叢書・ウニベルシタス 23
群衆と権力・上 〈新装版〉

四六判 / 440ページ / 上製 / 定価:4,500円 + 税 
ISBN978-4-588-09924-3 C1310 [2010年09月 刊行]

内容紹介

あらゆる群衆と権力の位相・相貌を鮮烈なイメージにまとめ、支配のダイナミズムを究明する。上巻は、群衆、群れと宗教、歴史における群衆、生きのこる者、ほか。

著訳者プロフィール

エリアス・カネッティ(カネッティ,E.)

1905年、ブルガリアのスパニオル(15世紀にスペインを追われたユダヤ人の子孫)の家庭に生まれ、少年時代をヨーロッパ各地で過ごし、ヴィーン大学で化学を専攻、のちイギリスに亡命し、群衆・権力・死・変身をテーマにした著作をドイツ語で発表。代表作に、ライフワークであり、著者自ら「物語る哲学」と呼ぶ、哲学と文学の境界を取り払った独創的な研究『群衆と権力』(1960)、カフカ、H.ブロッホ、ムージルと並んで今世紀ドイツ語文学を代表する長篇小説『眩暈』(35、63)がある。また、30年代に書かれ不条理演劇の先駆をなす2篇と戦後の逆ユートピア劇1篇を収めた『戯曲集』(64)、モロッコ旅行記『マラケシュの声』(68)、ドイツ散文の珠玉と評されるアフォリスム集『人間の地方』(73)・『時計の秘心』(87)、戦後の文学的代表作となった自伝三部作『救われた舌』(77)・『耳の中の炬火』(80)・『眼の戯れ』(85)等がある。1994年8月14日チューリッヒで死去、89歳。1981年度ノーベル文学賞受賞。

岩田 行一(イワタ コウイチ)

1930年生まれ。東京大学文学部ドイツ文学科卒業。東京都立大学名誉教授。2004年9月死去。
主な訳書:カネッティ『群衆と権力』(上・下)、『断ち切られた未来』、『断想 1942-1948』、『救われた舌』、『耳の中の炬火』、『眼の戯れ』、『耳証人』、『マラケシュの声』、ドゥルーズ/ガタリ『カフカ』(共訳)〔以上、法政大学出版局刊〕、ほか。

※上記内容は本書刊行時のものです。