叢書・ウニベルシタス 1113
カオス・領土・芸術
ドゥルーズと大地のフレーミング

四六判 / 212ページ / 上製 / 定価:2,600円 + 税 
ISBN978-4-588-01113-9 C1310 [2020年05月 刊行]

内容紹介

生命進化の歴史のなかで、物質的かつ概念的な構造としての〈芸術〉はいつ、どのようにして始まったのか。建築し、描き、歌い踊ることは、この大地の上に何を表現し、創造してきたのか。オーストラリア先住民絵画に触発された女性哲学者が、ドゥルーズ=ガタリの非人間主義的哲学やイリガライの性的差異の思考、ダーウィンの性淘汰理論と共振しつつ、動物的なものとしての芸術の起源を探究する。

著訳者プロフィール

エリザベス・グロス(グロス エリザベス)

(Elizabeth Grosz)
1952年生。哲学者。デューク大学教授。オーストラリア生まれで、シドニー大学で学位を取得。モナシュ大学、ラトガース大学などを経て、2012年より現職。フランス現代思想の研究と紹介を行いつつ、身体や進化などの観点からフェミニズム理論やジェンダー論の領域で独自の仕事を展開している。著書にVolatile Bodies: Toward a Corporeal Feminism, Indiana University Press, 1994やThe Incorporeal: Ontology, Ethics, and the Limits of Materialism, Columbia University Press, 2017など多数。

檜垣 立哉(ヒガキ タツヤ)

1964年生。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学。大阪大学人間科学研究科教授。哲学・現代思想。著書に『瞬間と永遠』(岩波書店)、『ヴィータ・テクニカ』(青土社)、『生と権力の哲学』(ちくま新書)、『子供の哲学』(講談社)、『賭博/偶然の哲学』(河出書房新社)ほか。

小倉 拓也(オグラ タクヤ)

1985年生。秋田大学教育文化学部准教授。哲学・思想史。著書に『カオスに抗する闘い』(人文書院)、共著に『ドゥルーズの21世紀』(河出書房新社)、『発達障害の時代とラカン派精神分析』(晃洋書房)ほか。

佐古 仁志(サコ サトシ)

1978年生。大阪大学大学院人間科学研究科単位取得退学。博士(人間科学)。立教大学兼任講師ほか。生態記号論。共著に『知の生態学的転回3 倫理』(東京大学出版会)、論文に「「自己制御」とその極としての「希望」あるいは「偏見」」(叢書セミオトポス14)ほか。

瀧本 裕美子(タキモト ユミコ)

1989年生。大阪大学大学院人間科学研究科単位取得退学。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

凡 例
謝 辞

第一章 カオス──コスモス・領土・建築

第二章 振動──動物・性・音楽

第三章 感覚──大地・民衆・芸術

参考文献
訳者あとがき
索 引

書評掲載

読書人(2020年6月26日号/須藤健太郎氏・評)に紹介されました。

「美術手帖」(2020年8月号/岡俊一郎氏・評)に紹介されました。