ヒューストン・A.ベイカー・ジュニア(ベイカー・ジュニア,H.A.)
(Houston A. Baker, Jr., 1943- )
ヘンリー・ルイス・ゲイツ・ジュニアと双璧をなす黒人研究の第一人者にして教育者。ケンタッキー州ルイヴィル出身。ハワード大学を首席で卒業後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校で修士号と博士号を取得。エール大学、デューク大学などを経て2006年にヴァンダービルト大学教授に就任。その間、アメリカ現代語学文学協会(MLA)の会長や文芸誌American Literatureの編集長を歴任し、Journey Black (1980), Modernism and Harlem Renaissance (1987)ほか多くの著作がある。2008年に公民権運動の理想と黒人指導者を論じたBetrayalで翌年にAmerican Book Awardの批評部門で受賞するなど、現在も第一線で活躍している。
松本 昇(マツモト ノボル)
1981年、明治大学大学院博士後期課程満期退学。国士舘大学政経学部教授(アフリカン・アメリカン文学)。著作に『亡霊のアメリカ文学──豊穣なる空間』(共編著、国文社、2012年)、『神の残した黒い穴をみつめて──須山静夫先生追悼論集』(共編著、音羽書房鶴見書店、2013年)ほか。訳書にラルフ・エリスン『見えない人間』I、II(南雲堂フェニックス、2005年)、ヘンリー・ルイス・ゲイツ・ジュニア『シグニファイング・モンキー──もの騙る猿/アフロ・アメリカン文学批評理論』(監訳、南雲堂フェニックス、2009年)ほか。
清水 菜穂(シミズ ナオ)
2000年、東北大学大学院博士後期課程修了。宮城学院女子大学講師(アフリカン・アメリカン文学)。著作に『木と水と空と──エスニックの地平から』(共著、金星堂、2007年)、 『バード・イメージ──鳥のアメリカ文学』(共著、金星堂、2010年)ほか。訳書にヘンリー・ルイス・ゲイツ・ジュニア『シグニファイング・モンキー──もの騙る猿/アフロ・アメリカン文学批評理論』(監訳、南雲堂フェニックス、2009年)。
馬場 聡(ババ アキラ)
2005年、筑波大学大学院博士課程満期退学。日本女子大学文学部准教授(アメリカ文学)。著作に『亡霊のアメリカ文学──豊饒なる空間』(共著、国文社、2012年)、『冷戦とアメリカ──覇権国家の文化装置』(共著、臨川書店、2014年)、『エスニック研究のフロンティア』(共著、金星堂、2014年)ほか。訳書にヘンリー・ルイス・ゲイツ・ジュニア『シグニファイング・モンキー──もの騙る猿/アフロ・アメリカン文学批評理論』(共訳、南雲堂フェニックス、2009年)。
田中 千晶(タナカ チアキ)
2007年、大阪外国語大学博士後期課程修了。大阪大学講師(アフリカン・アメリカン文学)。著作に『英語文学とフォークロア』(共著、南雲堂フェニックス、2008年)、『バード・イメージ──鳥のアメリカ文学』(共著、金星堂、2010年)、『亡霊のアメリカ文学──豊饒なる空間』(共著、国文社、2012年)ほか。
今福 龍太(イマフク リュウタ)
東京外国語大学大学院教授。文化人類学者。著作に『荒野のロマネスク』(岩波現代文庫、2001年)、『クレオール主義』(ちくま学芸文庫、2003年)、『ミニマ・グラシア』『群島-世界論』(ともに岩波書店、2008年)、『身体としての書物』(東京外国語大学出版会、2009年)、『レヴィ=ストロース 夜と音楽』(みすず書房、2011年)、『書物変身譚』(新潮社、2014年)、『ジェロニモたちの方舟』(岩波書店、2015年)ほか。
※上記内容は本書刊行時のものです。第1章 新しいアメリカ文学史の形成
考古学、イデオロギー、アフロ・アメリカンの言説
第2章 アメリカの発見
ジェネレーション・シフト、アフロ・アメリカン文学批評、表現文化研究
第3章 アメリカの表現形式という夢
虚構の言説、ブラックホール、ブルース・ブック
解説──今福龍太
訳者あとがき──松本昇
書評掲載
「週刊読書人」(2015年6月19日号/石川千暁氏・評)に紹介されました。
「ジャズ批評」(2015年7月号/雑木林進氏・評)に紹介されました。
「出版ニュース」(2015年7月上旬号)に紹介されました。
「図書新聞」(2015年7月18日号、2015年上半期読書アンケート/中釜聡・評)に紹介されました。
「レコード・コレクターズ」(2015年7月号/飯野友幸氏・評)に紹介されました。
「図書新聞」(2015年8月29日号/飯野友幸氏・評)に紹介されました。
「ブルース&ソウル・レコーズ」(No.125、2015年10月号/高野裕介氏・評)に紹介されました。
「週刊読書人」(2015年12月18日号、年末回顧総特集/長岡真吾氏・評)に紹介されました。