ディドロ著作集 第4巻
美学・美術
付・研究論集

D.ディドロ:著, 鷲見 洋一:監修, 井田 尚:監修
四六判 / 656ページ / 上製 / 価格 7,260円 (消費税 660円) 
ISBN978-4-588-12014-5 C1310 [2013年09月 刊行]

内容紹介

近代美学史に不滅の名をとどめるディドロ。美や芸術の概念、文学や絵画作品をめぐってつづられたその代表的な哲学・批評散文を収録。後半は20世紀に発表された古典的なディドロ論のうち、シュピッツァー、スタロバンスキー、プルーストらの作品を「研究論集」として収め、監修者によるディドロ研究史概説を付す。つねに新しい思想家の姿を示す、『著作集』全4巻完結。生誕300年記念出版。

著訳者プロフィール

D.ディドロ(ディドロ ドゥニ)

 

鷲見 洋一(スミ ヨウイチ)

1941年生。18世紀フランス文学・思想・歴史。慶應義塾大学大学院博士課程修了。モンペリエ市ポール・ヴァレリー大学大学院博士課程修了(文学博士)。慶應義塾大学文学部教授、同大学アート・センター所長、中部大学人文学部教授を歴任。慶應義塾大学名誉教授。

井田 尚(イダ ヒサシ)

1969年生。18世紀フランス文学・思想。東京大学大学院人文社会系満期退学、パリ第8大学博士課程修了(文学博士)。青山学院大学文学部フランス文学科教授。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

《美学・美術》
美の起源と本性についての哲学的探求 (小場瀬卓三・井田尚訳)
リチャードソン頌 (小場瀬卓三・鷲見洋一訳)
テレンティウス頌 (中川久定訳)
ディドロとファルコネの往復書簡(抄) (中川久定訳)
絵画論断章 (青山昌文訳)

《研究論集》
ディドロはいかに読まれてきたか (鷲見洋一)
ディドロの文体(レオ・シュピッツァー) (井田尚訳)
ディドロに関する五つの講義(抄)(ハーバート・ディークマン) (田口卓臣訳)
ディドロと神智論者たち(ジャン・ファーブル) (橋本到訳)
ディドロと他者の言葉(ジャン・スタロバンスキー) (小関武史訳)
『百科全書』から『ラモーの甥』ヘ(ジャック・プルースト) (鷲見洋一訳)

解説

[訳者紹介]

中川 久定(ナカガワ ヒサヤス)
1931年生。ソルボンヌ大学博士課程中退。文学博士。京都大学名誉教授・日本学士院会員。パリ第7大学客員教授、パリ国立東洋言語文明研究所客員教授、京都国立博物館長、国際高等研究所副所長などを歴任。

青山 昌文(アオヤマ マサフミ)
1952年生。美学・芸術論・自然哲学・表象文化論。東京大学教養学部教養学科フランス科、同大学文学部美学科卒業。同大学大学院人文科学研究科美学芸術学博士課程単位取得満期退学。放送大学教授・博士(東京大学)。

田口 卓臣(タグチ タクミ)
1973年生。18世紀フランス文学・思想。東京大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。宇都宮大学国際学部准教授。

橋本 到(ハシモト イタル)
1958年生。18世紀フランス文学。武蔵大学人文学部卒業後、立教大学大学院博士前期課程修了、青山学院大学大学院博士後期課程満了。法政大学経済学部教授。

小関 武史(コセキ タケシ)
1969年生。18世紀フランス文学・思想史。京都大学文学部卒業後、同大学大学院博士課程満期退学。一橋大学法学研究科准教授。

小場瀬 卓三(オバセ タクゾウ)
1906–1977年。フランス文学者。東京都立大学名誉教授。

関連書籍

大橋完太郎著『ディドロの唯物論』
J.スタロバンスキー著/小西嘉幸訳『絵画を見るディドロ』