EToS叢書 4
新・江戸東京研究の世界

A5判 / 328ページ / 並製 / 価格 4,400円 (消費税 400円) 
ISBN978-4-588-78014-1 C1352 [2023年01月 刊行]

内容紹介

持続可能な地球社会の実現に向け、近代のパラダイムをこえた都市の未来を考える研究機関・法政大学江戸東京研究センター(EToS)の設立より5年。定住者・流入者・来訪者がつくるものとしての都市、名所と聖地の表象文化、コモンズの再生に焦点を当てたシンポジウムを書籍化する。1980年代に生まれた「江戸東京学」を学際的・発展的に継承する新しい学問の世界!

著訳者プロフィール

法政大学江戸東京研究センター(ホウセイダイガクエドトウキョウケンキュウセンター)

 

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに(横山泰子)

第一部 江戸東京研究の可能性をさぐる
記憶から創造へ(田中優子)
過去を知り、近未来への道筋を示す(陣内秀信)

第二部 都市をつくるのは誰か──定住者と流入者・来訪者、それぞれの役割とまなざし
江戸文芸のなかの外来者──方言と視点と(小林ふみ子)
「ビジターの都市」江戸、「ビジターの街」両国(川添 裕)
自然主義作家たちの東京──花袋・藤村・秋聲(中丸宣明)
近代日本の幕開けを担った建築家たち──外来者がつくる明治東京の都市と建築(高村雅彦・金谷匡高)
都市をつくるのは誰か──定住者と流入者、来街者、それぞれの役割とまなざし(稲葉佳子)
江戸の都市性と「公衆トイレ」(根崎光男)

第三部 都市の表象文化 「名所」から「聖地」へ
映画・アニメからみる東京表象(岡村民夫)
コンテンツツーリズムと東京・再考(増淵敏之)
鳥瞰図に見る江戸・東京の表象(森田 喬)
名所と視覚的経験──「江戸東京」の風景(米家志乃布)
[コメント]東京をめぐる観光行動(山本真鳥)

第四部 コモンズを再生する東京2021
都市でコモンズを作れるか──下北沢BONUS TRACKをケーススタディとして(山道拓人)
コモンズを再生する東京(北山 恒)
点在するリソースを繋ぐ──@カマタによる地域実験(連 勇太朗)
既にあるコモンズに寄り添う(栗生はるか)
[コメント]縮小都市の時代におけるまちの世代間継承とコモンズ(小島 聡)
[コメント]コモンズを再生する(石神 隆)

おわりに──次の新たなステージへ(高村雅彦)

書評掲載

「山形新聞」(2023年04月23日付)に紹介されました。

関連書籍

『新・江戸東京研究』
法政大学江戸東京研究センター:編
『水都学 I』
陣内 秀信:編
『水都学 II』
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『水都学 III』
陣内 秀信:編
『水都学 IV』
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『水都学 V』
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