳
うわさ もっとも古いメディア(増補版)
ISBN4-588-09901-9 394頁 定価4200円(税込)

M. セール/米山親能訳
五感 混合体の哲学
ISBN4-588-00323-2 582頁 定価6300円(税込)

R. ジラール/古田幸男訳
欲望の現象学 ロマンティークの虚偽とロマネスクの真実
ISBN4-588-00029-2 370頁 定価4095円(税込)

P. ブルデュー監修/山縣熙・山縣直子訳
写真論 その社会的効用
ISBN4-588-00290-2 370頁 定価5040円(税込)



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第6回(2004年9月)

G. ドゥルーズ/工藤・小柴・小谷訳
スピノザと表現の問題
ISBN4-588-00321-6 460頁 定価5250円(税込)
スピノザ哲学の読解のために,存在論的かつ認識論的な射程をもつ〈表現〉という概念の重要性に注目し,これを徹底的に追究することによって,その力動的な本質を明らかにした本書は,スピノザを静的と見なす従来の解釈を逆転させ,現代のスピノザ・ルネサンスをリードした。

E. レヴィナス/佐藤真理人・桑野耕三訳
フッサール現象学の直観理論
ISBN4-588-00357-7 506頁 定価5460円(税込)
フッサール現象学の基本概念を初めてフランスに導入し,同世代の若きサルトルらに発火剤を与えて現象学運動の方向を決定づけ,さらに現象学批判を通じて現代思想に多大な影響を与えたレヴィナス,初期の代表作。本文とほぼ同じ200頁に及ぶ訳注は,フッサール理解に資する。

B. バーンスティン/久冨善之・他訳
〈教育〉の社会学理論 象徴統制,〈教育〉の言説,アイデンティティ
ISBN4-588-00694-0 418頁 定価4935円(税込)
「学校=道具」的再生産論に対し,〈教育〉 つまりペタゴジックなるものの本質と,その固有の性格・装置を明らかにする〈教育〉のコード理論,社会学理論の可能性を一貫して追究し,教育社会学を国際的にリードする注目の理論書。混迷する日本の教育界にも大きな示唆を与える。

E. W. サイード/山形和美・小林昌夫訳
始まりの現象 意図と方法
ISBN4-588-00358-5 684頁 定価6825円(税込)
〈始まり〉は一つの,行為・心の構え・ 作業・態度・意識であり,批評の知はそこで仕事・探究として再構造化され活性化される。ヴィーコ,ニーチェ,フロイト,フーコーらの思想世界を検討しつつ,〈始まり〉であり〈存在〉であるテキスト概念を梃子に,現代批評の新地平を拓く。

J. ボードリヤール/宇波彰 訳
誘惑の戦略
ISBN4-588-00155-8 252頁 定価2730円(税込)
かつて,魔法による誘惑,恋の誘惑,いずれも呪われた悪魔の仕業だった。しかし,現代において誘惑は,社会に遍在し,文化の諸分野に浸透し,生産よりも強く,運命ですらある。記号の支配する現代世界での行動の戦略を,誘惑の戦略として分析し,パフォーマンスの原動力を問う。

M. メルロ=ポンティ/加賀野井秀一訳
知覚の本性 初期論文集
ISBN4-588-00252-X 158頁 定価2100円(税込)
ベルクソン,フッサール,ハイデガー,サルトルらの影響下に,現象学とゲシュタルト心理学に取り組み,『知覚の現象学』『行動の構造』に結実するまでの初期の論考を収める。哲学・心理学の根本的変革を企て,主知主義・経験主義をともに批判する思想の生成過程を跡づける。



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第7回(2005年5月)

E. レヴィナス/合田正人訳
神・死・時間
ISBN4-588-00449-2 360頁 定価4200円(税込)
ソルボンヌでの二つの講義(1975年11月〜76年5月の,10〜11時「死と時間」,12〜13時「神と存在─神─学」)を復元した本書は,カント,ヘーゲル,ベルクソン,ハイデガー,ブロッホ,セルバンテス,デカルトらのテクスト読解を通じての,思想発酵のドキュメントである。

