レヴィナス著作集 2
哲学コレージュ講演集

A5判 / 424ページ / 上製 / 定価:4,800円 + 税 
ISBN978-4-588-12122-7 C1310 [2016年07月 刊行]

内容紹介

第二次大戦後のレヴィナスが、1947年から64年にかけてジャン・ヴァールの哲学コレージュで行った一連の講演原稿を初めて公刊。「発話と沈黙」「権力と起源」「糧」「分離」「隠喩」などからなる9本の講演は、それぞれが『実存から実存者へ』『全体性と無限』など主要著作のテーマと緊密につながっており、レヴィナス独自の思索過程を跡づける重要なテクストである。邦訳『著作集』第2巻。

著訳者プロフィール

E.レヴィナス(レヴィナス エマニュエル)

(Emmanuel Lévinas)
1906年リトアニアに生まれる。1923年から30年までフランスのストラスブール大学で哲学を学ぶ。この間、1928年から29年にかけてドイツのフライブルクに滞在し、フッサールおよびハイデガーのもとで現象学を研究、1930年フランスに帰化し、第二次大戦中はナチの捕虜収容所にフランス解放まで抑留される。戦後、世界イスラエル連盟管轄の東方イスラエル師範学校長を務めるとともに、ジャン・ヴァール主宰の「哲学コレージュ」で数多くの講演を行なう。1961年に『全体性と無限』にて国家博士号を取得、ポワチエ大学、パリ・ナンテール大学、ソルボンヌ大学で教鞭をとる。またシュシャーニ師よりタルムードの手ほどきをうけ、のちにフランス語圏ユダヤ知識人会議で恒例となるタルムード講話を行なった。1995年12月25日パリで死去。おもな著作に『フッサール現象学の直観理論』『実存の発見』『困難な自由』『聖句の彼方』『諸国民の時に』『われわれのあいだで』(法政大学出版局)、『全体性と無限』(国文社、岩波文庫)、『存在の彼方へ』(講談社学術文庫)、『実存から実存者へ』『倫理と無限』(ちくま学芸文庫)、『タルムード四講話』『タルムード新五講話』『観念に到来する神について』(国文社)、『固有名』『外の主体』(みすず書房)がある。

藤岡 俊博(フジオカ トシヒロ)

1979年生。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。滋賀大学経済学部准教授。フランス哲学,ヨーロッパ思想史。著書に『レヴィナスと「場所」の倫理』(東京大学出版会),訳書にブーレッツ『20世紀ユダヤ思想家』1・2巻(共訳,みすず書房),カイエ『功利的理性批判』(以文社)ほか。

渡名喜 庸哲(トナキ ヨウテツ)

1980年生。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。パリ第7大学社会科学部博士課程修了。博士(政治哲学)。慶應義塾大学商学部准教授。フランス哲学,社会思想史。共著にArrachement et évasion: Levinas et Arendt face à l’histoire(Vrin, 2013),訳書にナンシー『フクシマの後で』(以文社),ブーレッツ『20世紀ユダヤ思想家』1・2・3巻(共訳,みすず書房),ルゴフ『ポスト全体主義時代の民主主義』(共訳,青灯社)ほか。

三浦 直希(ミウラ ナオキ)

1970年生。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程修了。博士(文学)。フランス思想・文学。慶應大学ほか非常勤講師。共著に『フランス現代作家と絵画』(水声社)ほか,訳書にレヴィナス『貨幣の哲学』『困難な自由』(共訳),リオタール『言説,形象』(以上法政大学出版局),ボルタンスキー/シャペロ『資本主義の新たな精神』(共訳,ナカニシヤ出版),ボルタンスキー/テヴノー『正当化の理論』(新曜社),シャンジュー/リクール『脳と心』,ブーレッツ『20世紀ユダヤ思想家』1・3巻(共訳,以上みすず書房)ほか。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はしがき
序  ロドルフ・カラン、カトリーヌ・シャリエ
編集に関する注記
謝辞

発話と沈黙

権力と起源



教 え

書かれたものと口頭のもの

意 欲

分 離

可能事の彼方

隠 喩

補遺Ⅰ 〈意義〉

補遺Ⅱ

訳者あとがき (藤岡俊博)
編 注
人名索引