一本の棒に乗り台を下げ、人が担いで運ぶ「駕籠」が、日本独自の、そしてほぼ江戸時代に限定される乗り物であったのはなぜか。本書は、その前史から衰退までの歴史を探り、資料館や博物館、旧家や寺社に現存する駕籠を調査して、駕籠の様式、利用の実態、地域ごとの特色、「車」の利用を抑制する交通政策との関連、駕籠かきたちの風俗までを明らかにして、日本交通史の知られざる側面に光を当てる。
まえがき
第1章 駕籠の誕生
一 駕籠前史
二 駕籠の登場
三 乗輿制
ルイス・フロイスの報告書 乗與制での駕籠
四 図絵に見る初期の駕籠通行
駕籠の形態 駕籠が描かれている場所 駕籠に乗る人担ぐ人
五 江戸での町駕籠の自由化
第2章 駕籠の種類と担ぐ人
一 乗り物と駕籠
二 駕籠のつくりと製作
乗り物師・駕籠師 仕様と大きさ 修復・保存処理
三 駕籠を担ぐ人たち
御駕籠之者・陸尺 宿駅人足、駕籠かき、雲助
第3章 街道での駕籠
一 駕籠継ぎ立て
二 紀行や版画に見る駕籠
紀行 朿海道五十三次の版画に見る駕籠
三 外国人が見た駕籠
自国との比較 駕籠のつくりと駕籠かき ハリスの江戸参向
駕籠運行の観察 駕籠の評価
四 特色ある駕籠利用
大名行列 巡見使 日光例幣使 お茶壺道中 オランダ
商館長の参付行列 早駕籠 関所での乗り物と駕籠 大井川で
の駕籠・蓮台渡し 輿入れ 和宮降嫁 唐丸駕龍――佐渡金山
の水替人足 おかげまいりの施行駕籠 僧侶の駕籠 病人の村
継ぎ駕籠 桜田門外の変での駕籠
第4章 地域での駕籠
一 江戸の駕範
駕籠屋 江戸名所図会に見る駕籠 吉原通いの駕籠
二 上方の駕籠
京都 大坂
三 尾張での駕籠
『尾張名所図会』 天台宗中本寺格・密蔵院住職の江戸参向 天台座主・
吉田源応のお迎え駕籠 尾張の俳人・横井也有の駕籠での旅 仙宥
院の内津参詣 千村氏の江戸出府 尾張藩役人の廻村 現存す
る駕籠
四 駕籠にまつわる話
駕籠訴 『旅行用心集』での駕籠 駕籠についての諺 悶着
第5章 駕籠と江戸文明
一 明治以降の駕籠
二 交通史における駕籠
あとがき
参考文献
駕籠関係年表 巻末
事項索引 巻末
第1章 駕籠の誕生
一 駕籠前史
二 駕籠の登場
三 乗輿制
ルイス・フロイスの報告書 乗與制での駕籠
四 図絵に見る初期の駕籠通行
駕籠の形態 駕籠が描かれている場所 駕籠に乗る人担ぐ人
五 江戸での町駕籠の自由化
第2章 駕籠の種類と担ぐ人
一 乗り物と駕籠
二 駕籠のつくりと製作
乗り物師・駕籠師 仕様と大きさ 修復・保存処理
三 駕籠を担ぐ人たち
御駕籠之者・陸尺 宿駅人足、駕籠かき、雲助
第3章 街道での駕籠
一 駕籠継ぎ立て
二 紀行や版画に見る駕籠
紀行 朿海道五十三次の版画に見る駕籠
三 外国人が見た駕籠
自国との比較 駕籠のつくりと駕籠かき ハリスの江戸参向
駕籠運行の観察 駕籠の評価
四 特色ある駕籠利用
大名行列 巡見使 日光例幣使 お茶壺道中 オランダ
商館長の参付行列 早駕籠 関所での乗り物と駕籠 大井川で
の駕籠・蓮台渡し 輿入れ 和宮降嫁 唐丸駕龍――佐渡金山
の水替人足 おかげまいりの施行駕籠 僧侶の駕籠 病人の村
継ぎ駕籠 桜田門外の変での駕籠
第4章 地域での駕籠
一 江戸の駕範
駕籠屋 江戸名所図会に見る駕籠 吉原通いの駕籠
二 上方の駕籠
京都 大坂
三 尾張での駕籠
『尾張名所図会』 天台宗中本寺格・密蔵院住職の江戸参向 天台座主・
吉田源応のお迎え駕籠 尾張の俳人・横井也有の駕籠での旅 仙宥
院の内津参詣 千村氏の江戸出府 尾張藩役人の廻村 現存す
る駕籠
四 駕籠にまつわる話
駕籠訴 『旅行用心集』での駕籠 駕籠についての諺 悶着
第5章 駕籠と江戸文明
一 明治以降の駕籠
二 交通史における駕籠
あとがき
参考文献
駕籠関係年表 巻末
事項索引 巻末



