脳と心の神秘

四六判 / 208ページ / 上製 / 定価:2,200円 + 税 
ISBN978-4-588-77202-3 C0047 [2011年09月 刊行]

内容紹介

いったい人間の心とは何だろう? この人類の創始以来の根源的謎に脳外科の世界的権威が挑み、脳と心の神秘的な関わりを解き明かす。心は脳のはたらきに過ぎないとする一元論を超え、心と脳はそれぞれが関連し合った二つの基本要素であるとする二元論的解釈を明確に打ち出し、生理学・臨床医学界に多くの問題を提起したその研究の集成。

著訳者プロフィール

ワイルダー・ペンフィールド(ペンフィールド,W.)

1891年アメリカのワシントン州スポケーンに生まれる。プリンストン大学を卒業後、オックスフォード大学、ジョブス・ホプキンズ大学に学び、哲学・神経生理学・神経解剖学等を修めて、1921年脳外科医となる。てんかん治療の外科的手法の開発やヒトの大脳の機能局在を明らかにした脳外科の世界的権威でカナダのマッギル大学教授および1934年に自ら創設したモントリオール神経研究所の所長を長くつとめた。1976年死去。その医学的業績は古典として高く評価されている。

塚田 裕三(ツカダ ヤスゾウ)

1922年名古屋市に生まれる。1947年慶應義塾大学医学部卒業。大脳生理学・神経化学専攻。医学博士。慶應義塾大学医学部教授(生理学)を経て、現在、慶應義塾大学名誉教授。著書に、『脳の生化学』、『精神と物質』、『自伝でつづる人間医師像』(山河宏共編)などがある。

山河 宏(ヤマカワ ヒロシ)

本名・井戸川宏。1944年中国天津に生まれる。慶應義塾大学文学部中退。1972年東邦大学理学部生物学科卒業。生物学・医学に関する翻訳・紹介に従事。訳書に、B.ブラウン『スーパーマインド』(共訳)、J.C.エックルス/D.N.ロビンソン『心は脳を超える』(共訳)などがある。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はしがき ワイルダー・ペンフィールド
序  文 チャールズ・ヘンデル
解  説 ウィリアム・ファインデル

第一章 シェリントン教授の疑問 心は脳の働きに過ぎないのか

第二章 脳は心と外界の仲立ちをする器官

第三章 脳における神経の働

第四章 感覚と随意運動の仕組み

第五章 大脳皮質は精神の座ではない

第六章 電気刺激による過去の意識の再現

第七章 てんかん発作の生理学的な説明

第八章 記憶の仕組み

第九章 解釈野

第十章 心に直結した脳の仕組みと自動人間

第十一章 脳幹の統合・調整機構

第十二章 最高位の脳機構

第十三章 意識の流れ
  
第十四章 患者の証言に基づく推論

第十五章 意識の重複

第十六章 脳はコンピュータ、心はプログラマー

第十七章 脳のコンピュータは何をなしうるか

第十八章 まとめ

第十九章 脳と心の関係 ある劇的な実例より

第二十章 人間 二元論的な解釈

第二十一章 人間 この未知なるもの

本書への感想文 サー・チャールズ・シモンズ
著者によるあとがき
参考文献

 訳者あとがき
 覆刊に際して
 再刊にあたって