現代日本の大学革新 〈オンデマンド版〉
教学改革と法人経営

四六判 / 320ページ / 並製 / 価格 3,850円 (消費税 350円) 
ISBN978-4-588-92076-9 C1037 [2014年05月 刊行]

内容紹介

2003年度に大きく転換した高等教育政策と、18歳人口が急減期に入った1990年代からの大学革新を取り上げ、その状況と問題点を論じる。(財)大学基準協会会長として認証評価機関の申請に関わり、また、法政大学総長・理事長として9年間にわたり学校法人の運営と改革に携わった著者が、行き過ぎた市場主義を見直し、高等教育政策における新たなルールづくりをめざした具体的提言。

著訳者プロフィール

清成 忠男(キヨナリ タダオ)

1933年生まれ.1956年東京大学経済学部卒業.法政大学経営学部助教授,教授,学部長を経て1996年法政大学総長・理事長.2005年法政大学学事顧問.(財)大学基準協会会長,中央酒類審議会会長,沖縄振興開発審議会会長などを経て,現在(財)沖縄協会会長.
*主要著書
『日本中小企業の構造変動』 (新評論,1970年)
『地域産業政策』(東京大学出版会,1986年)
『21世紀私立大学の挑戦』(法政大学出版局,1999年)
『大淘汰時代の大学自立・活性化戦略』(東洋経済新報社,2003年)
『日本中小企業政策史』(有斐閣,2009年)
*編訳書
J. A.シュンペーター 『企業家とは何か』(東洋経済新報社,1998年).

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

  まえがき

 序 章 高等教育政策転換の意味

I 大学の構造変化
  大学制度改革の評価
  大学の長期的動向と現状
  政権交代と大学経営環境の変化

II  大学の基本問題
  大学の役割と類型
  設置形態論
  大学の公共性と公財政資金の投入
  認証評価の意義と限界
  「大学の自治」の転換
  専門職大学院の光と影
  教養教育の再構築
  大学を核とするクラスター形成
  地域再生人材の育成

III  大学の構造とトップ
  大学設置者の使命
  学長の役割
  次世代の大学トップの育成
  大学の経営構想
  改革のマネジメント
  全入時代の危機管理
  大学間連携と大学のあり方

IV 大学の経営
  組織のデザイン
  人的資源管理
  私学経営と職員
  マーケティング
  財政計画
  広報・広聴戦略
  学校法人のガバナンスと
    コンプライアンス・マネジメント
  私立大学の再生・破綻対策

 終 章 大学は新時代をどう切り拓くか