フランス革命以後、国家が国民の移動手段を合法的かつ独占的に掌握するのに決定的な役割を果たしたのがパスポートであった。本書は、近代以降のヨーロッパ各国およびアメリカの事例を具体的にあげながら、地方自治体や封建領主等から国家へと、合法的な移動手段が奪い取られていくプロセスを描き出し、パスポート制度という国際的なシステムの確立とその現代的な意味を問う。
書評掲載
「朝日新聞 ひもとく」(2020年9月12日付/将基面貴巳氏・評)に紹介されました
「朝日新聞 ひもとく」(2020年9月12日付/将基面貴巳氏・評)に紹介されました