H. アーレント著/R. ベイナー編/浜田義文監訳
カント政治哲学の講義
ISBN4-588-00200-7 302頁 定価3675円(税込)
主著『精神の生活』の着手されなかった第三部「判断作用」論に相当すると目される,全13講に及ぶ「カント政治哲学」講義は,〈批判的思考〉〈公表性〉〈注視者〉〈構想力〉〈共通感覚〉〈判断力〉等々をカント政治哲学の重要概念として深め,アーレント政治思想の基底を形成した。

N. エリアス/徳安彰訳
社会学とは何か 関係構造・ネットワーク形成・権力
ISBN4-588-00438-7 250頁 定価2940円(税込)
『文明化の過程』や『宮廷社会』などで独自の歴史社会学の地平を拓いた著者が,社会学的認識論,個人と社会,社会変動などの諸問題を問い直し,機能主義的思考を批判する。社会関係および社会構造のダイナミクスを捉える自らの理論と方法を分かりやすく説いた異色の入門書。

R. ザフランスキー/山本尤訳
ショーペンハウアー 哲学の荒れ狂った時代の一つの伝記
ISBN4-588-00282-1 646頁 定価6300円(税込)
商人の徒弟修業から一転して学問の道へ。しかし両親やゲーテと確執の末に訣別し,大学社会からも離脱,傷だらけになりながら思索する日々。ナポレオン戦争や48年革命の時代のドイツ諸都市を舞台に,その生涯および〈号泣と戦慄と叫喚〉を秘めた独創的哲学の形成と運命を描く。

V. H. H. グリーン/安原義仁・成定薫訳
イギリスの大学 その歴史と生態
ISBN4-588-00424-7 516頁 定価5565円(税込)
「大学は国家にとって重要な存在であり,国家の精神的・知的健全さに不可欠なもの」という視点から,オックス・ブリッジ両大学における中世以来の特異な制度や慣習の実態,新しい改革理念を掲げる市民大学・ポリテクニク・放送大学などの実験動向までを,歴史的に展望する。

D. ヒューム/福鎌忠恕・斎藤繁雄訳
自然宗教に関する対話 ヒューム宗教論集 II
ISBN4-588-00070-5 196頁 定価2625円(税込)
理神論者クレアンテス・懐疑論者フィロ・正統派信心家デメアの3人が,神の存在証明,宗教の道徳的・実践的意義などを,古今の諸説も繰り出して議論。当時の世論をはばかり生前公刊されなかったほど大胆かつ独創的な内容に満ちた本書は,カントはじめ多大の影響を与えた。



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第8回(2005年9月)

J.クリステヴァ/枝川昌雄訳
恐怖の権力 〈アブジェクシオン〉試論
ISBN4-588-00137-X 420頁 定価4725円(税込)
文化を母なる〈アブジェクシオン〉(おぞましきもの)の排除と抑圧の体系として捉え直し,〈アブジェクシオン〉の復権により父性=象徴秩序からの離脱をはかり,知の再構築をめざす野心的論考。精神分析学,人類学,文学の領野を横断して文化記号論の新たな地平をひらく。

J.クリステヴァ/枝川昌雄訳
初めに愛があった 精神分析と信仰
ISBN4-588-00215-5 146頁 定価1890円(税込)
カトリック信仰の心的な空間を人間の基本的な無意識として捉え直すことによって,精神分析的経験とのアナロジー(言語の優先性と愛の必要性)を探り,〈愛〉の言説をエディプス以前の〈一次的ナルシシズム〉の場において究明するとともに〈愛〉の復権とその再構築をはかる。

M.サーリンズ/山本真鳥訳
歴史の島々
ISBN4-588-00413-1 306頁 定価3465円(税込)
クック船長の神格化と,その死のミステリーを軸に,外来王について,フィジーやマオリの白人接触時代について論じたサーリンズ独自の構造主義的歴史人類学。構造と歴史という二つの相容れない敵同士を,新しい歴史人類学的なパラダイムの中で総合しようとする野心的な著作。

H.パトナム/野本・中川・三上・金子訳
理性・真理・歴史 内在的実在論の展開
ISBN4-588-00455-7 360頁 定価4200円(税込)
事実と価値,合理主義と非合理主義,客観主義的実在論と主観主義的相対主義,心身二元論等々のあらゆる二分法的思考の桎梏を絶つべく,真理と合理性の関連を精緻に分析する。形而上学的実在論とクーン,ファイヤアーベントらの相対主義を排して,分析哲学の新地平を拓く。

