叢書・歴史学研究
日本古代都市論序説 〈オンデマンド版〉

A5判 / 316ページ / 並製 / 定価:7,500円 + 税 
ISBN978-4-588-92068-4 C3321 [2013年04月 刊行]

内容紹介

正倉院文書に残る三人の下級官人の生活と行動を追求し、その舞台である都市平城京の歴史的性格を生々と考察。優婆塞貢進、民間写経、出挙銭等に関する論稿も収録。

著訳者プロフィール

鬼頭 清明(キトウ キヨアキ)

1939年東京都に生まれる。62年東京大学文学部国史学科卒業。奈良国立文化財研究所歴史研究室長を経て、東洋大学文学部教授。著書:『日本古代国家の形成と東アジア』(76年、校倉書房)、『律令国家と農民』(79年、塙書房)、『木簡の社会史』(84年、河出書房新社)、『古代の村』(85年、岩波書店)。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに──学説史風に

序章 都城と都市
第一節 古代都市とは何か
第二節 都城の歴史
第三節 平城京の概要(1)
第四節 平城京の概要(2)
〈補論1〉位禄の支給額と課丁数

第一章 高屋連赤万呂の世界
第一節 高屋連赤万呂と皇后宮職
第二節 写経司の仕事と流通経済
第三節 高屋連赤万呂の終焉
〈補論1〉天平期の優婆塞貢進の社会的背景
〈補論2〉奈良時代の民間写経について

第二章 安都雄足の活躍
第一節 越前と奈良
第二節 造東大寺司下の雄足
第三節 安都雄足の人物とその背景
〈補論1〉平城宮出土木簡と下級官人

第三章 上馬養の半生
第一節 造石山院所に至る馬養の経歴
第二節 奉写一切経所の財政と銭貨
第三節 上馬養と出挙銭
〈補論1〉八、九世紀における出挙銭の存在形態

終章 平城京の歴史的性格
第一節 三人の下級官人
第二節 平城京の都市史上の位置
第三節 平城京の歴史的概観

付論 文化財保存問題と歴史認識
I 原始・古代史研究と文化財保存問題
II 文化財保護行政史ノート
III 歴史叙述についての覚書──『日本歴史3 奈良の都』ノート

あとがき
索引