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叢書・ウニベルシタス949

ダーウィンの珊瑚

ダーウィンの珊瑚

進化論のダイアグラムと博物学

四六判/上製/208ページ/刊行

978-4-588-00949-5 C1371

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内容紹介

ダーウィンの進化のモデルは、もともとは種の間にヒエラルキーをもたらす系統樹ではなく、無秩序に枝分かれし、絶滅した種と生存する種を同時にあらわすことのできる珊瑚(サンゴ)であった。初期のスケッチや覚え書の分析を通してその事実に迫り、進化生物学に再考をうながすとともに、自然科学におけるイメージの意味、知の構築においてイメージが持ちうる可能性を掘り起こした意欲的な論考。〔図像学・進化生物学〕

目次

  はじめに  1

Ⅰ 拾得物(1834年)  5
Ⅱ 樹から珊瑚へ(1837年)  11
  一 樹のモデル  12
  二 最初のスケッチ  21
  三 珊瑚のモデル  25
Ⅲ ストリックランドの対案(1840年)  41
  一 メタファー批判  42
  二 樹から地図へ  45
  三 地図のモデル  47
Ⅳ 円環のスケッチからダイアグラムへ
  (1851-1858年)  51
  一 円の切片  52
  二 ウォレスへの返答  61
  三 原モデルの精密さ  68
Ⅴ 『種の起源』の図版(1859年)  81
  一 形  82
  二 意味論上の欠落  87
  三 珊瑚としての進化  92
Ⅵ 珊瑚の博物学  99
  一 変容のわざ  100
  二 珊瑚人気とアクアリウム  105
  三 ダーウィンにおける芸術家としての
    珊瑚のイメージ  110
Ⅶ 進化と美の問題  117
  一 ヘッケルの樫の木  118
  二 樹の限界  122
  三 余剰の眼  126

  おわりに  129
  原  注  133
  参考文献  151
  図版出典  169
  訳者あとがき  173
  人名索引  185

著訳者プロフィール

H.ブレーデカンプ(ブレーデカンプ ホルスト)
1947年生まれ.ベルリン・フンボルト大学教授(美術史).著書に『ボッティチェリ《プリマヴェーラ》』(1988 邦訳・三元社),『古代憧憬と機械信仰』(1993 邦訳・法政大学出版局),『フィレンツェのサッカー』(1993 邦訳・法政大学出版局),『トマス・ホッブズのヴィジュアル戦略』(1999),『モナドの窓』(2004 邦訳・産業図書),『芸術家ガリレイ』(2007)など.また,2003年から学術雑誌『知のイメージ世界』の編者もつとめている.

濱中 春(ハマナカ ハル)
1969年生まれ.法政大学社会学部准教授(ドイツ文学).共訳書に『ハンス・カロッサ全集』第4巻(臨川書店),バッハフィッシャー『ヨーロッパ中世放浪芸人の文化史』(明石書店)など.

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