P.ヒューム/岩尾・正木・本橋訳
征服の修辞学 ヨーロッパとカリブ海先住民、1492-1797年
ISBN4-588-00458-1 492頁 定価5565円(税込)
『テンペスト』『ロビンソン・クルーソー』などのテクストを対象に,ヨーロッパと新世界の出会いの物語を検討して,言説による〈野蛮〉イデオロギー産出のプロセス,支配イデオロギーとの共犯関係を剔出する。ポストコロニアリズム研究の嚆矢とされる文学の政治・社会学。

A.ルノー/水野浩二訳
サルトル、最後の哲学者
ISBN4-588-00504-9 296頁 定価3675円(税込)
フッサールのふたりの後継者,サルトルとハイデガーを激しく対立させた1940年代のヒューマニズム論争から出発し,現象学と新しいヒューマニズム構想に関わる初期サルトルの哲学の核心を読み解く。なぜサルトルは〈最後の哲学者〉か,このことを通じて現代の哲学を鋭く問う。



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第9回以降

* 第9回以降は,読者の皆様からのリクエストを参考にして復刊書目を決定いたします。以下のリストの中から復刊希望書目をお選びいただき,リクエスト・フォームにご記入の上,「送信」ボタンをクリックしてください。
* なお《叢書・ウニベルシタス》であれば,リストアップされていない書目でも受け付けます。また,リクエストはご購入を義務づけるものではありません。

R. ポーター/目羅公和訳
狂気の社会史 狂人たちの物語 

G. E. R. ロイド/山野耕治・山口義久訳
初期ギリシア科学 

R. A. マックリール/大野篤一郎・他訳
ディルタイ 精神科学の哲学者 

A. O. ハーシュマン/佐々木毅・旦祐介訳
情念の政治経済学 

G. ショーレム/山下肇・石丸昭二・他訳
ユダヤ神秘主義 

H. P. デュル/藤代幸一・三谷尚子訳
裸体とはじらいの文化史 文明化の過程の神話 I 

H. P. デュル/藤代幸一・津山拓也訳
秘めごとの文化史 文明化の過程の神話 II 

H. P. デュル/藤代幸一・津山拓也訳
性と暴力の文化史 文明化の過程の神話 III 

D. ヒューム/福鎌忠恕・斎藤繁雄訳
奇蹟論・迷信論・自殺論 ヒューム宗教論集 III 

M. セルトー/佐藤和生訳
歴史のエクリチュール 

M. メニングハウス/伊藤秀一訳
無限の二重化 ロマン主義・ベンヤミン・デリダにおける絶対的自己反省理論  

T. トドロフ/大谷尚文訳
歴史のモラル 

T. トドロフ/及川馥・一之瀬正興訳
象徴の理論 

H. ハイムゼート/座小田豊・後藤嘉也・他訳
近代哲学の精神 西洋形而上学の六つの大テーマと中世の終わり 

E. バリバール/杉山吉弘訳
マルクスの哲学 

M. セール/豊田彰・青木研二訳
コミュニケーション〈ヘルメス I〉 

R. ベイナー/浜田義文監訳
政治的判断力 

M. アンリ/山形洋・他訳
精神分析の系譜 失われた始源 

G. メンシング/下宮守之・田中元訳
宗教とは何か 現象形式・構造類型・生の法則 

L. ポリアコフ/アーリア主義研究会訳
アーリア神話 ヨーロッパにおける人種主義と民族主義の源泉  

B. ベテルハイム/丸山修吉訳
鍛えられた心 強制収容所における心理と行動 

A. カペルラヌス/J. J. パリ編/野島秀勝訳
宮廷風恋愛の技術 

P. ヴェーヌ/大津真作訳
差異の目録 歴史を変えるフーコー 

W. カイザー/柴田斎訳
言語芸術作品 第2版 

J. - L. ルセルクル/小林浩訳
ルソーの世界 あるいは近代の誕生 

J.ボードリヤール/田中正人
アメリカ 砂漠よ永遠に 

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