資本論五十年 下 〈改装版〉

四六判 / 556ページ / 上製 / 価格 6,820円 (消費税 620円) 
ISBN978-4-588-64107-7 C0023 [2017年05月 刊行]

内容紹介

下巻では,東大社研時代から法政大学を去るまでの学問と思索を語り,著者の『資本論』研究の成果をなす『経済原論』をめぐって,その問題点をつぶさに検討する。

著訳者プロフィール

宇野 弘蔵(ウノ コウゾウ)

1897年倉敷に生まれる。東京帝国大学経済学部卒業後,ドイツに留学。帰国後,東北帝国大学助教授。1938年人民戦線事件に連坐。日本貿易研究所,三菱経済研究所勤務を経て,戦後東京大学社会科学研究所教授,法政大学教授を歴任。1977年死去。『宇野弘蔵著作集』(全11巻,岩波書店),『恐慌論』『経済原論』(岩波文庫),『資本論に学ぶ』『社会科学としての経済学』(ちくま学芸文庫)ほか。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

第十一章 日本貿易研究所と三菱経済研究所
第十二章 戦後における『資本論』研究の復活
第十三章 『価値論』に対する批評への反批判──『価値論の研究』
第十四章 『経済原論』とその問題点(その一)──序論
第十五章 『経済原論』とその問題点(その二)──流通論
第十六章 『経済原論』とその問題点(その三)──生産論
第十七章 『経済原論』とその問題点(その四)──分配論(利潤)
第十八章 『経済原論』とその問題点(その五)──分配論(地代、利子)
第十九章 法政大学に十年