ピエール・ベール関連資料集 1
抵抗と服従

野沢 協:編訳
A5判 / 608ページ / 上製貼箱入 / 価格 17,600円 (消費税 1,600円) 
ISBN978-4-588-12028-2 C1310 [2010年08月 刊行]

内容紹介

宗教改革の余波のもと、新旧両派間の激しい政治対立が続いた十七世紀、迫害や狂信を徹底批判し、信教の自由を擁護することで啓蒙の世紀に先駆けた思想家ベール。その全貌を示して完結した『ピエール・ベール著作集』の時代背景にさらなる光をあて、同時代の代表的論客メルラ、パーツ、ジュリューらの歴史的文書および、ベール執筆と見なされる匿名著作を初めて邦訳・解説する基礎文献。〔哲学・思想〕

著訳者プロフィール

野沢 協(ノザワ キョウ)

1930年鎌倉市に生まれる.東京大学文学部仏文科卒業.東京都立大学教授,駒沢大学教授を務める.主な訳書:P. アザール『ヨーロッパ精神の危機』(第9回クローデル賞),B. グレトゥイゼン『ブルジョワ精神の起源』,A. リシュタンベルジェ『十八世紀社会主義』(第19回日本翻訳文化賞),J. カスー『1848年──2月革命の精神史』(監訳),『啓蒙のユートピア 全3巻』(監訳),『ピエール・ベール著作集全8巻・補巻1』(全巻個人訳,第2回日仏翻訳文学賞・第34回日本翻訳文化賞),P. デ・メゾー『ピエール・ベール伝』,『ドン・デシャン哲学著作集』,『啓蒙の地下文書Ⅰ』(監訳)(以上の翻訳書は,法政大学出版局刊)ほか.

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

まえがきと凡例

エリ・メルラ『主権者絶対権力論──苦しめられるフランス改革派教会への教え、慰め、弁明たらしめんがために (一六八五年八月)』

アドリアーン・ファン・パーツ『H・V・P氏からB氏への手紙。イギリスの最近の騒動について──支配的宗教に随わぬ者への寛容を語る (一六八五年十月)』

ピエール・ジュリュー『バビロン捕囚のもとに呻吟するフランスの信徒に宛てた牧会書簡──抄 (一六八六─八九年)』

ピエール・ベール?『亡命者への大事な忠告、フランスへの近き帰国について──或る亡命者への一六九〇年のお年玉として CLAAPDP氏著 (一六九〇年四月)』

訳註
解説


書評掲載

「出版ニュース」(2015年4月上旬号)に紹介されました。

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