叢書・ウニベルシタス 752
有限責任会社〈新装版〉

四六判 / 362ページ / 上製 / 定価:4,000円 + 税 
ISBN978-4-588-14059-4 C1310 [2020年08月 刊行]

内容紹介

1970年代にデリダと言語行為論の理論家ジョン・R・サールとの間で交わされたいわゆる《デリダ=サール》論争に関連するデリダの主要テクストと、サールによる反論の要約、そして論争に対して寄せられた質問状にデリダが答える後記「討議の倫理に向けて」を収録。90年代以降のデリダが取り上げる「法=権利」、「倫理」、「政治」、そして「暴力」といった主題をすでに内包する刺激的な議論の記録。

著訳者プロフィール

ジャック・デリダ(デリダ ジャック)

(Jacques Derrida)
1930-2004年。アルジェリア生まれ。パリの高等師範学校で哲学を専攻。同校の哲学講師を経て、1984年社会科学高等研究院教授に就任。1983年に設立された国際哲学コレージュでは初代議長を務めた。著書に『エクリチュールと差異』『散種』『絵画における真理』『法の力』『他者の言語』『アーカイヴの病』『シニェポンジュ』『哲学の余白』『有限責任会社』『ユリシーズ グラモフォン』『翻訳そして/あるいはパフォーマティヴ』(以上、法政大学出版局)、『グラマトロジーについて』(現代思潮新社)、『声と現象』『死を与える』『動物を追う、ゆえに私は(動物で)ある』(以上、筑摩書房)、『他の岬』『哲学への権利』『生きることを学ぶ、終に』(以上、みすず書房)、『ポジシオン』(青土社)、『信と知』(未來社)、『プシュケー』(岩波書店)、『ジャック・デリダ講義録』(白水社)などがある。

高橋 哲哉(タカハ シテツヤ)

1956年生まれ。東京大学教養学部教養学科フランス科卒業。同大学院哲学専攻博士課程単位取得。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。著書:『逆光のロゴス』(未來社)、『記憶のエチカ』(岩波書店)、『デリダ』『戦後責任論』(以上、講談社)ほか。訳書:デリダ『他の岬』(共訳、みすず書房)、マラブー編『デリダと肯定の思考』(共監訳、未來社)ほか。

増田 一夫(マスダ カズオ)

1954年生まれ。東京大学教養学部教養学科フランス科卒業。同大学大学院仏語仏文学専攻博士課程単位取得。現在、東京大学名誉教授。著書:『共にあることの哲学と現実』(共著・書誌心水)、『デリダと死刑を考える』(共著・白水社)。訳書:デリダ『マルクスの亡霊たち』(藤原書店)、『宗教事象事典』(編訳、みすず書房)、『ミシェル・フーコー思考集成8 政治・友愛』(編訳、筑摩書房)ほか。

宮﨑 裕助(ミヤザキ ユウスケ)

1974年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程修了。現在、新潟大学人文学部准教授。著書:『ジャック・デリダ──死後の生を与える』(岩波書店)、『判断と崇高──カント美学のポリティクス』(知泉書館)ほか。訳書:ガシェ『脱構築の力』(編訳、月曜社)、デリダ『哲学への権利2』(共訳、みすず書房)、ド・マン『盲目と洞察』(共訳、月曜社)。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

 はじめに(エリザベス・ウェーバー)
 英語版まえがき(ジェラルド・グラフ)

署名 出来事 コンテクスト
J・R・サール「差異ふたたび──デリダへの反論」(ジェラルド・グラフによる要約)
有限責任会社abc…
後記 討議の倫理にむけて

 訳者あとがき
 新装版への追記