叢書・ウニベルシタス 745
異端者シオラン〈新装版〉

四六判 / 334ページ / 上製 / 定価:3,800円 + 税 
ISBN978-4-588-14058-7 C1310 [2020年08月 刊行]

内容紹介

没後25年を迎えた今、あらためて注目されるシオラン。ファシスト組織とのかかわりなど、謎につつまれたルーマニア時代のシオランの実像を、新資料をもとに浮彫にした評伝。過激なペシミズム、激しい懐疑主義など、その思想の中核は何か。パリに移りフランス語で執筆するようになり、シオランは「転向」したのか。この異端者の思想形成の足跡ヴィヴィッドに描き出す。

著訳者プロフィール

パトリス・ボロン(ボロン パトリス)

(Patrice Bollon)
パリ在住のジャーナリスト、エッセイスト。パリ高等商業専門学校で経済学を専攻し、卒業後、経営コンサルタントとして会社勤めののちジャーナリズムに転身。『リベラシオン』、『ル・モンド』、『パリ・マッチ』などの新聞・雑誌の記者として、音楽、モード、文学、写真など、広範囲にわたる文化・社会問題に健筆をふるう。本書のほか、『仮面の倫理』(90)、『奇抜さについての概説』(95)などの著書がある。

金井 裕(カナイ ユウ)

1934年、東京に生まれる。京都大学仏文科卒。訳書:シオラン『絶望のきわみで』、『時間への失墜』、『思想の黄昏』、『オマージュの試み』、『悪しき造物主』、『四つ裂きの刑』、『欺瞞の書』、『敗者の祈禱書』、『シオラン対談集』、『カイエ1957–1972』(日本翻訳文化賞受賞)、『ルーマニアの変容』、ジョドー『シオラン』、カイヨワ『アルペイオスの流れ』ほか。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序論 知られざる著名人

第一部 ある特異者の系譜
幼年時代、この呪われた、すばらしい楽園
反順応主義者集団の肖像
熱狂のきわみで
サイクロンの目のなかで
シオラン第二の誕生

第二部 幻滅概論
廃墟の哲学
不変の異端の政治学
絶対なき神秘家
脱眩惑者の再眩惑

第三部 様式の原理

結論 この長い、曲がりくねった道

謝辞
原注
訳者あとがき

〈付録〉シオラン略年譜

関連書籍

『ルーマニアの変容』
E.M.シオラン:著
『オマージュの試み』
E.M.シオラン:著
『シオラン』
S.ジョドー:著