伊勢と仏とキリストと
日本の宗教を世界の目で見れば

四六判 / 286ページ / 上製 / 定価:3,200円 + 税 
ISBN978-4-588-27634-7 C0014 [2011年02月 刊行]

内容紹介

キリスト教会で結婚式を挙げ、子供が生まれれば神社に初参りし、死ねば仏僧の読経であの世に旅立つ。日本人にとって違和感のないこのような習慣も、世界の中では異例である。それはなぜなのか。さまざまな宗教の経典を読み解き、その成り立ちをわかりやすく説きつつ、一神教と多神教の違いを通して、宗教紛争の根源、日本人の宗教観の特質までを明らかにする。著者独自の比較民俗学的宗教論。〔宗教・民俗/日本人論〕

著訳者プロフィール

坂井 洲二(サカイ シュウジ)

1930年,新潟市に生まれる.北海道大学文学部卒業.京都大学大学院文学部修士課程修了.1969-70年,チュービンゲン大学民俗学科に客員として留学.1973-98年,関西医科大学教授.ドイツ民俗学専攻.
著書:『水車・風車・機関車』,『ドイツ人の家屋』,『ドイツ人の老後』,『年貢を納めていた人々』,『ドイツ民俗紀行』(以上,法政大学出版局).
訳書:バッシュビッツ『魔女と魔女裁判』(共訳,法政大学出版局),ベーバー『ドイツ商人幕末をゆく』(新潟日報事業社).

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

  はじめに

多神教に争いはないのか

  神々を統制する
  教典を暗誦させる
  神々の誕生
  伊勢神宮が脚光を浴びる
  仏たちがやって来た

釈迦は東洋人ではない

  ショーペンハウアー
  日本の仏典を読む
  ドイツ語の仏典を読む
  インド・ヨーロッパ語族の特徴 I
  インド・ヨーロッパ語族の特徴 II
  インド・ヨーロッパ語族の特徴 III
  日本の仏教は宗派仏教 I
  日本の仏教は宗派仏教 II

一神教の条件
 
  ユダヤ教も多神教であった
  一神教に変化する過程
  十戒は社会生活の規範
  無抵抗主義を説くキリスト
  異邦人にも布教する
  キリスト教が多神教になる

キリスト教が日本へやって来た

  布教の方針
  キリスト教が根を下ろす I
  キリスト教が根を下ろす II
  カテキズム
  キリスト教弾圧 I
  キリスト教弾圧 II
  キリスト教弾圧 III

  おわりに
  主要参考文献