叢書・ウニベルシタス 1099
ベニカルロの夜会
スペインの戦争についての対話

四六判 / 258ページ / 上製 / 定価:3,800円 + 税 
ISBN978-4-588-01099-6 C1398 [2019年09月 刊行]

内容紹介

政治的混乱の続く1931年にスペイン共和国首相となり、36年には人民戦線内閣成立後に大統領に就任、激しい内戦の果てに亡命先で没した政治家マヌエル・アサーニャ。本書は、民主主義的共和主義を理想とする文学者でもあったアサーニャが、凄まじい殺戮と悲劇の渦中にある祖国の思想状況を対話形式で描き、死の前年の39年に刊行された歴史的作品である。本邦初訳、訳者による詳細な解説を付す。

著訳者プロフィール

マヌエル・アサーニャ(アサーニャ マヌエル)

(Manuel Azaña)
1880年(スペイン、アルカラ・デ・エナーレス)~1940年(フランス、モントーバン)。文学評論家、政治評論家、また小説家、劇作家。1920年代頃から、スペインの共和主義派、とくに共和主義左派の代表的政治家として活動。1931年の第二共和政成立後に陸相、その後、「改革の2年間」と呼ばれた同年から1933年まで首相。1936年に「人民戦線政府」の首相、その後、同年から1939年までのスペイン内戦中の大半の期間、スペイン共和国大統領。内戦終了直前にフランスに亡命。様々な評論や創作、克明な日記、第二共和政時の公開演説や国会での演説、また内戦中の公開演説などが『アサーニャ全集』に収められている。本書『ベニカルロの夜会』は1980年に劇場でも公演された。

深澤 安博(フカサワ ヤスヒロ)

1949年生。茨城大学名誉教授。スペイン現代史。主要著書に、『スペイン内戦の研究』(共著、中央公論社、1979年)、『スペイン内戦と国際政治』(共著、彩流社、1990年)、『ドキュメント 真珠湾の日』(共編著、大月書店、1991年)、『スペイン現代史 模索と挑戦の120年』(共著、大修館書店、1999年)、『アブドゥルカリームの恐怖 リーフ戦争とスペイン政治・社会の動揺』(論創社、2015年)。訳書に、サンティアゴ・カリリョ『「ユーロコミュニズム」と国家』(共訳、合同出版、1979年)、フロレンティーノ・ロダオ『フランコと大日本帝国』(訳者代表、晶文社、2012年)。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次



対話に居合わせた人々

『ベニカルロの夜会──スペインの戦争についての対話』

『ベニカルロの夜会』 その問いかけと射程──解説にかえて【深澤安博】

アサーニャの著作/アサーニャに関する文献

書評掲載

「読書人」(2019年11月15日号/柳原孝敦氏・評)に紹介されました。

「朝日新聞」(2019年11月30日付/西崎文子氏・評)に紹介されました。

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